※ 他にも実物軍装品を出品しておりますので宜しければ御覧ください ※
実物の「陸軍 刀帯(下士官刀帯型)」です。
形状は俗に言う下士官刀帯ですが、この品物は士官の旧型略刀帯または下士官の私物と思われます。

「下士官の私物」という表現に違和感をお持ちの方もおられるかと思いますので補足します。
下士官刀を貸与される下士官/兵には当然官給品の下士官刀帯も貸与されます。
しかし本来なら下士官刀を貸与されない(持つ必要が無い)下士官/兵でも許可を受けて(または無許可で)、
私物の軍刀を所持する人は各種兵科に居られたようですが、中でも航空兵は特に多かったようです。
私が話を伺った下士官航空兵の方々は皆さん私費購入の軍刀を勝手に所持していたと口を揃えますが、
そういった私物の軍刀を所持した下士官/兵には官給品の刀帯は貸与されませんので、
そういう人は士官同様にこのような官給品ではない刀帯を購入して所有していたということです。
士官の旧型略刀帯なのか下士官の私物なのかは、単体で見た場合には区別できません。

余談が長くなってすいません。
古い革製品なので少し劣化気味ですが、資料やコレクションとしては問題ないと思います。
古い品物なのでおすすめはしませんが、厚みもあるので装着使用もできそうな感じではあります。
全長約108㎝、幅36.4㎜、穴までの最短約69㎝～最長約99㎝、です。

「尾錠覆い(バックルカバー)」が着くタイプですが、元々付属していた物は紛失しております。
画像にあるのは揃いではなく、別の刀帯から抜け落ちたのを単体で入手してあった物です。
このままでは通らないのでこの刀帯に着けるには一度裏側の糸を切って縫い直してください。
ループに通す先端部分が少し窮屈なので、気に入らない時は僅かに狭くしてください。