盤共に非常に状態の良い中古でございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは興味深い名手揃い。
Percy Jones(B、現Brand X)、Marc Wagnon(Midi Vibraphon、ex-Dr.Nerve、Brand X、Shadowlines他)、故Frank Katz(Ds、ex-Brand X)となります。
尚ゲストに故John Goodsall(G、三曲)/Mark Feldman(Violin、四曲)/Sara Pillow(Vo、二曲)の参加がございます。
プロデュースはMarc Wagnon(録音エンジニアを兼ねる)。
Buckyball Studiosでの制作となります。
ビジネス面の問題を抱えながらも意欲的大傑作”Manifest Destiny”を制作・リリース、高い評判を取った新生Brand X。
されど、ツアー中に「過去楽曲が出来ない」と待望の日本公演一週間前にメンバー交代。
新作の鍵となるMarc Wagnon/Frank Katzが解雇となります。
摺った揉んだの末の日本公演含めツアーを熟すものの、その後分裂。
名手John Goodsallは名手Doug Run(Andy Summers他)を加え、”Brand XⅡ”を結成(カバー作コンピレーション盤等に音源を残すのみ)、
そしてPercy Jonesはツアー中解雇となったMarc Wagnon/Frank Katzと再び合流、
Percy Jones界隈NY人脈からVan Manakasを加え、この”Tunnels”を結成。
新作制作に乗り出します。
好評を博すもののレコード会社とのビジネストラブルが続いており、擦った揉んだの末離脱。
新規に独立系レーベル”Buckyball Music”と契約。
新作たる2nd”Painted Rock”を制作。好評を博す事となります。
その後Marc Wagnonを中心とした音楽性に移行する事となり、音楽的なスペースが非常に狭くなったVan Manakasが離脱。
トリオ新体制として新作制作に乗り出す事となります......................................
さて今作。
Percy Jonesという事がありBrand X流れの音楽性を期待させますが、
どちらかと言えば新生Brand X名作”Manifest Destiny”を継承した感のある音楽性ではございます。
但し、Brand Xではない事や名手John Goodsallが在籍しない事、Van Manakas離脱後がミソ。
Marc Wagnonを中心としギタリストが離脱した事が有り、ここで”Tunnels”として個性を本格確立したという感がございます。
前作同様、鍵はMarc Wagnon。
Midi Vibraphonの可能性を追求した感がございます。
名手でハード・フュージョン系やHM/HR系の音楽性をも有する故John Goodsall/Van Manakasが在籍せずゲスト扱い、その音楽的な制約が無いもの。
非常にスリリングな音楽性ではございますが、Marc Wagnon/Percy Jonesに共通するジャズ~前衛/民族音楽系が強いもの。
されど色彩感強い不思議なポピュラー感が備わったものでございます。
(故Allan Holdsworth色が感じられる)前任Van Manakasがロック性担当という感が有り、
その離脱で音楽的空間が広がり、それぞれの音楽個性が更に強く打ち出せる様になった感。
前二作は全盛期Brand X流れの旧来の音楽性を受け継ぐ感がございましたが、今作はその呪縛を絶ったというもの。
またBrand Xでの構築性とは異なるもので、前衛的な鋭角さがひしひしと感じられるもの。
Brand Xとは言えど、新生Brand X。
新たな音楽性をMarc Wagnonら若手才能と共に創造していきたいというPercy Jonesと、
ロック的な構築性を重視したい故John Goodsallとの音楽性の違いが今作から窺える感がございます。
現在では入手が困難の模様。この機会に是非。