希少本 個展 展示即売会会場限定図録本 岸本謙仁 作品集 写真集 現代伊賀焼50点 日本工芸会正会員
炎華シリーズ 窯変茶碗 窯変花器 花入 窯変水指 鶴首花入 伊賀茶碗 香炉 徳利 ぐい呑 茶道具
会場:東京日本橋高島屋6階美術画廊
会期:昭和62年8月13日~18日
1987年
約29x22.5x1cm
54ページ
ハードカバー
フルカラー
※絶版
現代陶芸作家、日本工芸会正会員・現代伊賀焼作家、岸本謙仁の展示即売会・会場限定図録本。
デパート/百貨店個展は、わずか6日間という短い会期の上、
一部の上得意顧客・会場限定のみでしか入手できないものです。
大変貴重な、展示即売会の販売図録・個展カタログ・図録集・作品集・作品写真集。
厳選された逸品・本物真作の作品50点の写真と寸法を掲載。
今回は特に炎華シリーズと呼ばれる現代伊賀焼の極上品ばかりを集めたもの。
鑑定書に匹敵すると称されるほど、真贋の鑑定にも役立つものとなっています。
全作品の寸法、作家略歴、作家写真、収載。
美術品コレクター、伊賀焼、茶道具、愛好家必携の大変貴重な資料本。
【ごあいさつ】
盛夏の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、この度、日本橋高島屋では、日本工芸会々員・岸本謙仁先生の個展を開催いたすこととなりました。美濃の志野、織部から離れて、幻の名陶と云われる伊賀焼に挑戦して、土と炎に正面からとり組んだ新作の発表でございます。従来の作域であるロクロから離れた現代調の造形感覚は、全く新しい世界を形成しております。
薪窯の炎の効果をみごとにとらえた陶芸の新作五十余点、この機会にぜひご高覧いただきたく、ご案内申し上げます。
高島屋美術部
【紹介文】
伊賀は、中世に遡る歴史をもつ日本の代表的陶窯の一つである。とくにその美は、それが日本人の陶磁鑑賞に今なお私たちの心を深くとらえるもののひとつである。古伊賀といえば、「破袋」などと古伊賀の破格の特異な発展を促したことによっても分かる。このような伊賀の中で、陶芸家の中で、岸本謙仁氏は、現代伊賀の作品に挑む作陶に感心、今私たちの心を深くとらえるもののひとつである。
本氏の現代伊賀の基本は、いま素地とともに、多分窯変の焼成による淡い焼成によって明るく淡い紺色をとる器胎の成形は、彼の作品の性質のおおきな特徴付ける主要な表現の領域だ。それらはまことに変化に富んでいる。古伊賀といえば、強い印象の紺色の肌や、自然降灰による淡い紺調などが先導思いおこされる。それらを生みだした土の性質、焼成の方法などを、岸本氏は年月をかけた試行錯誤のなかからだいたい自らのものとしてきた。岸本氏の作品の基本は、いま素地を用いて多分窯変の焼成による淡い緋色の肌に転じていく。そして叩きを主とする器胎の成形は、彼の作品を特徴づける主要な表現の領域だ。それらはまことに変化に富んでいる。
およそ公募展などで見られないタイプの奔放な作陶を続けている。およそ土岐市の三国山麓にある工房で、岸本氏はマイペースの仕事ぶりといえよう。
長谷部満彦(東洋陶磁美術館普及室課長)
【作家あいさつ】
古伊賀の「乱調の美」に魅せられ、松薪木の窯の極限に近い高温による変変と緋色。この古伊賀の壮熱な美の条件の内で、近頃最も惹かれるのは、白土による「焔の火色」です。
今回の作品はロクロを使わない、自由闊達な造形を求めて、土の「塊」から出発しました。焼物の世界で創造ということは非常に難しい。少なくとも「オリジナル」でありたいと念じています。
このたびの作品発表「炎華シリーズ」は、その一連の仕事です。皆様、ご高覧、批判ご叱正を賜われば幸甚です。
岸本謙仁
【岸本謙仁 陶歴】刊行当時の情報です
昭和9年 名古屋に生まれる
昭和35年 美濃に入る
昭和45年 三国山麓に穴窯築炉
昭和51年 日本工芸会正会員となる
入選
日本伝統工芸展
朝日陶芸展
中日国際陶芸展
個展
東京・高島屋
大阪・阪急百貨店
名古屋・丸栄
【掲載作品一部紹介】 全作品に寸法記載
茶碗 14点
水指 3点
窯変茶碗 4点
窯変大花器
花器 6点
鶴首花入 3点
窯変水指
窯変花入 3点
水盤
大花器
壁掛(ぼさつさん)
花入 3点
香炉 2点
窯変花器
壁掛(お不動さん)
徳利 2点
ぐい呑 3点