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Camelot Technology キャメロットテクノロジー Power Master PM-650
独立多芯構造 10芯+2芯=12芯で構成 大容量/低抵抗値=11AWG 名作電源ケーブル 2,5m の出品でございます。
当ケーブルでは 1,5m版を見かけることがほとんどですが、この2,5m版は なかなかレアかと存じます。
スピーカーケーブルや電源ケーブルは、低インピーダンス領域での大電力伝送が要求されますので
独立/多芯構造は、明らかに優位性を保有するものですが、日本では 件のPSE法なるものに妨害されて
嘗ては 割合と自由に設計できていて独自性も誇示できた時代ではなくなりましたから
今では各社、判で押したような画一的な構造での横並びと化してしまいましたので
電源ケーブル選びの面白みが薄れてしまいました。
1990年代の中頃からでしょうか、それまで オーディオ機器の電源ケーブルは
筐体から直出しが当たり前でしたが、3インレットの装備が急激に増え始めました。
そのことで電源ケーブルの交換が容易になり、なおかつ想像以上に音が変わることから
一大ムーブメントを巻き起こし、以降 重要なファクターとして認知されていきました。
(現在でも賛否両論ありますが。。。当方は好意的に捉えております。)
そのころ 米国から輸入販売されたのが、同社の パワーマスター”PM-500" や” PM-600" で
音質が非常に高く評価され、「迷ったら、キャメロット」などと云われていたもので
パワーケーブルの云わば先駆者的存在であった、電源ケーブルの名作を認識しております。
同商品は絶版となっておりますが、今現在も昔から同様に、サエクが同社の販売元を継続しておりますが
この時期の製品に比べて、件のPSE法の関係上、様々な制約がある内容になってしまったことは残念です。
【POWER MASTER PM-650】
現在、日本国内で販売されているケーブルにはない、特異でユニークな特徴をもった、電源ケーブルの秀作と思います。
件のPSE法が施行されてからは、こういった独自性ある構造の電源ケーブルが国内市場から姿を消しました。
このローカルルールのせいで、特に海外メーカーの有名どころですら、このカテゴリーでの日本市場から撤退したことは残念でなりません。
この頃のキャメロットは、電源ケーブルに独立多芯構造を採用し続けており、Made in USA でありましたが
このシリーズ以降の製品は "Assembled in the USA"となってしまいました。
この違い、いろいろと大人の事情があるのだろうと推測されますが、純粋な意味合いでのキャメロット製は
このころまでのモデル~その後のPM-750 までとなります。
0,26mmの高純度銅線を16本束ねて撚った「太さ:18AWG」 の素線 を
合計12本も使い、大容量で(許容電流:50A)/際立った低抵抗値(5mΩ)を実現。
給電ラインは HOT/COLDとも、12本のうちの5本ずつを束ねて パラレル接続。
5本パラレルの導体断面積は約4,2mm (11AWG相当)と、電源ケーブルとしては
相当に余裕のある、過剰なほどの電力許容能力がございます。
(残りの2本は GRDラインに結線されております)
表皮効果(スキンエフェクト)に有効的な、独立多芯構造が採用されておりますし
尚且、素線はポリリッツ線を用いているため、高い周波数でのインピーダンス上昇が非常に少なく
広帯域に渡り 優れた特性が維持される、ワイドレンジに徹した設計がなされております。
プラグは,、HUBBELL5266C。コネクターは、SCHURTER8943W が採用されております。
後年、この機種のプラグ/コネクターを変更したヴァージョン=「PM-750」が登場しましたが
件のPSE法により、キャメロットの独自性が生かされたモデルは、残念ながら終焉となりました。
この機種の前に発売された「PM-600」は、当ケーブルの "先代” ではなく
当時は長期に渡り、双方を併売という形でラインナップされておりました。
両者の内容が大きく異なるための措置だったのだと思います。
給電ラインは HOT/COLDとも、独立5芯のパラレル接続は 同様の内容。
プラグ/コネクターも同じなので、見分けも付きにくいほどですが
使用されている素線の内容や遮蔽シールドの有無など、中身がかなり異なりますから
個人的な感想で恐縮ですが、音もかなり違うと感じました。
●PM-650=給電ライン:[1芯あたり 細線 0,26mmΦ×16本]の5芯パラレル(ポリ リッツ線)
GRDラインは:0,26mmΦ×16本 の2芯 アルミフォイル遮蔽シールド
定価:47,000円
●PM-600=給電ライン:[1芯あたり 太線 0,5mmΦ×7本]の5芯パラレル(セミ リッツ線)
GRDラインは:0,5mmΦ×7本 の1芯 遮蔽シールド無し
定価:42,000円
*)【いずれも、同様のスペック= 大容量(許容電流:50A)/低抵抗(5mΩ)】
商品は使用に伴うキズやスレ などがありますが、目立つダメージなどないように感じます。
見落としがあるかも知れませんが、画像を最大限 掲載致しましたので、ご参照ください。