本作のCD部分は、一部を除きリアル・ステレオで収録している。耳障りな音質だったFM音源の音質が飛躍的に向上。そしてコンサートを可能な限りフルで曲順どおりに収録。「Love In Vain」もギターソロでインタビューが被らない完全リアル・ステレオ音源で収録している。そして「Satisfaction」も・・・これは実際に聴いてみて欲しい。そもそもであるが、部分的にでも全編通してでも、ここまで音が良いハイドパークは皆無であった。
本作のDVD部分は、あくまで「ライブ映像」として楽しめるように映像と音素材を、正しいピッチ、曲順で再構築する事に主眼を置いて制作されている。AIフレーム補完技術による滑らかな映像で収録。演奏シーンと音が合っていなかった箇所も可能な限り合うように細かく補正。「I'm Yours And I'm Hers」「Honkey Tonk Women」「Midnight Rambler」「Satisfaction」はこれまでのものより演奏シーンを長く収録。Bロールやニュース映像素材を最大限活用し、公式とは異なるアングルを中心に収録。完全にミック中心だったオフィシャルと比べて、他のメンバーの動きがより分かるアングルを中心に使用している。「悪魔を憐れむ歌」を初めて曲の最後まで完全収録。「悪魔を憐れむ歌」終演後も会場の様子を延々収録(BGMに本編に入れられなかった"Down Home Girl"を収録している)。さらに加えるならば、前半でステージ下手側のカメラが露光不良で画面半分が黄色く焼けてしまっているのも有名な話であるが、それも可能な限り自然に見えるように補正してある。