図録本 茶陶の名匠 金重素山展 没後初の回顧展 写真集 作品集
2003年 発行
岡山県立美術館
75ページ
約26x21x1cm
フルカラー 写真図版162点
※絶版・完売
人間国宝・金重陶陽の実弟、『茶陶の名匠』と称され、桃山調の緋襷/ヒダスキが得意で茶陶の第一人者
、県指定重要無形文化財指定保持者、金重素山の没後初の大回顧展。
「花明山窯・鶴山窯時代」「円山窯時代」「牛神下窯時代」ごとに整理分類、
カラー写真図版162点を収載した作品集・写真集。
茶碗、花入、水指、茶器・茶入、香合などの茶道具から、花器、皿、徳利、ぐい呑、酒器、向付などまで、作風の変遷を追うこともできます。
巻頭寄稿「素山さんのこと」(林屋晴三)、カラー写真図版、略年譜、肖像写真、製作年、寸法記載。
兄の金重陶陽とともに備前焼の再興の功労者・現代備前焼作家の重鎮であり、
人気の割に、金重素山は作品集や写真集など類書が現在ほとんど無く、
コレクター、骨董品、茶道具、民藝、茶陶、日本の陶磁器愛好家必携の大変貴重な資料本。
【ごあいさつ】より
このたび、岡山県立美術館では、「茶陶の名匠 金重素山展」を開催いたします。
金重素山は、明治42年(1909)、備前焼の窯元金重槇三郎の三男として備前市伊部に生まれました。金重陶陽の実弟で、長年にわたり、兄陶陽の助手として窯詰め、窯焚きを務め、陶陽を助けました。昭和26年(1951)頃から、京都大本教本部の花明山窯、鶴山窯で作陶奉仕。石黒宗麿らと交わりながら、研鑚を積みました。
昭和39年(1964) 55歳で独立、岡山市円山に登窯を築き、本格的に作家活動を始めました。昭和41年(1966)には、電気窯による桃山調の緋襷を発表、大きな反響を呼びました。晩年は、故郷伊部に窯を構え、茶陶に没頭。備前焼の重鎮として、大きな存在感を示し、粉引、朝鮮唐津、信楽など、多種多様な焼物を手がけるとともに、備前焼の伝統と真摯に向かい合い、力のこもった個性豊かな作品を生み出しました。
平成8年(1996) 1月、当館では「特別展 金重陶陽 生誕100年記念」を開催いたしましたが、展覧会を目前にした平成7年(1995) 12月27日、惜しくも86歳で亡くなりました。
本展は、ご遺族の全面的な協力のもと、素山没後、初めて開催される本格的な展覧会です。心血を注いだ茶碗、花入、水指、素朴で多彩な器の数々など、160点あまりの作品により、備前焼に独自の世界を開いた素山の魅力を紹介します。
最後になりましたが、本展の開催にあたり、ご出品を賜りました多くのご所蔵家の方々、ご協力をいただきました関係各位に、心より御礼申し上げます。
【凡例】
1.本図録は、岡山県立美術館で開催する「茶陶の名匠金重素山展」(会期:平成15年8月5日~9月7日)の展覧会図録である。
2.図版は、基本的には「花明山窯・鶴山窯時代」「円山窯時代」「牛神下窯時代」の3つに分け、配列したが、編集の都合上、時代の転換期にあたるものや器種の形状によっては、相前後するものもある。
3.本図録の図版番号と作品番号は一致するが、会場内の陳列順序とは一致しない。
4.本図録は、遺族の監修のもと、岡山県立美術館学芸員福冨幸が編集した。
表紙:「伊部緋襷茶碗」
【出品目録】図録より抜粋 製作年、寸法、製作地記載
信楽茶碗
掻き落し茶碗
朝鮮唐津茶碗
練上手菊花文茶碗
白化粧茶碗
信楽水指
信楽耳付水指
備前四方水指
信楽徳利
信楽徳利
信楽徳利
信楽徳利
灰釉酒呑 ぐい呑
藍彩酒呑 ぐい呑
粉引酒呑 ぐい呑
呉須縞文四方花入
粉引一輪花生
呉須絵吸出
醤油注(染付)
醤油注(絵唐津)
醤油注(鉄絵魚文)
醤油注(絵唐津)
呉須絵麦酒呑
信楽辻堂香合
練上手四方香合
備前片口小向付
灰釉小皿
灰釉小鉢
呉須絵梅文砂糖壺
黒釉網文建水
練上手額鉢
灰釉黒絵大皿
練上手大皿
信楽手鉢
天日柚中皿
備前耳付花入
備前緋襷茶碗
備前緋襷茶碗
備前茶器(伊部手)
備前茶器(備前)
備前茶器(備前緋襷)
備前耳付茶入
備前緋襷耳付茶入
備前緋襷矢筈口水指
備前耳付水指
灰釉平茶碗
灰釉平茶碗
唐津皮鯨茶碗
藍彩茶碗
備前緋襷茶碗
備前沓茶碗
伊部緋襷片口茶碗
備前半月手鉢
朝鮮唐津手鉢
備前緋襷手鉢
備前三角鉢
備前四方大皿
絵高麗草文鉢
信楽反鉢
備前緋襷廣口水指
備前緋襷水指
備前緋襷重餅水指
備前緋襷水指
備前火襷香炉
絵高麗木ノ葉文茶器
斑唐津耳付水指
朝鮮唐津耳付水指
粉引徳利花入
朝鮮唐津徳利
粉引徳利
信楽耳付花器
備前緋襷下蕪花入
備前緋襷長角台花器
備前茶入
備前茶入
備前茶入
備前茶入
備前擂座茶入
備前緋襷肩衝茶入
緋襷矢筈口花入
備前耳付花入
備前芋頭水指
備前耳付花入
備前旅枕花入
備前耳付花入
備前瓢形徳利
備前徳利
備前徳利
備前徳利
備前緋襷瓢形徳利
伊部緋襷徳利
備前盃
緋襷盃
備前緋擇愚意呑
備前緋襷割山椒向付
備前緋襷ビール呑
備前緋捧向付
備前緋襷醤油注
備前沓鉢
備前割山椒向付
備前麦酒呑
備前たたき皿
赤絵菊文小鉢
灰釉竹節向付
灰釉舟形向付
備前緋襷水屋瓶
備前緋襷瓶掛け
呉須絵茄子文茶碗 奥村土牛絵
呉須絵桔梗文茶碗 奥村土牛絵
伊部耳付花入
伊部緋襷水指
伊部耳付水指(緋襷替蓋付)
伊部沓茶碗
伊部緋襷茶碗
備前肩衝茶入
伊部瓢形茶入
伊部緋襷茶入
伊部耳付花入
伊部緋襷細水指
伊部耳付花入
赤志野茶碗
伊部耳付水指
伊部矢筈口水指
伊部緋襷茶碗
伊部茶碗
伊部細水指
伊部耳付花入
伊部耳付水指
伊部耳付水指
伊部茶碗
伊部耳付花入
伊部耳付花入
伊部緋襷下蕪大花入
伊部茶碗
信楽茶碗
伊部茶碗
唐津茶碗
伊部瓢花入
伊部緋襷角瓢花入
伊部耳付花入
信楽耳付水指
伊部緋襷茶碗
伊部割高台茶碗
伊部茶碗
伊部緋襷茶碗
伊部茶碗
伊部緋襷茶碗
朝鮮唐津茶碗
越中瀬戸焼胴〆茶碗
斑唐津割高台茶碗
絵唐津茶碗
伊部耳付水指
伊部水指
伊部たたき大皿
伊部銅羅鉢
伊部ぐい呑
備前緋襷ぐい呑
伊部緋襷盃
伊部徳久利
伊部緋襷四方抱瓶
伊部緋襷瓜形紅茶ポット
呉須絵萩文銀彩茶碗 加山又造絵
呉須絵梅文金銀彩茶碗 加山又造絵
金銀彩桜文水指 加山又造絵