収録内容
1. 東京物語 キネマ旬報日本映画 オールタイム・ベストテン 第1位
1953年 136分 モノクロ
出演:原節子/ 笠智衆/ 東山千栄子/ 山村聰/ 三宅邦子/ 杉村春子/ 香川京子/ 大坂志郎
監督:小津安二郎 製作:山本武 脚本:野田高梧/ 小津安二郎 撮影:厚田雄春 美術:浜田辰雄
尾道で暮らす老夫婦・周吉ととみは、東京に暮らす子どもたちの家を訪ねる。
しかし医者の長男・幸一も美容院を営む長女・志げもそれぞれの生活に忙しく、両親を構ってばかりいられない。
唯一、戦死した次男の妻・紀子だけが彼らに優しい心遣いを見せるのだった。
戦後変わりつつある家族関係をテーマに人間の生と死をも見つめた深淵なドラマ。
名匠・小津安二郎の代表作で、“小津調"と言われる独自の撮影技法で丁寧に描き出され、
家で一人たたずむ笠智衆を捉えたショットは映画史上に残る名ラスト・シーンのひとつ。
2. お茶漬の味 毎日映画コンクール 男優主演賞: 佐分利信
1952年 115分 モノクロ
出演:佐分利信/ 木暮実千代/ 柳永二郎/ 三宅邦子/ 津島恵子/ 設楽幸嗣/ 鶴田浩二/ 淡島千景
監督:小津安二郎 製作:山本武 脚本:野田高梧/ 小津安二郎 撮影:厚田雄春 美術:浜田辰雄
上流階級育ちの妙子は、田舎出身の茂吉と結婚したが、生活態度や趣味の違いなどに耐えられなくなっていた。
茂吉も一向に無関心な顔で、妙子の嫌いなタバコを吸い、
三等車に乗り、ご飯にお汁をかけて食べるような習慣を改めようとしない。
ある日、茂吉が急な都合で海外出張となった時、家に帰ってきた妙子は茂吉のいない家が初めて虚しく思われた。
しかしその夜、出張が翌朝に延びた茂吉が急遽帰宅し、夜が更けた台所で2人はお茶漬を食べた。
この気安い感じに、妙子は初めて夫婦というものの味をかみしめるのだった。
3. 戸田家の兄妹
1941年 106分 モノクロ
出演:藤野秀夫/ 葛城文子/ 吉川満子/ 斎藤達雄/ 三宅邦子/ 佐分利信/ 坪内美子/ 高峰三枝子
監督:小津安二郎 脚本:池田忠雄/ 小津安二郎 撮影:厚田雄春 照明:高下逸男 美術:浜田辰雄
戸田家は裕福な家庭で、長男、長女、次男、次女、三女の5人兄妹がいる。
戸田家の父が多額の借金を残したまま亡くなり、借財の整理に本宅などを処分することになった。
母と三女で独身の節子は、当分の間長男の進一郎の家に身を寄せることになり、次男の昌二郎は天津へ旅立つ。
母と節子は、進一郎の妻と折り合いが悪く、長女の千鶴の家に移る。
しかし、そこでも邪険にされた2人は別荘に住むことになる。
帰国した昌二郎はそれを知って兄妹たちの不人情を厳しく批判し、母と節子を連れて天津へ行く。
作品は制作されて50年以上経過しているため、原版となるフィルムの状態によっては、
見づらい部分、聞きづらい部分があることを、あらかじめご了承ください。
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