【アイテム説明】
珍しいスェーデンのスーベニール・スプーンです。
スーベニール・スプーンは、
1900年初頭に、欧州で鉄道旅行が流行した際、
当地の風景をデザインした美しいスプーンを旅の記念に購入し、
親しい者への贈物にしたり、
集めて飾ったりする為に作られた装飾性の高いスプーンで、
その時代の趣味の一つでした。
スーベニール・スプーンに使用の目的はないので、
ボウル部分にもエナメル絵が施されていたり、
柄の先に貴石が付いていたり、デコラティブな物が多く、
今はコレクターズ・アイテムとなっています。
アイテム927は、
スェディッシュ・シルバーの最も有名なメーカー、
C.G.HALLBERG(ハルバーグ)社のもので、
1934年に作られたものです。
このメーカーは、「INTERNATIONAL HALLMARKS ON SILVER」の中でも、
メーカーズマークのサンプルとして載っています。(末尾に、添付画像)
このメーカーズマークの右側にあるステートマークから
(1912年以降にスェーデンで使用されている刻印)から、
83%以上の銀含有率であることが分かります。(末尾に、添付画像)
(逆さ三つ葉の中に王冠が3つと、隣に大文字のS)
その隣はシティーマークで、
都市ごとのマークが押されていますが、
無数にあるのと、判別が難しいので省力します。
そして、最後のマークはデイトレターで、
これは大文字のアルファベットと数字で表されます。
大文字Hと8で1934年です。
譲ってくれたコレクターさんからの情報でもありますし、
こちらでもマークを確認しています。(末尾に、添付画像)
純銀本体に、全体に金が掛かっている贅沢な仕様(ヴェルメイユ)で、
ボウルの中には、スェーデン中部のスヴェアランド地方の一つで
風光明媚な「ウップランド(UPPLAND)」の民族衣装を身に着けた女性が
エナメルで手描きされています。
この民族衣装は、農村の人々が教会の祝祭日に身に付けていたものだそうで、
赤系のショートジャケットにストライプの長めのスカート、
エプロンと白スカーフ、帽子やベールと言ったもので、
多くは手作りされ、祖母から母へ、母から娘へと受け継がれるものだそうです。
現在も夏至祭や結婚式で身に付けられるものだそうで、
詳細な画像は、
sweden uppland traditional dress あるいは folk costume などで、
検索してご覧下さい。
小さなスプーンですが、
ツイストしたハンドルや、細かな部分の丁寧な装飾は、
もはや現代では作られないアンティークならではです。
11gと、好ましい重さです。
これはイギリスのスーベニール・スプーンのコレクターさんが
お持ちだったもので、けっこうレアなお品だと思います。
コンディションは申し分なく完璧です。
エナメルの、
剥離、カケ、ヒビ、ヘアライン、アタリ、一切ありません。
スプーン自体も、一切ダメージはありません。
マークもくっきりしています。
(マークは、
「INTERNATIONAL HALLMARKS ON SILVER」376-386ページの
画像を末尾に添付しておりますので、御確認下さい)
ぜひスプーン・コレクションの一つにいかがでしょうか?
【ホールマーク】
右から
・メーカーズマークの「C.G.H」/C.G.HALLBERG(ハルバーグ)
・830銀を示す、
ステートマーク/逆さ三つ葉風の枠内に王冠3つ&六角形枠内のS
・シティマーク
・デイトレターは「H8」で、1934年製造を示す
【サイズ(約)】
長さ11cm 11g
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