樋口一葉
(1872~1896)本名・奈津(通り名・夏子、夏、なつ)、東京府生れの小説家。雅号の「一葉」は、樋口とは併用略なし。
1887年、兄の死後、父を後見に相続戸主となった後、1889年負債を残し父も死去。一家を背負う羽目に。
古く中島歌子に和歌、古典を、1891年、半井桃水に小説を学び、1892年『うもれ木』で初原稿料を得る。
1893年、『文学界』創刊号に『雪の日』発表。以後、同人の平田禿木、戸川秋骨らと親しく語る。
1894年12月『大つごもり』から1896年2月『裏紫』までを、のち和田芳惠は「奇跡の14か月」と呼ぶ。
1895年、半井桃水から博文館を紹介され、作品の発注、支援を受ける。
同4月から、馬場孤蝶、島崎藤村、斎藤綠雨らが集い、宛ら文学サロンの有様。
1896年、『たけくらべ』一括掲載。森鴎外、幸田露伴らが高く評価。
この年、既に肺結核が進行、綠雨、鴎外の手配も空しく11月死去、24歳。
鴎外の騎馬同行葬列は断られ、綠雨、秋骨らが見送る。死後発表の『一葉日記』も評価が高い。
書名:樋口一葉全集(昭和49年:筑摩書房版):全4巻6冊揃:
著者:樋口一葉
責任編集:塩田良平/和田芳惠/樋口 悦/
編集協力:關 良一/藤井公明/野口 碩/
題字:瀧井孝作
発行所:筑摩書房
発行日:【1】昭和56年9月30日 初版第五刷 (昭和49年3月20日 初版第一刷) 他
定価:6,000円 ~ = 40,300円
所収:【1】 小説 上 ◇ 凡例 /
闇櫻 / 別れ霜 / たま襷 / 五月雨 / 經つくえ / うもれ木 / 曉月夜 / 雪の日 / 琴の音 / 花ごもり /
やみ夜 / 大つごもり / たけくらべ / 軒もる月 / ゆく雲 / うつせみ / 〇 後記(和田芳惠)/
【2】 小説 下 未完成資料篇 ◇ 凡例 /
にごりえ / 十三夜 / この子 / わかれ道 / 裏紫 / われから /
未完成資料篇 ; 作品1 ~ 作品69 / 補遺 / 〇 後記(和田芳惠)/
【3上】 日記 Ⅰ ◇ 凡例 /
日件録 ; 明治二十年 同二十二年・二十三年 / 同二十四年——二十九年 /
【3下】 日記 Ⅱ・隨筆 ◇
日記 Ⅱ; 雜記1 ~ 雜記12 / 感想・聞書1 ~ 感想・聞書11 /
隨筆 ; あきあはせ / すずろごと / 斷片・書入れ / 反古しらべ /
〇 第三巻索引 / 明治二十年代後期東京市街部分圖 /
【4上】 和歌 Ⅰ・和歌 Ⅱ ◇ 凡例 /
和歌 Ⅰ; 詠草資料 ;; 第一期 ~ 第四期 /
和歌 Ⅱ; 歌會資料 ;; 點取秀歌/ 數詠 / 各評 / 難陳 / 難陳歌合 /
【4下】 和歌 Ⅲ・書簡・和歌索引 ◇
和歌 Ⅲ; 短冊・栞・色紙・歌稿ほか;;短冊・栞 / 色紙・歌稿 /
書簡 Ⅰ 通俗書簡文 / 書簡 Ⅱ 書簡資料( 明治21年 ~ 明治29年 )/
〇 宛先別書簡索引 / 和歌索引 / 後記(野口 碩)/
参考:帯略なし。箱、小口・天・地、本文等に少汚れ・ヤケ・シミ・蔵書印等あり。A5判。計約6.6kg。≪古本購入≫
ゆうパック(追跡・補償あり)サイズ80。取置(1週間)・ゆうパック等で同梱可。
★終活のため処分しております。