図書館の除籍本です。外側にビニールコーティング。裏表紙、背に図書館のバーコードシールの上にシールが貼ってあります。
帯なし。カバーにキズや汚れあります。
本の中身は、概ね良好。
出版社からのコメント
日本人には最初こそ「コンシャス」の単語の意味するところがとっつきにくいかもしれません。
デカルトのあの有名な一節「我思う、ゆえに我あり」の「思う」の意味するところに近いようです。また、現代思想の世界で有名なケン・ウィルバーが本書序文で、次のように説明してくれています。
「コンシャス・ビジネスとは、自分の仕事を意識的に行うことを指す。だが、世間を見渡せばどうだろう? ほとんどの人はそんなふうに仕事と向き合えていない。私はいまこそ、仕事をはじめあらゆることにコンシャスになる必要性を感じている。 そう言いつつも、私自身、コンシャスの意味を考え出すといまだに混乱してくる。特に、「自分の内外の世界に目を向ける」の真意を考え出すときりがない。一体何をもって、自分がコンシャスになれたと言えるのだろうか?
そんなことを考えると、コンシャス・ビジネスは非常に興味深い言葉に思えてくる。そして私たちの進む道は、世界を理解できればできるほどおもしろくなっていく。」
著者は、マイクロソフト、ヤフー、グーグル、ゼネラルモーターズ・・・といった世界の名だたる超一流企業の経営陣にコンサルティングを行ってきた経験から得た豊富な具体的事例で、「コンシャスであるための」スキルを以下の7つにまとめて明解に説明してくれます。
1)プレーヤーとしての一貫した責任感、2)真の意味での誠実さ、3)根っからの謙虚さ、4)心の通い合うコミュニケーション、5)建設的な交渉術、6)完璧な約束、7)心のコントロール力
これら7つの「コンシャス(意識的)であるための」スキルを諄々と説く事で、企業も個人も実際に生まれ変わらせてきました。
「コンシャス・ビジネス」とは、職場やそれを超えて本当に役に立つ事柄を達成するのに決定的な資源なのです。
Google時代からFacebookにCOOとして移った現在に至るまで、シェリル・サンドバーグが日々この本を読み返し、チームメンバーにこの本をプレゼントし続けている訳も、NYタイムズで「企業マネジメントに関わるエグゼクティヴに最も薦めたい本」として挙げながら、あらゆるグループや家族のありかた生き方まで変えてくれる、とまで言っているのも、理由はそこにあるのでしょう。
目先の利益のために揺るぎない価値観を犠牲にしない、まさに一流企業の共通点を「コンシャス」と喝破し、ビジネスの現場に根差しながらも、洋の東西の智慧から自由に学んでくる、その姿勢は経営者ばかりか、MIT(マサチューセッツ工科大)でもっとも学生にも高く評価されたのもうなずけます。
実践的、かつ観念的で、読後に爽やかさすら感じさせてくれるこの快著を是非御一読下さい!