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デスク

フランス

オーク材

1900年頃

横幅：130cm　奥行：67cm　高さ：120cm(デスク高76cm)

ルネッサンスリバイバル期の素晴らしい彫刻のデスクです。
フランスアンティーク家具と言えば猫脚やお花などの彫刻に小ぶりなサイズで可愛らしい印象を受けるロココ様式を最初に思い浮かびますが、重厚感やどっしりとした存在感もまたフランスアンティーク家具らしい魅力だと思います。
これらはロココ以前のデザインであることが多く、現存数が少ないのも一因かなと思います。
素晴らしい彫刻、独特の風合いは、これぞアンティークデスクといった貫禄を感じさせてくれます。
デスク天板は引き出し式で手前に引き出せるようになっているのも便利そうですね。(約15cm引き出せます)

デザイン様式としては、アンリ2世様式やハンティングスタイル(ハントスタイル・狩猟様式)と呼ばれるデザインです。
ルネサンス様式が盛期を迎え、イタリアなどでは徐々にバロック様式が広まりつつあった時代、ルネサンス様式を主とした様式がアンリ2世様式になります。
年代で言うと16世紀頃、アンリ2世の在位は1519年から1559年までだそうです。
フランスルネサンスの盛期とも言える時代です。
14世紀頃に始まったルネサンスとは、ギリシアやローマの古典と言える文化を復興しようとした運動です。
19世紀中頃にルネサンスリバイバル(ネオルネサンス)が興り、その頃に再び脚光を浴びます。
現存しているアンリ2世様式の家具はほぼこの時代のお品になります。
500年前のデザインが今の我々を魅了していると思うと、美しさとは意外と普遍的なのかなと思ってしまいます

彫刻の深さや細やかさを見るだけでも高級品であったことがうかがえます。
こうしたデスクが見つかるのが数年に1台くらいなので、限られた方向けに作られた数の少ないものであると言えます。
そんなお品が100年以上後に日本で買うことができるなんて、世の中がいかに変わったかさえ感じますね。
和室に置かれる客様もいらっしゃるなど、現代では肩ひじ張らずにお楽しみいただければと存じます。
お仕事などで日常的に使われるのはもちろん、基本的にはインテリアや収納とお考えいただき、たまの作業の際にはデスクとしてもお使いになるような用途も良いかと思います。

無垢材がふんだんに使われていることもあり、収縮による合わせ目のすき間やひび割れがあります。
元々はデスクレザーが貼られていたのか、デスクにはわずかな段差があります。
天板が引き出せる構造上、天板部分は本体と接着されていないこともあり全体に中央部分がわずかにたわむような反りがあります。
所々にカケとひび割れ、天板にニスハゲとキズがありますのでお写真でご確認ください。
アンティークデスクとして、年代を考えれば十分に状態の良いお品だと思います。

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お掃除やワックスがけ、足裏のフェルトの貼り付けなども行わせていただいております。
記載のダメージに関しましては特別に手を加えることはなく、外観としてはお写真のままでのお渡しとお考え下さい。
棚板の増設、座面の張り替えなど、ご要望がございましたら事前にお問い合わせください。

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