未開封新品
廃盤
デラックス
限定盤
プッチーニ:
『ボエーム』
カラヤン指揮
フレーニ
パヴァロッティ、ほか
名盤「カラヤンのボエーム」は、その高い評価もあってか、20年以上もレギュラー・プライスの現役盤として流通しており、そのアルバムは現在もカタログに生きていますが、2008年には、プッチーニ生誕150年の限定発売記念企画ということで、リマスター&プライウス・ダウンされた新しいセットが発売されてもいました。今回、そのリマスター盤をある程度の数が確保できることとなったので、改めてご紹介することに致します。
【記念ボックスならではの豪華さ】
この限定セットには、LPのデザインである冬の淋しげなパリの絵を踏襲したハードカヴァー・ブック仕様の豪華装丁が採用されており、解説書にはレコーディング・セッションの写真などが豊富に掲載、さらにフレーニのインタビューのCDまで付属し、加えて、発売以来35年目にして初めてとなるハイビット・リマスタリングも施されて音質がさらに向上しているのが大きなポイントとなっています。
【教会での入念なセッション録音】
録音はベルリンのイエス・キリスト教会でおこなわれ、歌手たちとコーラス、オーケストラのサウンドが、適度な残響をともなって美しく再現されています。1972年といえばすでにアナログ・ステレオ録音の技術が十分に高いレベルに達していた頃でもあり、ここでもパヴァロッティ、フレーニ、パネライ、ギャウロフ、ハーウッドという歌手たちの声が個別の質感も大切に収録され、シェーネベルク少年合唱団とベルリン・ドイツ・オペラ合唱団による群衆たちの歌も適度な距離感で生き生きと迫ってきます。
ピット内のオケでは考えられないほどの精妙なニュアンスと色彩、そして力強く存在感のある音を響かせるベルリン・フィルの演奏は、『ボエーム』が作曲されたのが、マーラーの交響曲第3番やシュトラウスの『ツァラトゥストラ』と同じ時代であることを思い出させてくれるほど雄弁なもので、改めてプッチーニのオーケストレーションの巧みさについて考えさせてくれる刺激に満ちています。(HMV)
Disc1&2
・プッチーニ・歌劇『ボエーム』全曲
ミレッラ・フレーニ(ミミ)
ルチアーノ・パヴァロッティ(ロドルフォ)
ロランド・パネライ(マルチェッロ)
ニコライ・ギャウロフ(コルリーネ)
ジャンニ・マッフィオ(ショナール)
エリザベス・ハーウッド(ムゼッタ)
ミシェル・セネシャル(ブノア、アルチンドロ)
ゲールノート・ピエチュ(パルピニョール)
ハンス・ディートリヒ・ポール(税関の役人)
ハンス・ディーター・アッペルト(巡査部長)
シェーネベルク少年合唱団
ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
録音時期:1972年10月
録音場所:ベルリン、ダーレム、イエス・キリスト教会
録音方式:ステレオ(セッション)
プロデューザー:レイ・ミンシャル、ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:ゴードン・パリー、コリン・ムアフット
リマスター方式:96kHz 24-bit Remastering
Disc3
・フレーニのインタビュー
収録時間:約22分
時期:不明
聞き手:キャサリン・ボット
内容:プッチーニにまつわること、そしてカラヤンとの『ボエーム』録音に関することなど。
インタビュー原語:英語