1965年生まれ、米国はマサチューセッツ州スプリングフィールド出身の本来はアカデミックな現代作曲家ながらエレクトロニックな様々な手法も独自解釈しながら他に無い独特の作品をリリースし続けていく事になる異才、デイヴィッドシェーの95年発となるソロ名義作としては5作目。リリースはジョンゾーンのTzadikから。内容がこれまでにも増して非常に面白い事になっていて、特に本作に於いてはアジア系としての出自やアイデンティティーのルーツをコンセプトにしていることで必然的に生じる、中国や東アジアの民族音楽の要素やインストゥウルメンツを活用し、さらにそういったフォークロア的なるものをこの人なりに解体しては、組み直してコラージュミックス的な手法でさらに再構成して緻密に作り上げた作品集がこちら。とはいえ単にそういった音響面だけの音楽家では無いという事を如実に物語るのが本作に参加している様々なタイプの演奏者達で、大友良英関連の重要ミュージシャンでグラウンドゼロにも参加していたほか、フレッドフリスのデスアンビエント、ルインズ関連のハードコアアヴァンギャルド系、ベースアーミーのメンバーとしても知られる加藤秀樹(エレクトリックベース)、エレクトリックマサダ、セラミックドッグ、ラウンジリザーズへの参加が知られるマークリーボウ(ギター)、ReR系の奇才、ジーナパーキンス(各種ハープ)、ロリンズバンドのドラムス奏者だったシムカイン(ドラムス)、Wu Man(中国琵琶)、アレックストビアス(パーカッション)、レベッカウィルソン(ヴォーカル)による布陣。で、内容のほうはこのジャケットからして想像できるように、中華圏やチベットの伝統音楽的な要素と思われる音ネタを用いて、デイヴィッドシェーが操るサンプラーへといったんは落とし込み、これをコラージュミックス的な手法でまずは基軸の部分を制d作しながらも、上記の演奏者達による演奏をライブプロセッシングしたり、後に変調コラージュを施しながらの制作したものと思われ、ちょっと聴いた印象以上に緻密な作りこみからしか出来っこないような偏執狂的な激しさを感じさせる音響テクスチャー。翻って別の角度から、例えばエスノサイケプログレ系視点でも比較できる面白さもあって、本質的には別種の音楽性だけれどもイタリアのアクチュアラ、カルナシャリア、謎の唯一作を残したフランスのバベル、サードイアーバンド、などなどの東アジアヴァージョンとして90年代的に蘇ったミュータントとも言える奇作。DAVID SHEA-hsi yu chi(tzadik)
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