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●●「鈍翁と鈍阿」・・・●● ●●「大野鈍阿・箱書」・・・●●
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■■『書籍』・・・■■ ●●『なごみ』・・・●● **”（１９８５年１０月・通巻７０号）”** ■■『特集』・・・■■ ―”鈍翁のお庭焼師”― ●●『陶工・大野鈍阿』・・・●● **”撮影―小林庸浩”** **”（約・３４頁） ”** ★昭和二十六年・ひとりの陶工がひっそりと逝った。 近代の大数寄者茶人・益田鈍翁に見出され・茶道史を彩 るキラ星の如き愛顧を受けて茶趣あふれる茶器や食の器 をつくり・名利世塵の外・清廉な陶工の道をひと筋に生 きた。 その名を・大野鈍阿という――。 ―”茶室・「鈍阿」・にて鈍阿をしのぶ”― ◆釜―筒・次郎兵衛作。 ◆風炉―瓢。 ◆敷板―吉備神社神殿ノ古材・野崎幻庵ヨリ与。 ◆水指―南蛮不識。 ◆茶入―銘・「一筋」・淡々斎書付。 ◆仕覆―益田漢東。 ◆茶杓―淡々斎作・銘・「枝柿」。 ◆茶碗―鈍太郎写・銘・「鈍阿弥」・益田鈍翁箱。 ◆薄茶器―喜三郎作。 *作名記載のないものは全て鈍阿作。 ■発行日＝昭和６０年１０月１日。 ■発行所＝株式会社・淡交社。 ■サイズ＝１８×２５．５ｃｍ。 ■定価＝５００円。 ■状態=美品。 ●表紙に・多少の・スレ・ヤケが有ります。 ●本誌内に・多少の・ヤケが見えますが ●傷みは・殆ど無く・全体は良い状態に思います。 ◆◆注意・・・◆◆ ★発行日より・経年を経て下ります。 コンディションに係らず・古書で有る事を充分に 御理解の上御入札下さい。 ●全・１２８頁・・・！！ ●特集・「陶工・大野鈍阿」・は・約３４頁・・・！！ ●蒐集・資料などの参考に・・・！！ ●探されていた方は・この機会に・・・！！ ●以下・詳細をご覧ください・・・！！ ◆掲載案内は・抜粋し掲載して下ります。 ◆掲載内容は・Ｑ＆Ａより・問い合わせ下さい。 ◆数字記載は目視です・間違いは御容赦下さい。 ●掲載を抜粋紹介し・「タイトル」・と致します。 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ―”鈍翁のお庭焼師”― ■■『陶工・大野鈍阿』・・・■■ **”（約・３４頁） ”** ―”出会いの糸は不思議な運命の綾を織り上げる”― ●「益田鈍翁に見出され」・生れ故郷の岐阜県土岐郡よ り東京へ出た大野純一が・細々と焜炉の行平などの雑 器をつくっていた家は・三井財閥の雄・大数寄者茶人 益田鈍翁・（孝）・の大邸宅・「碧雲台」・から歩い て数分のところにあった。 散歩の折ふしにその仕事ぶりや人柄を観察していたら しい鈍翁の突然の誘いを受けて・碧雲台の一隅に住居 を与えられ・御殿山窯を築いたのは・大野純一・二十 八歳・大正二年のことだった。 かねてより茶器づくりをしたいと希みつつも実行でき ないでいた大野は・鈍翁の所蔵する名器の数々を手本 とする幸運に恵まれて・次第にその技量を磨き上げて いった。 目先の器用さを持ち合わさない大野は・天下の名器を 前にしばしば天を仰いだに違いない。 やがてある日・鈍翁は自らの号の一文字・「鈍」・を とって・”鈍なやきもの”・”どんなもんじゃい”・ と・「鈍阿」・の名をつけてくれた。 大野鈍阿・世にいう鈍阿焼の誕生であった。 鈍翁に見出され三十余年。 鈍翁や彼の数寄風流の交わりがあった茶人に可愛がら れ・数多くの名器を実見しつつその写しを製作したり ・乞われて茶味のある佳品をつくりつづけた。 生涯たった一度・すすめられて三越で個展を開いた以 外・自らすすんで世に出ることはついになく・また特 定の業者を通して作品をさばく販路を持つという働き かけもしなかった。 世間との煩瑣を好まぬ人柄ゆえであった。 ●「大野鈍阿は誕生した」・鈍阿の死後十三年・茶道史 上・特筆すべき華麗なる数寄者の時代が終わろうとす る頃・鈍阿もまた世を去った。 巨星を後援者としながらも・生涯その境遇は清廉無欲 の一陶工としての分をまっとうしてのことだった。 平素より鈍阿焼は一代で終わると口ぐせにしていた鈍 阿は・やがて・時の移ろいとともに人々の遠い思い出 の中にひっそりと埋もれていった。 ◆黒楽茶碗・鈍太郎写・銘・「鈍阿弥」。 ・益田鈍翁箱。 ・大野鈍阿作。 ★この茶碗は鈍阿が生涯手許にどどめて大切に していた。 本歌・「鈍太郎」・は・原叟・（表千家六世 家元）・手造りで高田太郎庵・鴻池善右衛門 らそうそうたる茶人の手を経て益田の手に入 った。 益田はこの茶碗を大層気に入り・それゆえ自 らも・「鈍阿」・を号したという。 何度もこの写しをつくった鈍阿は・上出来の 一つに益田の箱書を乞うた。 銘・「鈍阿弥」・まさに鈍阿にふさわしい一 碗となったのである。 ●「鈍阿焼の魅力」・・・● ★鈍阿の作陶時期は・楽焼をもっぱらとした・御殿山時 代・本焼も手がけた上目黒時代・ひとり自在の茶趣を 深めた等々力時代の三期に分けられる。 本焼の窯出しは年にニ・三度であったというから・け っして多作ではない。 鈍翁はもとより・その没後も・財閥系数寄者の理論的 指導者であった・高橋掃庵・三越百貨店社長などを努 めた実業家・野崎幻庵・大商夫人で女流茶人の堀越宗 園など・当代一流の数寄者が鈍阿の窯出しの日を楽し みに待っていた。 鈍阿焼は・楽をはじめ・高麗写・唐津・伊賀・信楽・ 織部・乾山写など多彩であった。 ◆黒楽茶碗・銘・「いわほ」。 ・益田鈍翁箱。 ★「神さびて巌に於ふる松の根の君が心はわす かねつも」。 ◆伊賀茶碗・（水の子）。 ◆黒楽茶碗・銘・「於多福」。 ★鈍翁手造りを焼く・「大正十年春・名匠鈍阿 の窯ニテ作之」・鈍阿の箱書にある。 ◆三島茶碗・（十ノ内）。 ◆アヤメ絵茶碗。 ◆伊賀花入。 ―”香合”― ◆鎚梅。 ◆霜夜。 ★かくばかり色は秋もあり霜夜の月のこからし のかぜ。 ◆オランダ舟。 ◆赤楽菊絵。 ◆織部はじき。 ●「思わず器まで食べたくなるような」・・・● ★別荘のある小田原で過すことの多かった鈍阿の影響下 ・小田原方面には鈍阿焼を好んだ茶人が多かった。 箱根塔ノ沢にある旅館・福住楼の先代夫妻もそのお仲 間であった。 福住楼の女将・澤村みどりさんにお願いして・当家所 蔵の鈍阿焼の食器に名残りの風情ただよう料理を盛り ・ご披露いただいた。 **”料理協力―箱根塔ノ沢・「福住楼」”** ◆イカ紅葉和え―重色紙笹絵向付。 ◆カマス醤油干し―絵替平皿。 ◆刷毛目盃。 ◆唐津瓢徳利。 *鈍阿好・相模盆・「相模国印・萬歳・（花押）・ の焼印入」・に載せて。 ◆カボチャ鳥そぼろ餡かけ―信楽桔梗鉢。 ◆人参・枝豆・椎茸・コンニャクの白和え―片身替 瀬戸片口。 ◆落鮎・針生姜―伊賀四方平鉢。 ◆香の物―唐津沓鉢／団扇醤油次／絵替小皿。 *料理協力―箱根塔ノ沢・「福住楼」。 ◆ふぐ土瓶。 ◆小皿。 ◆色絵菊銚子。 ◆備前長口銚子。 ●「父のこと」・・・● ―”記―大野智恵子”― ◆娘の節句につくったお雛様。 ●「鈍栗洞主人・自らを愉しむ」・・・● ◆手焙四種・（兎／菊／撫子／ひき舟）。 ●「数寄者茶人との交わり」・・・● ★近代の茶道史を彩った数寄者と一介の陶工とでは地位 も財力も雲泥の差があったであろうが・数寄風流の世 界に遊んだ彼ら財界茶人たちと鈍阿の関係もまた芳い ものであった。 風流の交わりをしのばせる手紙が残っている。 ◆原三渓筆。 ◆益田鈍翁筆。 ◆根津嘉一郎筆。 ●「やきものをつくっていれば倖せ ・という無欲の人でした」・・・● ―”記―桜井宗芳・（裏千家名誉師範）”― ◆等々力の大野家にある鈍庵外観。 ●茶席・「鈍庵」・を披く」・・・● ―”鈍阿焼と鈍庵”― **”横井夜雨”** ◆晩年の鈍阿。 ◆鈍阿の箱書。 ★柾目の通った上質の箱の選定や一字一語を丁 寧に運んだ筆蹟など・鈍阿の人となりや作陶 の姿勢がうかがわれて興味深い。 ◆上目黒時代の鈍阿。 ◆等々力時代の鈍阿。 ◆他・・・・・。 **”（以下・白黒）”** ●「鈍翁と鈍阿」・・・● **”文―白崎秀雄”** ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● ■入力のミスはご容赦下さい。 ■他の出品も・是非御覧下さい。 ■商品詳細文の転用は堅くお断り致します。 ■■入札案内・・・■■ ●状態はすべて点検済ですが、 ●見落し等が無いとは言えません。 ●見解の相違も御座います。 ●御了承・御理解の上・入札下さい。 |
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