
若草物語 〔正〕 (角川文庫) オルコット/〔著〕 吉田勝江/訳
若草物語 続 (角川文庫) オルコット/〔著〕 吉田勝江/訳
一八六八年に出版された『若草物語』"LittleWomen"第一部は、ルイザ・メイ・オルコットの全作品を通じてもっとも有名で、長い年月を経た今日なお世界中で広く愛読されている本である。そんなに長い間こんなに人気の衰えない子供の本というものは珍しい。それは扱われているテーマが「平凡な一家庭の日常茶飯事」で、そういうものは時代とともに古びるというものではないからだ、と言ってしまえばそれまでだが、それにしてもそっくりそのまま舞台を現代に置き換えても、少しの古さも不自然さも感じられない不思議な本である。ルイザは、これを出版業者トーマス・ナイルズ氏の依頼で書いた。それまで寓話のようなものしか読んだことのない子供たちの前に、いきなり自分たちと同じような血の通った少女たちが現れて、自分たちと同じようなことを言ったりしたりする。しかもそれは「性格描写の確かさにおいて、近代の作家もこの古き作家に学ぶがよい」と今では言われているルイザの筆になったものだ、子供たちがとびつき狂喜したのは当然だった。『若草物語』が、「アメリカの児童文学にはじめてリアリズムを導入した本」と言われるゆえんである。
【目次】
第一章 巡礼ごっこ/第二章 楽しいクリスマス/第三章 ローレンス少年/第四章 重荷/第五章 おとなり同士/第六章 ベス「美の宮殿」を見いだす/第七章 エイミーの屈辱の谷/第八章 ジョー、魔王に会う/第九章 メグ、虚栄の市に行く/第十章 P.C.とP.O/第十一章 こころみ/第十二章 ローレンス・キャンプ/第十三章 空中楼閣/第十四章 秘密/第十五章 電報/第十六章 手紙/第十七章 小さきまごころ/第十八章 暗い日/第十九章 エイミーの遺言書/第二十章 打ち明け話/第二十一章 ローリーのいたずらとジョーの仲裁/第二十二章 楽しき野辺/第二十三章 マーチ伯母さん/問題を解決す
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続 若草物語 (角川文庫) 文庫 L・M・オルコット (著), 吉田 勝江 (翻訳)
『若草物語』に続く、マーチ家の四姉妹の青春の日々。
夢を語りあった幼い頃の日々は過ぎ去り、厳しい現実が四人姉妹を待ち受ける。だが、次女ジョーは母に励まされて書いた小説が認められ、エイミーとローリーは婚約。姉妹は再び本来の明るい姿を取り戻し始める。
著者について
●L・M・オルコット:1932年ペンシルバニア州生まれ。半自伝的小説である本作で、一躍少女小説の書き手として名を馳せた。1988年逝去。
(1)昭和52年改版17版。(2)昭和52年改版16版。表紙にスレ、破れがあります。経年劣化の日焼け、シワがあります。本文に書込みが無い品です。