HDMI出力のあるBD/DVDレコーダー・プレーヤーと、HDMI端子I2S入力のあるDACを接続する変換アダプターです。HDMIの信号をI2S信号に変換します。
お手持ちのHDMI出力のあるBD/DVDプレーヤー、HDDレコーダーを、そのままご使用になれます。
当方所有のPanasonic DMR-4T302, OPPO BDP-105DJP、 PIONEER BDP-LX58、 GUSTARD X26PRO 、BRZ HiFi NXC10,
でPCM24bit192khz再生確認済み。
PIONEER BDP-LX58、OPPO BDP-105DJPでSACD(2CHステレオ)を再生しHDMI出力を本機を介して BRZ HiFi NXC10,でDSD再生確認済み
これらのプレーヤーはCDディスク再生はもちろん、装置内HDDや外部接続したUSB-HDD、ネットワーク接続されたNAS(ネットワークアクセスサーバー)内の音楽ファイルを再生するネットワークプレーヤー機能も持っているものが多いです。(DLNA再生機能)
それらのHDMI出力をI2S信号に変換して、HDMIコネクター形状のI2S入力があるDACに送り込むことができます。
I2S伝送はCDプレーヤーの基盤内での信号伝達に使われるデーター通信を外部DACとの接続に転用した技術で
音楽データ信号と各クロック信号(MCLK、LRCLK、BCLCK)を分離した状態で送ります。
そのためDAC側でデータがはっきり読み取られるので大幅に音質が向上します。
同軸・光ケーブル接続でのSPDIF送信は音楽データーとクロック信号を混合して送るので各信号波形が不明瞭になりがちで、各信号を分離するときにエラーが起こりやすくなります。
I2S入力するメリットは大きいので、16bit44.1khzのCDリッピング音源でも音質は大きく向上します。聞きなれたCD音源が化けますよ
中華DACにI2S入力を備える機種が増えているのはこの点に着目しているためです。
マジでI2S伝送はチートだと思います。
対応DACメーカーは大半の中華勢メーカー いわゆるI2SのC2規格メーカー、SMSL、TOPPING、BRZ HiFI、LOXJIE、(以上PCM、DSD対応) 及び GUSTARD(PCM信号のみ) 等のHDMI端子I2S入力のあるDACになります。
HDMIコネクター出力以外に6PINのI2S出力もありますのでDACの内部基盤に直配線する技術のある方はそちらも使用できるでしょう。
HDMI入力信号をI2S変換する前の信号も別途出力できます。(HDMIリピート出力機能) 画像のみ(TV)、音声のみ(AMP)、入力信号そのまま(DOU) を前面スイッチ切り替えで選択できます
寸法 W90 D80(端子部分含む) H40(mm) 重量約160g
入力端子HDMI(ver1.2以降)
出力 I2S(HDMI端子によるC2規格)、HDMIリピート出力、同軸RCA(SPDIF信号)光出力(SPDIF信号)
HDMIケーブルは付属しません。
HDMIケーブルは1M以内の長さの物でハイレゾ再生の場合3重シールド以上を推奨します。
HDMIケーブルは折り曲げを急激にしないよう配線取り廻してください。
I2S、SPDIF、HDMIのver といった用語が何だかわからないレベルの方には、この装置を使いこなすことは無理です。
基本的にはHDMIケーブル入力経由の5V給電だけで動作しますが、年式が古かったり普及価格帯のプレーヤーレコーダーで電源供給電圧が不安定な場合は本装置の動作が不安定になることがあります。
対応DAC
TOPPING D-90、D-90MQA、D-90SE、 D-70、D-70S 、DX-7,DX-7PRO 及び2022年以降に発売された製品
SMSL M-400、VMV D1se, DO 200,及び2022年以降に発売された製品
LOXJIE D50 及び2022年以降に発売された製品
BRZ HiFI NXC10 及び2022年以降に発売された製品
GUSTARD X-26PRO、X-16、A-22、A-18 及び2022年以降に発売された製品(但しGUSTARDはPCMのみ対応。DSDは不可)
上記以外でもC2方式のHDMIコネクターのI2S入力があれば対応できる場合が多いです。
詳しくはお持ちのDACの取扱説明書をご確認ください。
I2S over HDMIのピン配置はあまり統一されていないのが現状です(下記URLリンク参照)
DENAFRIPS、MUSICIAN PEGASUS、HOLO AUDIO等のピンアサイン設定が変更出来るDACなら対応可能と思います。
DENAFRIPSのI2Sピンアサイン変更設定。
MUSICIAN PegasusのI2Sピンアサイン変更設定は下記リンクの最後の方にあります。8モードのなかから音声出力しながら変更し確認ください。
HOLO AUDIOのDACもIISのピンアサイン変更の手動切り替えが付いています。(下記取扱説明書最後のページ)
注意
上記メーカーであれば24bit/192khz DSD2.8MHZまでスペック上、再生できるはずですが、
ハイレゾ音源のうち192KHZやDSD信号の再生については、信号送り出し側機器との相性があるので保証の限りではありません。
クロック品質の良くない普及価格帯のBDレコーダーやBDプレーヤーを送り出し装置に使った場合、、DACが同期できないためです。
少々脅かすようなことを書きましたが16bit44.1khzのCD音源は、よほど送り出し装置がひどくない限りまず大丈夫です。
16bit44.1khzのCD音源もI2S信号で現行の高性能DACに入力すると化けますよ。
24bit96khzも2015年以降に発売された大手メーカー製品であればほぼ大丈夫と思います。
念のため注意書きしておきますが16bit44.1khzを超えるbit長、サンプリング周波数のハイレゾ音源が再生できなかったとしてもクレーム対象外といたします。
すべてのHDMI出力機器とI2S入力付きDACの相性を検証することは不可能なため、ご了解ください。
GUSTARDはDSD信号のI2Sピンアサインが異なるのでDSD対応不可。PCM信号のみ対応します
詳しくはお持ちのDACの取扱説明書をご確認ください。
(2025年 1月 28日 22時 23分 追加)HDMIケーブルからの電力供給が十分取れない場合は別途5V電源入力が出来ます。古い機種や廉価価格帯の機種の場合は別途5V電源は必要です。
下記で売られているような5vACアダプターを別途ご用意ください。