自宅保管の品です。大変美品ですが、古いもので経年変化はございます。ご理解頂ける方にご入札をお願い申し上げます。
米倉 仁
車いすの暴れん坊
事故で頚椎損傷し、重度障害者になった元不良の著者。重度障害者になったのちに、起業し、障害者の自立支援団体を立ち上げ、現在もユニバーサルデザインのコンサルを行うなど精力的に活動する著者の半生を綴った自叙伝。
障害者自立支援法が試行されて10年。しかし、障害者の自立支援には未だ課題や問題点も多く、社会のユニバーサル化はまだまだ不十分といえます。2002年に立ち上げた「NPO法人自立支援センターおおいた」での取り組みをはじめ、障害者の視点から、現代の障害者福祉の問題、自立支援への課題に切り込んでいます。
日本は超高齢社会に突入しています。それが何を意味するかというと、日本全国総バリアフリー化が必要な時代に入ってきたということです。そのような現代において、重度障害者の著者だからこそ気づける視点に学ぶことは多いのではないでしょうか。障害者の「本音」と障害者福祉の「実情」、そして「問題点」が見えてくる、破天荒な自叙伝は、福祉にかかわる人はもちろん、現代に生きるわれわれにとって決して他人事ではなく、必読の内容ではないかと思います。(編集者)
内容(「BOOK」データベースより)
我が人生に悔いはなし!波乱万丈な人生を自分で選び、自分で決定し、自分で責任を取って生きてきた。不良、車いす、起業など、数々の障害を楽しんで、成りあがっていく生き様をここに記す。超高齢社会を迎える今、真の「ユニバーサル社会」のために本当に必要なものはなんだろうか。事故で頚椎損傷し、重度障害者になった著者が贈る魂の自叙伝。
第1章 博多の暴れん坊
誕生、神童と呼ばれた幼稚園時代
暴連坊の誕生 ほか
第2章 車いすになった暴れん坊
交通事故
看護師さんとリハビリ ほか
第3章 車いすの暴れん坊、アパートを造る
ユニバーサルデザインアパートを造る
車いすでねるとんパーティー参加 ほか
第4章 夢はユニバーサルデザインの専門学校
永ちゃん(矢沢永吉)との出会い
障害者だからできる仕事
障害者のユニバーサルデザイン専門学校 ほか)
レビューより
やんちゃ時代の筆者と自分の青春時代が被った。23歳で重度の障害者になっても筆者の明るさは全く変わらない。常に前へ前へ。諦める事なく、障害があるからこそわかる不自由さ理不尽さをどんどんプラスに変えて行く、筆者のパワーに勇気付けられました。私も頑張る!ユニバーサルデザインに溢れた世の中になりますように!
生い立ちの記憶から、荒くれて力任せで伸し上がる学生時代と暴走族、やくざとテキ屋に学んだ社長学と勢いよく話は進む。徒手空拳の喧嘩の中で、土下座させられ地団太を踏んだこと、女と別れて涙したこと、そんな誰もが持つであろう繊細な心象風景を期待したが、残念ながら泣き言が聞こえて来ない。
でも、生涯を棒に振る事故、車椅子生活を余儀なくさせられる大事故の後、病室で目覚めた時、そのどん底の悲しみと後悔に打ちひしがれる心模様を期待してテープから聞こえる声に耳を傾け続けたが、どれだけ耳を澄ませてみても泣き言の欠片すら聞こえて来ないのである。
挙句には入院中の破天荒な振る舞いの数々、どこまでも大胆に骨太な主人公の不敵な笑い声まで届いて来そうだった。子供の頃からの夢は、たかだか交通事故で頸椎損傷という障害を負うことくらいでは、石ころに躓いた程度の障碍でしかなかったのである。タダでは転ばず、逆に力を溜めた発条のごとく、社長になることにエネルギーは注がれていくのであった。