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以下、デイトレおっさんの週末のお勉強
レイ・ダリオ著『How Countries Go Broke』を読んで、彼の素晴らしい戦略的提言をご紹介
第1章:序論 — 歴史の必然性と現在の危うさ
世界経済は今、過去100年間で最も危険かつ予測困難な転換期を迎えています。ブリッジウォーター・アソシエイツの創業者であり、世界最大級のヘッジファンドを率いてきたレイ・ダリオが世に問うた著書『How Countries Go Broke: The Big Cycle(国家はいかにして破綻するか:ビッグサイクル)』は、単なる経済書の枠を超え、歴史的な必然性に対する深刻な警鐘といえます。ダリオは過去500年の歴史、とりわけオランダ帝国、大英帝国、そして米国帝国の興亡を詳細に分析し、国家が「破綻」に至るプロセスには明確かつ反復的なパターンが存在することを解明しました。
本報告書は、同書の核心的理論である「ビッグ・デット・サイクル(巨大債務サイクル)」を基軸に、米国および日本が直面する構造的危機の正体を明らかにします。現代の経済環境は、膨大な債務の蓄積、国内政治の極端な分断、そして大国間の地政学的対立という三つの巨大な力が同時にピークを迎えている点において、1930年代から1945年にかけての時期と酷似しています。多くの人々にとって、国家破綻や基軸通貨の転落は現実味の薄い事象ですが、歴史の長い時間軸で見れば物理法則のように避けがたい因果の結果です。本稿では、この激動の時代において投資家や政策立案者、そして個人がいかにして資産を守るべきか、その具体的かつ戦略的な提言を行います。
第2章:ビッグ・デット・サイクルの理論的枠組みとメカニズム
2.1 サイクルの基本構造と6つのステージ
ダリオの理論の中核は、信用と債務が経済活動を歪め、最終的に調整局面を迎えるメカニズムにあります。国家の興亡は約75年から100年の周期で循環する「ビッグ・サイクル」に支配されており、経済は予測可能な6つのステージを辿ります。
初期段階では、戦争や恐慌後の新秩序下で国は再建を始めます。負債レベルは低く、通貨は健全であり、生産的な投資が所得増加を生む健全な成長期です。しかし、成功体験が過信を生むと「バブル形成期」へと移行します。将来の所得も過去同様に増加するという前提で過剰な借入が行われ、資産価格の上昇がさらなる借入を誘発します。
やがて債務負担が限界を超え、中央銀行が引き締めを迫られると「ピーク」を迎え、バブルが崩壊します。これが「恐慌とデレバレッジ」へと繋がり、債務不履行やリストラが蔓延します。政府はここで「美しいデレバレッジ」を目指しますが、政治的制約から最も抵抗の少ない「紙幣増刷」が選ばれやすく、これが通貨価値の希釈化を招きます。最終的に債務が一掃され、新秩序が確立されるまでがサイクルの全貌です。
2.2 歴史を動かす5つの駆動力
ダリオは、債務サイクルだけでなく、相互に作用する以下の「5つの主要な力」が歴史を動かしていると分析しています。
債務・信用・通貨サイクル: 景気循環のエンジンであり、現在は世界的な債務過剰とマネタイゼーションの限界点に達しています。
国内の秩序と無秩序: 富と価値観の格差拡大によりポピュリズムが台頭し、左右の対立が激化。民主主義的な妥協が機能不全に陥っています。
国際的な秩序と無秩序: 既存覇権国(米国)と新興国(中国)の対立により、貿易戦争、技術戦争、軍事衝突のリスクが高まっています。
自然の力: パンデミック、気候変動、干ばつなどが経済にショックを与え、脆弱なシステムを崩壊させるトリガーとなります。
人類の創意工夫(テクノロジー): AIなどの新技術は生産性を飛躍的に高める一方、格差拡大や軍事技術としての対立先鋭化という両義性を持ちます。
2.3 「ハードカレンシー」対「不換紙幣」の破綻メカニズム
重要なのは、自国通貨建てで借金ができる基軸通貨国と、そうでない国では破綻の形態が異なるという点です。外貨建て債務を持つ国は資金流出によりデフォルト(債務不履行)という「突然の死」を迎えます。対して、米国や日本のように自国通貨建て債務を持つ国では、中央銀行が紙幣を刷って国債を買い取ることで形式的なデフォルトは回避されます。しかし、これはインフレと通貨安による「通貨価値の破壊」を意味し、国民が気づかないうちに貧困化していく「ゆっくりとした死」をもたらします。
第3章:米国の現状分析 — サイクルの第5段階にある帝国
3.1 帝国の黄昏
現在の米国は世界秩序サイクルの「第5段階」、すなわち全体の約90%から95%を消化した地点にあります。連邦債務は35兆ドルを超え、GDP比率は第二次大戦時を超える水準です。特に危険な兆候は、これまで米国債の買い手であった外国の中央銀行が保有を減らす「純売り」の動きです。需要不足をFRBが買い支えれば、インフレとドル信認低下の悪循環に陥るリスクがあります。
3.2 「3%の解決策」と政治的現実
ダリオはこの危機に対し、財政赤字をGDPの約3%程度まで縮小させる「3%の解決策」を提唱しています。これには歳出削減、増税、金利調整が必要ですが、現在の米国の政治的分断(Internal Disorder)を鑑みると実現は極めて困難です。結果として、政治的に容易な「紙幣増刷による穴埋め」が選択され続ける可能性が高いと結論づけられています。
3.3 内戦のリスク
ダリオは経済指標以上に、米国内部の社会的結束の崩壊を懸念しています。格差と価値観の対立は、選挙結果への不服従や政治的暴力のリスクを高め、「内戦の前段階」とも呼べる状況を作り出しています。この内部の脆弱性は、対中国競争において致命的な弱点となります。
第4章:日本という「炭鉱のカナリア」 — 先行指標としての教訓
4.1 アベノミクスの代償
日本はダリオにとって「問題の先行事例」です。1990年以降、日本はバランスシート不況に対しゼロ金利と量的緩和で対処してきました。これは形式的な破綻を回避した一方で、通貨価値と国民の富を破壊しました。実際、2013年以降、日本国債保有者は対米国債で45%、対金(ゴールド)で60%もの価値を失っています。また、共通通貨換算での実質賃金は米国に比べ58%も低下しており、インフレと円安による実質的なデフォルトが進行していることを示しています。
4.2 イールドカーブ・コントロールの罠
日銀のイールドカーブ・コントロールは政府の利払い負担を軽減しゾンビ企業を延命させましたが、同時に円を犠牲にする政策でした。債務残高がGDPの250%を超える日本において金利正常化は財政破綻を招くため、インフレ下でも金利を低く抑える「金融抑圧」が続き、現金の価値は確実に目減りしていく構造にあります。
第5章:これからどうしたらいいのか — 戦略的ロードマップ
ダリオの分析が示唆するのは、「不換紙幣の価値が希薄化し、債務の実質負担が軽減される」インフレ的デレバレッジの時代の到来です。この環境下で資産を守るためには、従来の常識を転換し、具体的なポートフォリオの再構築が必要です。
5.1 ポートフォリオの構造改革
「分散」こそが投資の聖杯です。特定のシナリオに賭けるのではなく、あらゆる経済環境(インフレ、デフレ、成長、停滞)で全滅しない「オール・ウェザー」の思想が求められます。特に債券は「リスクのないリターン」から「リターンのないリスク」へと変質している点に注意が必要です。
5.2 推奨される資産配分
現在のサイクル位置に基づき、ダリオの理論から導き出される資産配分の目安は以下の通りです。
ゴールド(金):ポートフォリオの10%〜15%
中央銀行が紙幣を増刷するほど相対的価値が上がる「無国籍通貨」として、従来のアドバイスよりも高い配分が推奨されます。特に日本居住者にとっては円安ヘッジとして必須の資産です。
グローバル株式:30%〜40%
インフレ期には現金より株式が有利ですが、銘柄選択が重要です。バランスシートが強固で価格転嫁力のある優良企業を選び、米国だけでなくインドや東南アジアなどへの国際分散(脱ホームバイアス)を徹底します。
債券(インフレ連動等):20%〜30%
従来の長期固定利付債は減らし、物価連動国債(TIPS)や短期債を中心に据えます。日本国債や低金利預金は購買力保存の観点から避けるべきです。
実物資産・コモディティ:5%〜10%
インフレ局面で強さを発揮する資産クラスとして組み入れます。
ビットコイン:資産の約1%
「デジタルゴールド」として、供給量が限定され中央銀行の管理外にある資産として少額を保有します。ボラティリティが高いため、あくまで分散の一環としての位置づけです。
現金:最小限
短期的な流動性確保に留め、長期的には保有しすぎないようにします。「キャッシュはゴミ」という警句は、実質購買力の低下を意味します。
5.3 日本人投資家への提言
給与や年金が「円」建てである日本人は、すでに日本という国に過剰な集中投資を行っている状態です。資産の一部を外貨や実物資産へ移す「通貨分散」を行い、日本化(低成長・高債務化)する世界の中で、相対的に成長力のある市場を取り込むことが長期的な資産保全の鍵となります。
第6章:結論 — 嵐の中を航海するために
レイ・ダリオの『How Countries Go Broke』が突きつける現実は冷徹ですが、絶望を意味するものではありません。サイクルのメカニズムを理解していれば、来るべき混乱はリスクではなく機会になり得ます。
重要なのは、政治家が問題を解決してくれるという幻想を捨て、インフレと通貨安が長期化する前提で生活防衛を考えることです。資産を金、ビットコイン、海外株式、不動産などに分散し、特定の通貨(特に円)の失敗に運命を委ねないこと。そして、歴史のパターンと最新データを照らし合わせながら、柔軟に立ち位置を修正し続けることです。
ダリオが言うように、「もしあなたが心配しているなら、あなたは心配する必要はない。もしあなたが心配していないなら、あなたは心配する必要がある」のです。健全な危機感を持ち、来るべき変化に備えることが、この激動の時代を生き抜く唯一の道筋と言えるでしょう。
(2025年 12月 06日 20時 14分 追加)
とても内容が濃いので、日本語版はまだ出てませんが、興味のある方はぜひ読んでください
これを読むと、特に同業者の皆さんはで少々稼いで、税金払った手残りをまた在庫に投資しても
ほとんど意味はない。もっと根本的なところから時間配分を考えないとと気付くのではないかと
私は田舎に土地を買って農家になりましたw まぁそれだけだと退屈だからデイトレしたり、偶に都会で宝石も売るが
年に指輪一本しか売ってなくなくても、一応宝石屋w
(2025年 12月 07日 9時 53分 追加)
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