■■ 出品対象物 ■■
● QUAD ESL 2台
シリアル44064 (青シールを貼った個体)
シリアル43186 (赤シールを貼った個体)
● 1台のサイズ・重量 (実測)
幅88cm 高89cm 奥行25cm
約18Kg
(落札者の希望があれば汎用品の電源コードを2本同梱します。こちらからは希望有無の確認はしませんので、必要な場合は支払い時までにナビにてご連絡ください。なおコードの長さは要望があれば手持ちの中で可能な範囲で対応します。)
■■ コンデション・特記事項 ■■
● 2010年に、当時QUAD ESL の修理で一部?の方では有名だった京都のサウンドポイント55より、整備済中古で入手しました。
今回確認したら店主の三村さんは残念なことに2019年に62歳でお亡くなりなったとのことで、店は休業状態でした。
● 整備の具体的な内容は入手当時聞いていたはずですが、記録を残していなかったこともあり、すみませんが全く思い出せません。
よって振動板やトランスの交換の有無等は分かりません。
● 入手して到着後の数時間は確認試聴しましたが、さすがにこの姿では家に置くと妻の目にすぐに留まるので、借りている空調完備のレンタル倉庫へすぐに移して今日に至る約15年間そのままでした。
(下の追加画像で背面と右側にオレンジ色の扉がある画像はレンタル倉庫内で、画像にあるプチプチで包んだ状態で保管してきました)
● 音は魅力的で特にボーカル生々しかったですが、ボーカルの定位が自分の顔よりも上であることがスピーカーに求める私の強い条件だったこたもあり、ESLでは特殊なスタンド等を用意しない限りその実現は無理な点がそのまま保管となった一番の理由です。
● 今回の出品にあたり、まずはスライダックで30分ほどかけて徐々に電圧を上げました。
その後は2025/7/12以降、複数日で合計で約16時間ほど通電し、うち半分ほどの時間は試聴し問題のない音だと思います。
音出しの動画を撮りましたのでよろしければご覧ください(冒頭のリンクより)。
● 低域に少し寄ったバランスの音質に感じます。
私の好みでは、プリアンプQUAD34の高低のバランスを変えるTILTレバーを一段階高域寄りでした。
(なお動画ではTILTはフラットでの撮影です)
2台の音量差、音質差は少ないと感じますが、バランスコントール、トーンコントールができる機器との組み合わせがお勧めです。
● 電源を必要とするスピーカーを約15年保管したままでしたので、今回チェックする前はかなり心配でしたが、現時点では想像以上に良いコンデションでした。
現時点では何も問題は感じませんが、このあと半年なり一年なり継続的に使用していく中で何らかのトラブルが発生する可能性もあり得るので、入札する方はその点をご理解ご了解ください。
● 電源を必要とする静電型スピーカーです。
切替可能な電圧切替は110Vに設定されていますが、当方のマンションの102-107V程度の環境では特に問題は感じません。
購入時の店主説明も100Vでも問題ないとのことでした。
電源端子は3Pソケットで、初期の特殊なソケットから交換されたのか、ESL後期は3Pソケットになったようなのでそのままなのかは分かりません。
電源のオンオフのスイッチはありませんのでコンセントの抜き差し等になります。
電源を入れるとソケット上のオレンジ色のランプが点灯します。
● スピーカー端子はバナナプラグのみ対応です。
ダブルバナナ端子は端子間の距離が合わず使用できません。
● シリアル44064 (青シール)のESLは、電源を入れた直後からパネルから30cm程度に耳を近づけると聞こえる程度の小音量の雑音(主にサー音が中心で時々プツ音やキューン音が混じる)が聞こえますが、5分程度経つと聞こえなくなります。
購入時に店主から「1台は電源を入れた直後は少しノイズが聞こえるがすぐに消えます、トラブルを気にしなくても大丈夫です」という趣旨の話を聞いたことは覚えており、おそらくこのノイズについての話だったのだと思います
シリアル43186 (赤シール)の方は電源投入直後から静かです。
● 上記のノイズの件はあるにせよ、両スピーカーとも電源投入直後から動作は安定しています。
● トランス唸りの有無については、パネルの裏側に耳を近づけても私には聞こえませんでした。
ちなみに当方の家のコンセントはだいたい102-107Vです。
● 外観
◯ 正面パネルの歪みや凹み等は2台とも私が気になるものは見当たりません。
◯ 赤シールの個体(シリアル43186)のパネルの天部(上部)に5mm程度の当て傷があり、パネルの下地の銀色が露出していました。それが反射してかなり目立っていたので黒マジックでタッチアップし目立たなくしました(画像10の中央左寄り部分)。
◯ 両脇の茶色木部フレームと3本の足は、目立つものは見えませんが、小さなキズや汚れはあります。
◯ 裏側の黒色木部フレームは画像撮影後に黒が剥がれた部分を黒マジックでタッチアップしました。
◯ 脚のぐらつきは現時点では特にありません。(赤シールの個体(シリアル43186)の正面向かって右の脚のぐらつきがありましたが、分解して木工ボンドとネジの締め増しをしました)
◯ 出品機の脚はネジ留めとボンド接着で約5×4×1cmの長方形の板にしっかり固定されており、その長方形の板が本体に木ネジで取り付けられています。
他のESLの底面の画像が見つけられなかったのではっきりしませんが、この長方形の板は後年に追加取付されたものと思います。
そう考える理由は、長方形の板で隠れている本体側に脚が差し込めるサイズの丸穴があったからで、オリジナルは脚を直接本体の丸穴に差込む仕様だったと思われます(下の追加画像参照)。
◯ 過去の出品画像やオーディオ店の画像などと今回見比べましたが、私の評価では美品だと思います。
● 他の方の過去出品において、シリアル53056、53064のESLをESL-63proと並売されていた時期の製造となりESL-57の最終型と説明していたので、それが正しければ出品機のシリアル43186、44064 は比較的終わりの時期での製造と思います。
● 引取りとした理由
配送トラブル無く配送するのは難しそうなので、今回は配送なしの引取りとしました。
3本の脚は本体から取り外せば輸送中の脚の破損トラブルは防げますが、木ネジなので留め外しの回数は最小限にしたいものです。
脚を外してパネルはプチプチを厚くして段ボール片を貼り付ければ保護できそうですがか、丸ごと入る箱は用意出来ないので、プチプチで包むと1人での配達員が持つ場所をどうするか考え込みます。(ちなみに本体の背面上部中央に持ち手用の出っぱりがあります)
なお当方はエレベーターがあるマンションで、台車の用意や車に載せるまでの補助は可能です。
● 渡す際はプチプチで軽く巻いた状態で渡す予定です。
(下の追加画像で背面と右側にオレンジ色の扉がある画像参照)
● 当方は禁煙環境です。
またペットは過去も含め飼っていません。
■■ 参考情報 ■■
● 試聴機器
◯ CDP
・ADC CD-250XR
(オペアンプM5221、LME49860NA)
◯ プリアンプ
・QUAD 34
◯ パワーアンプ
・QUAD 306
◯ スピーカー
・QUAD ESL (出品機)