1. 【基本情報|Release Information】
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フォーマット:12inch Vinyl
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アーティスト:Monolake(Robert Henke + T++ a.k.a. Torsten Profrock)
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タイトル:Bicom / Remoteable / Cut
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レーベル:Imbalance Computer Music
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品番:ML 008
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リリース年:2001年
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製造国:ドイツ
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マスタリング:Dubplates & Mastering(Loop-o)
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制作拠点:Studio Neues Deutschland
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関連作:『Cinemascope』(同年リリースアルバムに一部収録)
都市の機能不全を静かに鳴らすためのレコード。
Monolake名義でRobert HenkeがT++とともに手がけたこの一枚は、廃墟化したオフィスビル、空調が止まった中空の空間、鋼とガラスの反響に満ちた都市構造物を想起させる、無機的ミニマル・テクノの決定盤。
2. 【構造と文脈|Structure & Context】
音響構造|Architectural Techno as Spatial Algorithm
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**A面「Bicom」**は約10分の長尺トラックで、微細に崩された4/4のグリッドと、反復される音響粒子が構造を形作る。ノイズは装飾ではなく、構造材として音の中に埋め込まれている。
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**B1「Remoteable」は、よりミクロな時間軸における断続性の再編成であり、リズムというより「シグナルとノイズの編隊飛行」**のようなトーン。
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**B2「Cut」**では、完全に静的な空間構造が支配し、低域成分が時間そのものを緩やかに撓ませる。
いずれのトラックも、“音楽”というよりは“空間で再生される設計図”として存在しており、ヘッドフォン再生はもとより、中空の建物や廃工場といったレゾナント空間での再生においてその本質が顕現する。
制作動機と都市知覚|Henke's Environmental Synthesis
Robert Henkeは、本作を**「ガラスとコンクリートに囲まれた空のオフィスビルのためのサウンドトラック」**と語っている。
彼の制作には以下の要素が絡み合う:
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テクノの反復性=制度としての時間への応答
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ミュジーク・コンクレートやアンビエントからの抽象構造の引用
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自作ソフトウェアやハードウェアによる「音を生成するための機械の創造」
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都市環境(特に2000年代初頭のベルリン)からの建築的・社会的影響
その結果、Henkeのトラックは**建築物のように「使用される音」ではなく、「空間に配置される存在」**へと変化している。これはクラブトラックではなく、空間知覚の訓練装置である。
制度と録音の関係性|Dubplates & MasteringとLoop-o
Loop-oによるマスタリングは、ミニマルテクノにおける「沈黙の彫刻」としての音響を最大限に発揮させており、以下の点で決定的な役割を果たす:
3. 【状態詳細|Condition Overview】
メディア:EX / EX(いずれも軽微なスレ・微細な汚れあり)
スリーブ:Generic(オリジナルの黒無地スリーブ)
付属品:なし
4. 【支払と配送|Payment & Shipping】
発送:匿名配送(おてがる配送ゆうパック80サイズ)
支払:!かんたん決済(落札後5日以内)
注意事項:中古盤の特性上、経年変化や軽微なスレにご理解ある方のみご入札ください。完璧な状態をお求めの方はご遠慮ください。重大な破損を除き、ノークレーム・ノーリターンにてお願いいたします。
この盤は、単なるミニマルテクノの12インチではなく、音響的アルゴリズムと都市知覚の再定義を同時に行う、21世紀初頭における「構造の記録媒体」です。Robert HenkeとT++の共同作業における制度的な記録性とメディア批評性が、再生のたびに蘇ります。