新刀の祖・埋忠明寿と比肩する大名工・洛陽一条国広銘 「 堀川国廣 」 慶長 1４年裏年期・福永酔剣先生鞘書き有り・甲種特別貴重刀剣

「堀川国広」は、享禄4年日向国綾生まれ - 慶長19年没は、新刀初期の大勢力「堀川派」の祖で、本名は「田中国広」という。京の一条堀川に居を構えたのち「堀川国広」と呼ばれるようになる。
はじめ日向国の戦国大名「伊東氏」に仕えたが、天正5年主家が没落後、山伏修行など諸国放浪して刀工をつづけた。 天正18年下野国の足利学校で当主の「長尾顕長」のために鍛刀。 慶長4年頃から京堀川一条に定住した。
天正18年に領主の顕長の求めに応じて打った「山姥切国広」がある。 「山姥切国広」は「顕長」が「北条氏政」から賜った相伝備前の（ 長船長義 ）の一振りを写した作で有り、同工の最高傑作の評が高い。同年「信濃守受領」慶長19年84 歳で死去。
門人に「出羽大掾国路」「国安」「大隅掾正弘」「越後守国儔」「和泉守国貞」「河内守国助」「山城守国清」などの名工がいて「堀川一派」として大いに栄えた。 新刀の「祖埋忠明寿」と比肩する名刀工である。
作風姿は、慶長新刀姿で、身幅広く反り深く、切先の伸びる豪壮な姿である。 鍛え、小板目肌良く詰み、地沸細かにつくもの、またザングリと肌立ったものも多い。

本刀は「洛陽一条堀川住藤原國廣造」の長銘、身幅広く身幅に比して切っ先まで落ちず、典型的な慶長新刀姿、小板目地鉄やや肌立ち全体に映り現れ、刃は高低差激しい互の目に足よく入り、帽子乱れ込んで尖って返る。
甲種特別貴重刀剣認定書が付属し、鞘には昭和の一方の大鑑定家（ 福永酔剣先生 ）の鞘書きがございます。

本刀は委託品でございますが、なるべく売り切らせて頂きますので、皆様のご入札をお待ち致しております。 本刀、古研ぎの状態のままでございますので、少々のヒケ、ございます事ご了承ください。 お刀の状態につきましては、記載写真を良くご参考の上、ご納得の上での入札をお願いいたします。
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長さ・・・・２尺３寸４分
元幅・・・・約3.1ｃｍ
先幅・・・・約2.2ｃｍ
元重・・・・約7.0ｍｍ
先重・・・・約5.0ｍｍ