【1】概要:
・西独Isophon/Blaupunkt社が1950年代に製造し、同社の最高級コンソールに使用していた18×26cm口径フルレンジユニット=LA727/5Zを25mm厚の天然木パイン集成材によるエンクロージャーにセットしたシステムのペアです。
・このユニットはTelefunken、Graetzの大型フルレンジユニットとならぶジャーマンビンテージの代表的なユニットです。
・70年前製造のユニットとは到底思えないワイドレンジで透明感のある信じがたい高音質です。
・Blaupunkt社は1950-70年代のドイツではTelefunken, Loewe OPTA, Grundingなどと並ぶ著名オーディオメーカーでした。
・ドイツ語のBlaupunktは「青い点」という意味で、当時の電気製品の厳しい検査を合格したマークからとられた社名です。
・従いましてその製品群は信頼性が高いことでも有名でした。
・このユニットは家庭用のコンソール、ラジオあるいはムービーの音声などのサウンドモニターで使用されていたもので音は抜群に優れていると定評があったものです。
・造りもしっかりしており、外見も美しいユニットです。
・超軽量フィックスドエッジコーン、馬蹄形アルニコマグネットなど多くの技術的特徴を有しており、画像10に示す測定データでわかりますように、この時代のフルレンジとしては出色の再生可能帯域、高能率を達成している傑作です。
・音を聴くと古さは感じられず、シングルフルレンジから素晴らしい音楽が流れてきて驚きます。
・ストレスのない設計、マグネットなどへの物量投入が功を奏し、JAZZ, クラシックを問わず満足度の高い再生音が得られます。
・能率は高いので中小出力の真空管アンプでもガンガン鳴ります。
・典型的良質のジャーマンビンテージの音をぜひ体験してみてください。
・同一システムを購入いただいた方々の感想です。
Eさん「当時のユニットとは思えないレンジの広さ、クリアさに驚きました。能率の高さにも驚嘆しました。音が生きていますね」
Nさん「ピアノ、シンバルが実物のように鳴る。ウッドベースはしなやかに膨らみをもってのびのび鳴る。一本の大型フルレンジから何故この様な音が出てくるのか不思議」
【2】ユニット、システム仕様:
・型式:Isophon/Blaupunkt LA727/5Z
・口径:18×26cm
・コーン:超軽量、フィックドエッジ
・インピーダンス:5オーム
・マグネット:馬蹄形アルニコ
・状態:良好
【3】エンクロージャー:
・型式:後面部分開放型
・後面にも音が拡散されますのでスケールが大きな音が得られています。
・サイズ:幅27.6cm、高さ38.6cm、奥行22.5cm
・材質:天地側面は25mm厚の天然木パイン集成材、バッフル、裏板は針葉樹系プライウッドです。
・板厚、重量が有りますので不要な雑音は抑え込まれ、深くクリアな低音が安定して出てきます。
・外装:100、240番のサンドペーパーで研磨し、次にワトコのナチュラルオイルと600番のサンドペーパーで繰り返し研磨仕上げています。
・サランネット:黒のジャージネットによる頑丈なサランネットが付属します。
・入力端子:2Pのハーモニカ端子でYラグ、またはケーブルむき出し線が接続可能です。
・バナナプラグ、極太ケーブルなどほとんどのタイプのスピーカー端子が接続可能な金メッキ金属削りだしのアダプターが付属します。
【4】音質
・以下の感想は主観ですのでご承知おきください。
・JAZZピアノトリオ、Pim Jacobs Trioの 「Come fly with me」を試聴しました。
・クリアで良く伸びるウッドベースの音が印象的です。
・シンバルの音も大口径フルレンジと思えない専用のツィータが組み込まれた様な澄んだ音を聴くことが出来ます。
・クラシックとして大きなホールで録音された1957年録音ですが極めて高品質のフィリックス・アーヨの「四季」を試聴しました。
・バイオリン、チェロなどのの倍音がきれいに再生されます。
・ホールの大きさがうまく再生されていると思います。
【5】ほか
・スタンドは含みません。
・ブログ
https://geo80002002.livedoor.blog/
(2024年 12月 24日 23時 25分 追加)・大口径フルレンジの解説です。
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/36323636.html