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■■『茶道誌』・・・■■ ●●『なごみ』・・・●● **”(1998年6月・通巻第222号)”** ■■「特集」・・・■■ ●●『七宝の輝き再見』・・・●● **”(約・39頁) ”** ★七つの貴石を散りばめた絢爛さにも比する装飾――― 七宝。 七宝は・銅などの金属の表面を・色とりどりに装飾す ることに始まった。 ガラスの発明によって・貴石を嵌め込む代わりに・ガ ラス釉を熔着したと考えられ・しだいに洗練されてい った技法である。 装飾という性格上・七宝は古来の金属器類のあらゆる ものに施されている。 それらの彩りと輝きを再見し・現代の七宝のと・その 未来を見てゆこう。 **”撮影・宮野正喜・(3~7頁)”** **”協力・細見美術館”** ◆花唐草文七宝舟形釣花入。 ・江戸時代。 ・細見美術館。 ■発行日=平成10年6月1日。 ■発行所=株式会社・淡交社。 ■サイズ=18×25.5cm。 ■定価=800円+税。 ■状態=美品。 ●表紙に・多少の・キズ・ヤケが有ります。 ●本誌内に・多少の・ヤケが見えますが ●大きなダメージは・無く ●年代的には・良い状態に思います。 ◆◆注意・・・◆◆ ★発行日より・経年を経て下りますので コンディションに係らず・古書で有る事を 充分に御理解の上・御入札下さい。 ★神経質な方は入札をご辞退下さい・・!! ●全・128頁・・・!! ●「特集」・の・・・!! ◆「七宝の輝き再見」・は・約39頁。 ●蒐集・資料などの・参考に・・・!! ●探されていた方は・この機会に・・・!! ●以下・詳細をご覧ください・・・!! ◆掲載案内は・抜粋し掲載して下ります。 ◆掲載内容は・Q&Aより・問い合わせ下さい。 ◆数字記載は目視です・間違いは御容赦下さい。 ●掲載を抜粋紹介し・「タイトル」・と致します。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ ■■『七宝の輝き再見』・・・■■ **”(約・39頁) ”** **”撮影・宮野正喜・(3~7頁)”** **”協力・細見美術館”** ●●『茶の湯の七宝』・・・●● ★茶の湯が発展した室町時代・七宝は明の船載品として 将来・唐物として珍重されたもののひとつだった。 後花園天皇が六代将軍義教の室町殿へ行幸したときの 様子を伝える・『室町殿へ行幸御錺記』・に多くの唐 物にまじって・花瓶・鶴頸・薬器・方盆・水入・香炉 ・香合・茶碗・香匙などの七宝が飾り付けられていた と記されている。 しかし・その華麗な彩りは・書院の茶の湯ではもては やされたものの・侘び茶の流行により・しだいに用い られなくなってゆく。 その後・七宝の彩りを茶の湯に採り入れたのは・小堀 遠州・(1579~1647)・であった。 『遠州蔵帳』・には・「七宝釣舟」の記載があり・ま た種々の道具の意匠に七宝が用いられている。 七宝文の七宝を施した品は・遠州商用であるとの伝来 さえ生じた。 前頁の釣舟花入と・この八角水指は江戸時代の和物だ が・明七宝の雰囲気をよく写している。 ◆風炉先―七宝五七桐形釘隠。 ・江戸時代。 ◆風炉―華。 ◆釜―大雲龍。 ◆水指―七宝八角。 ・江戸時代。 ◆茶入―瀬戸・大肩衝・銘・「閑居」。 ★仕覆―正倉院段織錦。 *(風炉・先水指は細見美術館蔵)。 ●●『茶道具への転用』・・・●● ★ほかの唐物と同様・明時代の七宝のうちでも・その形 や大きさ・意匠が茶の湯に適うものは・茶道具に取り 上げられた。 なかでも転用しやすいためか・水指がもっとも多い。 下の水指は・本来は食物を盛る鉢に塗り蓋をつけたも の。 塗蓋のつまみ形も・七宝文にしたところが洒落ている。 彦根藩井伊家に伝来した。 また・左の蓋置は・もともとは宝形づくりの穂屋香炉 で・赤と緑の釉がわずかに残っている。 茶席では蓋を反転させて蓋置・(左下写真)・として 用いられた。 時代が下がると・優れた七宝品には茶人の数寄心を刺 激し・新たな道具へと生まれかわったものもある。 ここに紹介する風炉先と手焙は・江戸時代に盛んに作 られた建築物の七宝餝金具・釘隠を再利用したもの。 流水蛇龍文釘隠の半分と・桐文釘隠とを合わせて手焙 の穂屋に仕立てたのは・昭和初期の数寄者・益田鈍翁。 また七宝を好んだ・細見古香庵は・桐形釘隠を三個用 いて・風炉先に仕立てている。 ◆七宝穂屋風炉。 ・明時代。 ◆七宝荒磯文水指。 ・明時代。 ・彦根城博物館。 ◆七宝風炉先屏風・(前頁・部分)。 ・江戸時代。 ・細見美術館。 ◆流水蛇龍桐文七宝釘隠手焙。 ・桃山時代。 ・細見美術館。 ●●『七宝の歴史』・・・●● **”文・原田一敏・(東京国立博物館)”** ◆黄金瑠璃鈿背十二稜鏡。 ・正倉院宝物。 ●●『桃山から江戸初期にかけての七宝の展開』・●● ★平田道仁によって日本で本格的に行われるようになっ た七宝は・たちまちのうちに大流行するようになる。 ただ・日本における七宝の活用の仕方は・明七宝のよ うな香炉や花瓶と云った大型の器物はほとんどなく・ 刀装金具や釘隠・襖の引手などの小金具が主体となっ た。 また七宝釉を全体に施すことも少なく・部分的に用い るなど・金や銀の象嵌に似た・加飾手段のひとつとし て用いられた感が強い。 平田に代表される日本の七宝は泥七宝であっても鮮麗 で透明感があり・中国のような玉石を嵌入したかのよ うに見えるけばけばしいものとは異なるのが特徴であ る。 桃山から江戸初時代期にかけての七宝で・年代がはっ きりわかる作品は・寛永十一年・(1634)・建造 の名古屋城上洛殿の釘隠・襖引手・また元和6年・( 1620)・から寛永二年にかけて造営された桂離宮 の釘隠・襖引手などが知られる。 また天正十五年・(1587)・に秀吉が建てた聚楽 第に使用されたと伝える蛇籠・夕顔文七宝釘隠・(1 5頁)・があるが・これは釘隠の中でも最大で・金銅 製の胎に・白・赤・青を配した豪華な作ゆきを見せ・ 桃山時代の気風をよく示している。 桂離宮の設計に携ったと伝える小堀遠州はとくに七宝 に興味をもち・七宝茶道具を愛用していた。 釣舟花入をはじめ・遠州着用と伝える甲冑にも・七宝 をあしらったか金具が装着されている。 ◆紺糸威二枚胴具足。 ・伝遠州所用。 ・同・部分。 ・東京国立博物館。 ◆富嶽図目貫。 ◆富嶽図小柄。 ◆七宝文鐔。 ◆雪華文七宝鐔。 ●●『東照宮の七宝』・・・●● **”撮影・与古田松市”** ◆日光東照宮・坂下門。 ◆七宝菱金具・坂下門柱と梁。 ◆位記宣命箱。 ・日光東照宮。 ◆七宝飾金具・(位記宣命箱表面)。 ・同箱・裏面。 ・同箱・内面。 ●●『江戸中・末期の七宝』・・・●● **”撮影・宮野正喜”** ◆雲文七宝筆軸。 ・細見美術館。 ◆雲文七宝瓢形水滴。 ・細見美術館。 ◆花文七宝墨台。 ・細見美術館。 ◆菊五七桐形引手。 ・北村美術館。 ◆蔦葉形引手。 ・北村美術館。 ◆夕顔文釘隠。 ・細見美術館。 ◆桃形引手。 ・北村美術館。 ◆花筏形引手。 ・細見美術館。 ◆花菱文引手。 ・北村美術館。 ◆鳥兜形引手。 ・細見美術館。 ◆夕顔形引手。 ・北村美術館。 ◆桜形引手。 ・細見美術館。 ◆梅形釘隠。 ・細見美術館。 ●●『明治の七宝・欧州の需要』・・・●● **”文・樋田豊次郎・(美術史家)”** **”撮影・宮野正喜”** **”協力・古美術田澤”** ◆幾何学文簪・(3点)。 ◆草花文煙草入。 ・明治中期。 ◆草花文帯留。 ・明治中期。 ◆竹に雀文ナプキン立て。 ・明治中期。 ◆藤花文ボタン。 ・明治中期。 ◆藤・菖蒲文小棚。 ・明治中期。 ・昇仙峡ロープウエイ七宝美術館。 ●●『近代欧州の七宝』・・・●● ◆薔薇文香水瓶。 ・ドイツ。 ・20世紀。 ・豊田町香りの博物館。 ◆草花文エナメル彩ガラス香水瓶。 ・イギリス。 ・19世紀。 ・豊田町香りの博物館。 ◆七宝キューピット像ケース付香水瓶。 ・イギリス。 ・18世紀。 ・豊田町香りの博物館。 ◆ブローチ・「翼のある風の精」。 ・ルネ・ラリック。 ・1900年頃。 ・東京国立近代博物館。 ◆バックル。 ・制作年不詳。 ・古美術田澤。 ●●『現代の七宝』・・・●● **”文・樋田豊次郎・(美術史家)”** ★明治以来の伝統を継承しながら・七宝は美術の一分野 を築こうと模索している。 現代の作家たちの試みに・七宝の未来を見てみたい。 ●「上枝久」・・・● ◆ボディージュウリー・「悠久装身考」。 ・’92年。 ◆「瞳――2」・’85年。 ●「石川暢子」・・・● ◆「紅葉狩」。 ●「長谷川淑子」・・・● ◆ガラス胎七宝大皿・「バラ」。 ●●『現代の造形をめざして』・・・●● ★七宝作品に独創性を与えようとするとき・どのような 方法があるのだろうか。 ●「原典生」・・・● ◆「森を駆けるヒメミコ」・’96年。 ・(第28回日展)。 ●「石山惠美子」・・・● ◆「門の組曲」。 ・表面・裏面。 ●●『ジュエリーへの展開』・・・●● ★作家に自発的表現を大切にする装身具である・ジュエ リーに活用されたことで・七宝は新しい魅力を獲得し た。 ●「荒井純子」・・・● ◆ブローチ・「夕映えの刻」。 ●「世良恵子」・・・● ◆チョーカー・「雲」。 ●「世良順」・・・● ◆ブローチ。 ●「沢田均」・・・● ◆リング・「文目」・(5点)。 ●●『現代茶道具の七宝』・・・●● ●「吉村扶子」・・・● ★吉村扶子の七宝は微妙な色調が美しい。 器物が主だが・近年は水指・蓋物などの茶道具・銚子 や蓋や香炉なども手がけている。 写真の水指のような・湖面や木洩れ陽をイメージさせ る抽象文様に・独特の品の良さが見られる。 ◆香炉。 ◆蓋置。 ◆水指。 ●「岩田広己」・・・● ★東京芸術大学金工出身の岩田広己は・七宝の繊細さを 生かすことに成功した。 一見ガラスのように見えるが・七宝釉の重ねと箔を駆 使した茶器は新鮮である。 計算された形や大きさ・重さに・洗練された感覚が見 られ・これからが期待される。 ◆「Vase」。 ◆茶器。 ・同・内面。 ●●『クラフトの七宝』・・・●● ●「平松保城」・・・● ◆黄金酒杯・銘・「燦」。 ・東京芸術大学。 ●「鶴岡鉦次郎」・・・● ◆銀七宝ペン皿。 ◆ベビースプーン・(3点)。 ●●『生き続ける象嵌七宝』・・・●● **”(撮影・宮野正喜)”** ★七宝の技法には・大別して象嵌七宝と有線七宝がある。 釉を区画する凹部を鋳造で作り・七宝釉を施す象嵌七 宝は・もっとも原初的な技法と考えられる。 この象嵌七宝を古来の方法で・いまも作り続けている 工房・和銅寛を京都にたずねた。 ―”(価格掲載)”― ◆蓋置。 ◆書鎮。 ◆泥七宝彩文鎮。 **”(以下・白黒)”** ■■鼎談・『七宝の未来を考える』・・・■■ ★樋田豊次郎・(美術史家)。 ★原田一敏・(東京国立博物館金工室長)。 ★高木紀子・(「宝石の四季」・編集長)。 **”(撮影・与古田松市)”** ●七宝の可能性・ガラス釉と有線。 ●七宝の特徴・「応用の面白さ」・をいかに生かして いくか。 ■■『七宝の技法・用語』・・・■■ ◆泥七宝。 ◆象嵌七宝。 ◆有線七宝。 ◆無線七宝。 ◆透胎七宝。 ◆雀胎七宝。 ◆平田七宝。 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ■入力のミスは・ご容赦下さい。 ■他の出品も・是非御覧下さい。 ■商品詳細文の転用は堅くお断り致します。 ■入札案内・・・■ ●状態はすべて点検済ですが、 ●見落し等が無いとは言えません。 ●見解の相違も御座います。 ●御了承・御理解の上・入札下さい |
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