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日本のヌーベルヴァーグ」と呼ばれた写真家、東松照明が昨年末逝去した。写真はただ「撮る」ものなのか、あるいは撮りたいものを「作る」ものか――。占領の原風景を胸に秘めながら、「基地」を「巡礼」した。原爆が残した傷の内側に潜り込みながら生涯撮影し、眼の語り部となる。傷を辿りながら彼が撮り続け、生活した場所の一つ――沖縄に焦点を当てると、「沖縄の中に基地があるのではない。基地の中に沖縄があるのだ」という思想が浮かび上がってくる。肉体の知識を抉り出し、新しいアジアのかたちを構想しながら「いかに語りうるのか」と、カタストロフの「最中」に生きることを思考する。
執筆者【エッセイ】倉石信乃/鷹野隆大/石川真生/石川直樹/菊池智子/タイラジュン/島尾伸三/磯崎新
【対談】東松照明+吉増剛造、森山大道+伊藤俊治、新城郁夫+志賀理江子
【論考】今福龍太/八角聡仁./竹葉丈/中村隆之/林田新/土屋誠一/翁長直樹/徳田匡/仲里効/田仲康弘/岡崎乾二郎
*作品解説・関連年表・写真アルバム掲載予定! !
【対談・1】
写真が語り続ける 東松照明と「新しく」出会うために / 森山大道+伊藤俊治
【再録テクスト】
友よ――東松照明 / 大島渚
【未収録インタビュー】
髪の風、…… / 東松照明/吉増剛造
【写真アルバム】
『東松照明と沖縄 太陽へのラブレター』選 / 新里義和 選
【時のかたち、場所のかたち】
「時」のモンタージュ 東松照明論 / 土屋誠一
東松照明≪わたしの町≫ リアリズムと「組写真」の間で / 竹葉丈
【群島から/へ】
水の巡礼 東松照明をめぐる海 / 今福龍太
ドキュメントの詩学 東松照明の汀へ / 八角聡仁
【表現のために】
雲から抵抗へ、ネクロフィリアの新しい生へ / 友常勉
長崎の皮膚 東松照明『NAGASAKI』 / 林田新
【南へ】
叙事詩的世界から混成世界へ 転成する東松照明 / 中村隆之
沖縄マンダラのころ / 翁長直樹
【沖縄】
イメージの群島と光の詩学 東松照明の沖縄クロニクル43 / 仲里効
見ることに賭ける 東松照明とシマ / 田仲康弘
【対談・2】
生きられる写真、生きるための写真 / 志賀理江子+新城郁夫
【光をもとめて】
写真の存在する場所 / 岡崎乾二郎
とカラー写真 東松照明と島々 / 徳田匡
【年表・解説】
東松照明主要作品集・展覧会解説 / 友寄寛子
年譜