ホンダ純正カブC50 113cc激速チューニングエンジン+maniac 自動遠心4速ロータリー+レーシングカム 完検済み 検用:モンキー シャリー
<長文,ご注意ください>
・完成車検査として,30~50kmの慣らしを行なった後,性能確認まで実施しています
・「最高速を抑えて中速のトルクアップを狙ったチューニングに」をポリシーとしHPでも宣言しています.
いつもは安全面も考慮し中低速トルク型にチューニングしていますが一定の割合で「激速」型を望む声もありますので,今回はφ54×49.5
ショートストローク&maniac自動遠心4速ロータリー&レーシングカムの組み合わせで激速仕様エンジンに仕上げました.
いつもなら激速仕様はmaniacさんの過激カムを使うのですが,最近価格が高騰したため最近ハマっているレーシングカムに変更しました
(このカムも,バルタイを見ていただければ解ると思いますが,相当過激ですよw.昔担当していた某ワークスマシンと同等になります)
4,000rpm以下はカムのプロフィール上あまりトルクはありませんが,そこからスロットルを全開にすると7,000~11,000rpm超まで強大
なトルクでグイグイ加速し,あっという間に3桁を超えました.
かなり飛ばしたくなる特性になってしまいましたが絶対に飛ばさないでくださいね.
※誰方もこのエンジンでカッ飛んで怪我をして頂きたくないので,安全運転を約束していただける方のみ入札してください.
※モンキーやダックス等の,小型でホイルベースの短いノーマル車両には載せないで下さい.スパルタンな特性で危険です!!
※テスト車両:カブラ50,C90互換マフラー,CDIはKITACO パワーレブ2,キャブは京浜PC20+汎用パワーフィルター,
インレットパイプはminimotoの内径φ22のカブ用:それ以外はタイヤ,サスも含め「どノーマル車両」ですww
【改造部位】
・ベースエンジンはC50E-9941*** ホンダカブC50(12V)純正エンジン
・クランクシャフト : 新品 CIDO investのC90互換クランク(高剛性,高精度,太コンロッド)のバランス率を変更せず組み込みました
(自分の計算で9.6%)
・クランクサイドベアリング:新品 NTN 6304C3×2
・ジェネレーター: 中古 ミツバ純正12V(GF4)
※ACGコードは,カブやモンキー12Vの一般的な「6P5線+ギボシ1本」になります
・シリンダーヘッド :新品 C100EX互換ヘッド:懇意にしている業者さんから仕入れています.ポートの形状が気にいらなかった
ので修正しました(技術者の間でいう「アゴ」の部分を激速仕様に形状変更とポート内段差の修正)
※バルブは純正6Vヘッドと同等のφ23/20ですが,ステムは6Vヘッド用がφ5.5に対しφ5.0です.
※EXスタッドは標準より少し長めにしましたのでロングナットが使えます
※C100EXのヘッドはビッグフィンのため,インレットパイプ取付部の座面が純正ヘッドより3~4mm高いので,現在
キャブの上部に余裕がない場合は「首振り」等の対応が必要になります.ご注意下さい.
・カムシャフト : 新品 レーシングカム :海外のレーシングチームが特注したものだそうです.
バルタイを測ってみましたが,かなり過激なプロフィールで最近よく使っています.どうぞご期待下さいw
・バルブスプリング:新品 maniac ストリート系強化スプリング(ダブル)
・シリンダー: 新品 モダンワークス φ54 (アルミシリンダー+鉄スリーブ)
・ピストン: 新品 GPX125純正ピストン φ54 ハイコンプ
※ オイルクリアランス確認済み → ピストンプロフィールとも問題なし
・シリンダースタッドボルト : 新品 M7/M6強化スタッド(社外品)
※100ccを超えるようなチューニングエンジンでは燃焼圧が高いため,上下M6の細いスタッドではトルクを上限まで
上げてもヘッドガスケットからの燃焼ガス吹き抜けを抑えるのは難しいです.そのため強化スタッドを採用し締付
トルクを1.6kgf・mに設定,軸力安定のためヘッドカバーの紙ガスケットを止めて液体ガスケットを使用しました.
・ミッション:新品 maniacの4速ロータリーミッション
1速:12 × 34 = 2.833
2速:17 × 29 = 1.706
3速:21 × 26 = 1.238
4速:24 × 23 = 0.958
※maniacさんによればホンダ純正を製作している工場に特注したものだそうです.デヤングに比べても出来はよさそうです.
このミッションもデヤングと同様カウンターシャフトのドライブスプロケット取付溝は純正品より少し外側に出ていますので
フィキシングプレートとスプロケットの間にスペーサーを入れてチェーンラインを合わせる必要があります.(画像⑧)
(一般的なt2のワッシャを付属しますが,車体に合わせて調整して下さい)
・クラッチAssy: 新品 KITACO 強化クラッチAssy(307-1414120)
・オイルポンプ : 新品 C100EX (トロコイド厚 t=8.8mm 吐出量1.6倍:12V比)
・オイルポンプスピンドル:新品 モダンワークス 細軸タイプ
・オリフィス : φ1.1を確認
・オイルシール : ケースの3箇所とステーターベース部を新品と交換
・ミッションBRG : 4箇所すべて新品と交換(NTN 6001C3×2,6003C3×2)
※当然ですが,ベアリングの脱着はワークスやベテランチューナーさんでは常識の「焼き嵌め」で行っています
・各ガスケット類 : すべて新品
【その他】
・ミッションは自動遠心クラッチの4速ロータリーになります(走行中はTOPからNに入らないタイプ)
・圧縮比は12.9(ハイオク仕様)
・コンプレッション 14.5kg/cm2
・インレットパイプは,ヘッド側がφ23前後のものをご用意ください.それより細すぎても太すぎても性能が発揮できません.
吸気管はキャブ側からバルブまでテーパー状に細くなっていく方が慣性過給的にベストですので大きな段差ができない
ようにしてください(段々と流速を上げていくためです.そうするとバルブ周辺での圧力が最大になります:圧力は速度の
2乗に比例するため)
・カムチェーンテンショナーは油圧式のオートテンショナーになります
・キャブ,インレットパイプ,スパークプラグ,Lカバーは付属しません.
・オイルは抜いて発送します
※輸送時にオイルが漏れ,他の荷物を損傷すると損害賠償を請求される場合があるので,エンジン発送時の常識です.
・ハイオク仕様になります.ウッドラフキーで3°進角するよう加工済みですが,PGM-CDI等の点火マッピングを変更できる
CDIをお使いの方はウッドラフキーを正規品に戻してください(基準点をずらしているのでこのままでは進角し過ぎます.
また正規品は付属しませんので,ご自身で入手してください)
・先日から完検時のオイルを変更しました.チューニングエンジンのためブローバイが多いので,オイルの番手を上げて対応
しています(以前のホンダ純正G3も非常に良いオイルですが#30だと心許ないので)
推奨オイルは,カストロールのPOWER1 4T(10W-40)になります.このオイルで組み立ておよび完検(完成車検査)まで
行っていますので,交換される場合も同等グレード以上のものをお使いください
・油温が80℃まで上がりました(外気13.5℃).夏期や高回転を常用する方はオイルクーラーが必要になると思います
・このエンジンにはステンレスのボルト/ナットは一切使用していませんのでご安心ください
・画像の最後に諸元表をアップしています.ブラウザで拡大表示していただくとよく読めますのでご一読ください.
自動遠心クラッチに変更してから完検は実施していません.マニュアルクラッチで走った際の主要データを転載しています
・その他やったこと,やってないこと
1:バルブすり合わせやピストンリング合口隙間調整,クランクサイドクリアランス調整,圧縮比やコンプレッション測定,
バルブタイミング測定・調整,必要箇所のトルク管理は当たり前にやっています.
(カバー類のトルク管理は、手が正規トルクを覚えているのでやっていません)
2:クランクシャフト各部測定:コンロッド大端部のサイドおよびラジアルクリアランス測定,ジャーナルの振れ測定
(必要があれば芯出し修正まで)も全数実施しています.
3:ケースのバリ取り?:そんなことやっていません.だって性能には関係ないでしょ? ワークス時代は組んでバラしてが
仕事だったので,自分たちの身を守るため丁寧にバリを取っていましたが,チューニングENGには不要と思います.
(ピストンのバリ取りは性能に関係するので当然やっています)
4:クランクケースはサンブラを掛けた後,ホワイトダイヤモンドの「メタルポリッシュ&シーラント」で軽く磨いています.
今後も定期的にメンテナンスされることをお勧めします.
【最後に】
・画像は完検前に撮っています.車載する際や完検時に小傷や塗装はげ等出る場合がありますのでご了解ください
・チューニングエンジンですので,お約束の3Nでお願いします.
・発送はヤマト運輸元払い(ヤマト宅急便)のみとさせていただきます(140サイズになります)
※送料は全国(日本国内のみw)無料といたします
・落札された後も,セッティングなどのご相談にはのれると思います.
・気持ちのいい取引きをさせていただきたいので,質問等あればどんどんしてください.