
出品のカテゴリーは、陸王の元々の設計の基となっているハーレーダビットソンを借りました。
各部に手の入った陸王の1,200cc、非常に珍しい実際の太平洋戦争前の1939年式VFDモデルの単車の出品です。
このオークションは、画像の国内登録済み車検残の有る陸王を現状あり姿のまま、愛知県の元オーナー宅の近くで引き渡す約束のオークションです。書類は一時抹消手続き後に発送させていただきます。
クランクケース打刻は私の見る限り陸王の純正打刻だと思います。ベリーナンバーも左右マッチングしています。陸王なので、同じ年式のハーレーダビットソンとは違い、フレーム番号も存在します。
陸王については、私自身が30年以上生業としているビンテージハーレーダビットソン程は詳しく有りませんが、陸王Vモデル、Rモデルともに販売実績はそこそこある方だと思います。
間違っていたらご指摘頂きたいのですが、いわゆる戦前陸王と言われる車体であっても、そのスタイルから通称戦前モデルと呼ばれていても、実際には戦後生産の車体が多い中で、正に太平洋戦争前に造られたエンジンを搭載している車体で車検付きの実動車を私は他に見た事がありません。
戦前陸王、特に1930年代の陸王に関しては非常に資料が乏しく、私の知る限り1930年代(一説には1929年)にアメリカのハーレーダビットソン社とライセンス契約を結んで日本で生産され始めた日本製ハーレーダビットソンと、その後社名が変わりスタートした陸王にも、この陸王のエンジンと同じ年式の後に漢字の「日」の打刻がされていると言う話を聞いた事があります。
但し、以前私が販売した1934年式日本製ハーレーダビットソン(アメリカの老練のビンテージハーレーダビットソンエンスージャストにもその型式がアメリカに無い事を確認済み)のクランクケースには、「日」の打刻は入っていませんでしたので、「日」の打刻が入ったのが1935年からなのか、何年までなのかも含めて勉強中です。
永年の使用でフレームやフロントフォークにはところどころに修正跡があります。また、ジェネレーターは現在発電不良の為にオーバーホールが必要ですが、バックギア取り付けと共に別途費用と納期を頂ければ、当店で修理及び取り付けも承ります。しかしそれらの修理は弊社ではご入金頂いてから数ヶ月は掛かりますので、お近くのビンテージハーレーダビットソンや陸王を扱うお店で作業して頂いて構いません。
ペイントも当時の雰囲気を非常に良く再現していますが、当時のものではありません。
戦前陸王は、当時の我が国の資源不足による鉄素材の品質の悪さと時代背景から、残念ながら現存する個体が非常に少なく、この様にランニング状態を維持するには同年式のアメリカ製ハーレーダビットソンよりも遥かにオーナーからの愛が必要なバイクだと思いますが、稀少性で言えば、私が別に売り出し中のハーレーダビットソンの初年度ナックルヘッド1936年式よりも遥かに現存する個体も少なく、真に稀少な一台だと思います。
勿論弊社でも修理や今後の車検整備も承りますが、相変わらず作業が立て込んでいる為、車体の販売とは切り離して納期とご予算を別途ご相談させて頂きまして、同意頂いた場合のみ弊社で対応させて頂きたいと考えております。
現状車検は切れていますが現時点ではナンバープレート返納をしていませんので、ご購入いただいた方への名義変更後、自賠責保険に加入して仮ナンバーを取得すれば、その方の自己責任での条件にはなりますが、バッテリーが持つ範囲内で有れば自走して帰って頂く事も可能なコンディションです。
実際のエンジンランニング動画はインスタグラムにアップしています。走行動画も短いですが近日中にインスタグラムのストーリーズにアップします。
勿論、具体的な購入申込みを頂ける方には、車輌下見も出来る限り早くスケジュール調整させていただきます。
非常に高価な商品になりますので、事前に落札した際のご入金方法、ご入金の時期、納車時期等を打ち合わせさせていただいて、合意頂いた方からのご入札のみを有効とさせて頂きます。
新旧ハーレーダビットソンのみならず、国産旧車、車、不動産等の下取りもご相談ください。特に1939年以前のリジッドフレームのインディアンチーフ、30sのハーレーダビットソンナックルヘッドを探していますが、JDやVL、陸王Rモデル等もご相談ください。
ゴッズモーターサイクルズ
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