■概要

ボヘミアの名窯Moser（モーゼル）が1890年頃に製作した、アンティークのカップ＆ソーサーです。

深いコバルトブルーのガラスに豪華な金彩が贅沢に施され、さらに色とりどりの花々が立体的なエナメル盛上げで描かれています。

花弁には盛上げビーズも散りばめられ、光を受けるたびにきらめき、華やかな存在感を放ちます。

ガラスに直接金彩を施した作品は非常に希少で、コレクション価値の高い逸品です。

製造年：1890年頃（推定）
製造国：ボヘミア（現チェコ）
ブランド：Moser（モーゼル）
サイズ（約）：カップ口径6.4cm × 高さ8.9cm、ソーサー直径17.1cm

■コンディション

ヒビ、欠けはなく良好な状態です。金彩部分には経年相応の擦れが見られますが、アンティークとしての雰囲気を損なうものではありません。

発色も美しく、十分にコレクションにふさわしい状態だと思います。

■魅力

本品はモーゼルならではの重厚なコバルトブルーガラスに、豪華な金彩とエナメル盛上げ装飾が融合した大変貴重なアンティーク作品です。

ガラスに金彩を施す技法は難易度が高く、現存数も少ないため、特にコレクターに注目されています。

カップを内側から覗くと、外側に施された金彩スクロールやエナメル文様が透けて映り込み、光の加減によってコバルトブルーの明暗が幻想的に浮かび上がります。

この視覚効果はガラス芸術として非常に魅力的で、他に類を見ない美しさです。

カップとソーサーには色とりどりの花々が立体的なエナメル盛上げで描かれ、浮き彫りのような存在感を持っています。

さらに花弁の中央や模様部分には盛上げビーズが散りばめられており、光を受けるたびに繊細な煌めきを放ちます。

金彩のスクロール模様と調和することで、華やかさと上品さを兼ね備えた芸術作品に仕上がっています。

19世紀後期のモーゼルは王侯貴族に愛されたブランドであり、ここまで手の込んだ装飾が施されたカップ＆ソーサーは極めて希少です。

芸術性・豪華さ・歴史的価値を兼ね備えた、コレクションとして誇れる逸品です。

■アンティーク品についてのお願い

アンティーク品については、次の点についてご了承くださいませ。
・経過年月ゆえの品質劣化（色あせや極小キズ）
・古い年代の製造による凹凸や黒点
・画像の色味はデバイスにより異なります。ご了承下さい。
・作品の魅力をお伝えするため、照明のもと撮影しております。