独PHILIPS Hi-Fi STEREO リヒテル/コンドラシン Liszt ピアノ協奏曲1/2 Mercury 35mm Magnetic Film録音が捉えた超HiFi音
独PHILIPS 835474AY Hi-Fi STEREO 1LP。
リスト:ピアノ協奏曲第1番
リスト:ピアノ協奏曲第2番
スヴィャストスラフ・リヒテル(ピアノ)
キリル・コンドラシン指揮ロンドン交響楽団
(録音:1961年7月、ロンドン、ウォルサムストウ・タウンホール)
これはすごいアルバムです。
リヒテル/コンドラシン/LSOの組み合わせによる西側録音に米国最強のHi-Fi録音技術が持ち込まれて生まれた歴史的オーディオファイル録音です。
1959年、従来のテープ録音機に変えて映画用に開発された35mmマグネチック・フィルム録音システムがレコード制作の世界に導入されました。
それは35mm幅(通常の録音テープは6.3mm)のスプロケットつき映画フィルムに磁気コーティングしたマグネティック・フィルムを18inch/secで走らせてそこに幅広の3トラックで音楽信号を記録するという巨艦的な録音機で、大変高価ながら通常のテープ録音機を凌駕する劇的なHiFi録音方式でした。
35mmマグネチック・フィルム録音の主な長所を簡単にまとめると次のようになります。
1) 通常の録音テープでの2トラックステレオ録音のトラック幅の約3倍の幅を持つ35mmフィルム(しかも3チャンネル)はずっと広いダイナミックレンジがある。
2) 通常の録音テープのテープ走行スピードが15インチ/秒であるのに対し35mmフィルムは18インチ/秒であるため周波数特性において有利である。
3) 通常の録音テープのテープ厚が1.5ミルであるのに対し35mmフィルムは5ミルであるためテープ転写がずっと小さく音が澄明になる。
4) 35mmフィルムは映画フィルムと同じスプロケット駆動であるため走行が安定し、ワウ・フラッターが少なく音の濁りが少ない。
このように35mmマグネチック・フィルム録音は通常のテープ方式を凌駕する究極の録音システムでしたが、 1) 録音機が非常に大型である。
2) 録音媒体が非常に高価である。
3) 録音機の数が限られているため機動性に劣る。
などの弱点もありました。それにもかかわらずこの録音システムをレコード制作に導入したレーベルの熱意と決断には敬意を払わずにはいられません。
そのウルトラHi-Fi録音機に目をつけた会社のひとつがオーディオファイル・レーベルの雄である米Mercuryで、1960年にはそのシステムによる録音を開始しました。
そしてその歴史的録音の一つがここに出品するリヒテル/コンドラシンのアルバムなのです。
同社のAudiofile録音のキャッチであった「Living Presence」に「35mm Magnetic Recording」を組み合わせたシリーズのレコードは究極のAudiofileレコードの代名詞となるほどのヒット作となり、それらの録音は今でもなおオーディオ愛好家に愛され続け、オリジナルLPはアナログ・ファンのコレクションの的となっています。
米国が生んだ世界最高峰のオーディオファイルLP「LIVING PRESENCE」を産んだ米Mercuryは1960年代に蘭PHILIPSによって買収されその音源とアーチストは蘭PHILIPSの手に渡りました。このためここに出品するレコードは独PHILIPSの商品として出されていますが、中身は正真正銘のMercuryの音源から作られたものなのです。
ここに出品する演奏は、リヒテルとコンドラシンがロンドンでの演奏会を行った時にそのロンドンで録音されました。リストのピアノ協奏曲の名盤というと名盤が多くありますが、それらのうち4つの録音(ジャニス、リヒテル、クライバーン、アシュケナージ)で伴奏を務めているのがコンドラシンです。中でもバイロン・ジャニスによるマーキュリーでのモスクワ録音は超ハイファイLPとして爆発的人気を誇ったもので、あまりに強いそのレコードの印象から、この曲にはこの指揮者という定番組み合わせになったのではないかと思います。これは鉄のカーテンの向こう側の伝説の超人演奏家の音を実質的には西側最高のオーディオファイルである「LIVING PRESENCE」技術で捉えた歴史的な録音といえるものです。そしてこのアルバムはドイツ・レコード賞を受賞する名盤となりました。
ここに出品するのは独PHLIIPSのHi-Fi STEREO盤です。
古いHiFi-STEREO盤は一般的に傷みの激しいものが多いのですが、そのなかで本品はかなり良いコンディションの品ということができるでしょう。
スピンドル跡はついていますが、レコードはぴかぴかの鏡面美盤です。
検聴ではB面バンド2にある2mmほどの細いキズで小さいパチが11回出ました。後はところどころで単発の小さいプチがありましたがいずれも小さなものばかりでシリアスなものはありません。(ディスク・ユニオンの「レコクリン」などでクリーニングすれば良くなるでしょう。)
ジャケットは傷みや汚れ皆無の超美品です。
オーディオファイルLPの歴史を物語る有名な録音をHi-Fi Stereo盤でご体験ください。
重量:257g(これに梱包材重量を足した総重量が送料の対象となります。)
安心してお求めいただける良質の品物の提供を第一に考えて出品しております。
音楽鑑賞に差し支えるような瑕疵のあるレコードは最初から出品しないようにしておりますが、レア盤などで瑕疵の存在にもかかわらず出品意義があるような場合には、その状態を明記して出品しています。
当方で出品するレコードはほとんどすべてが空気の乾燥したドイツで使用、保存されてきた品ですので、特別な表記がない限りジャケットにありがちなカビ、シミ、カビ臭などは一切ありません。
盤(外見を含む)の状態に関しては、検聴を行った盤に関して気が付いた点だけを書くようにしていますが、ノイズの出方や再生状態などは再生装置によって違い、その感じ方はきわめて主観的なものですので聴き手によって違います。またすべてのノイズを聴き取ることも書くこともできず、聴き逃しや見逃しもあるかもしれません。コンディションの説明はあくまで「大体の目安」とお考えください。(レコード特有の散発ノイズや盤質雑音などに関しては特に書きません。)
いかにきれいな品であっても中古LPは中古LPで、50-70年前の古い品も多くあります。
レコードにはノイズがあるのは普通とお考えいただき、ノークレーム、返品なしという前提をご了承いただいた上での入札をお願いいたします。
なお、古いレコードはたとえ新品でも長い年月の間に材料内成分の析出などにより小さなピチプチ雑音が出ることがあります。レイカの「バランス・ウォッシャー」やディスク・ユニオンの「レコクリン」などでクリーニングすればこれらが取り除かれてより美しい音を楽しむことが出来ますのでお聴きになる前のクリーニングをおすすめします。また、当方ではモノ・レコードはモノ専用カートリッジで聴いております。モノLPをステレオ・カートリッジで聴きますとモノ信号の再生に必要な水平方向の動き以外に垂直方向の動きも拾ってしまいますのでモノ・レコード本来の音が再生できないだけでなく、不要なノイズや雑音を拾うことにもなりますので、モノ・レコードはモノ専用カートリッジで再生されますことをお勧めします。
未開封新品においては中身のチェックができない未開封品であるがゆえのリスク(製造上の瑕疵、ソリ、カビ、ボックスセット内のクッション用スポンジの経年分解による粉汚れなど)もあることをご承知おきください。(交換や返品はできません。)
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発送は基本的にゆうパック(おてがる版)となります。
LPの場合、ほとんどが80サイズでの発送となりますが、複数枚の品物をご落札頂いた場合でもある程度の厚さまで同一料金で送れます。(それ以上になりますとその厚さによってサイズが変わり、料金が上がってゆきます。)複数落札の場合は必ずオークション終了後すべてのアイテムを「まとめて取引」にして取引を始めてください。そうでないとのシステム上各商品に別々に送料がかかってしまいます。なお、後からの落札品で「まとめて取引」にできなかったアイテムを後から同梱にすることはシステム上できなくなりましたので、その場合は各取引ごとに送料をお支払いください。