最初に、本SQ38Dは長期保管していた頒布部品類を2年前に専門業者の技術者の方から組立して頂いた物。従って、部品類に劣化は無く新品当時の性能を維持していると思われます。(測定機器はありませんので主観、私は2オーナー目)
ご存じのとおり、SQ38Dは1964年に発売され、1998年にLUXMANから復刻版が発売されました。1964年当時の価格58,500円、1998年当時の価格390,000円でした。
このSQ38Dは遅れる事1年、1999年に1998年に復刻したレプリカモデルのパーツをMJ用として特別にアッセンブリーした物です。(限定100台の頒布)
MJ誌に記載されていますが、「本機はキットではないため、アンプについて相応の俊樹と経験が不可欠で本機を自作アンプ1号として製作することはお勧めしない、つまり、Week-End-Hobbyとはいかない本格的な内容である。」
従って、「腕に覚えのある人」でないと製作出来ない機種。
使用真空管
・6BQ5/EL84 ソブテック製 4本
・JAN 5814A/12AU7フィリップ製 4本
※JAN(軍用球)で耐久力があり、信頼性が高い真空管が使用されています。
動作はフォノを含めて全て確認済です。
外観は前面パネルはキズ一つ無く物凄く綺麗な状態を保っています。
内部も画像のとおり、埃など無く、製作過程に付いたと思われるキズはありますがかなり綺麗です。
上記のとおり、1999年に頒布開始ですので、当時購入されて使用されていた物は既に25年経過しており、部品の劣化も進んでいると思いますが本機は使用時間も僅少であり、部品劣化、真空管劣化もありません。
唯一、木枠は購入当初から無かったとの事でしたので、私が自作いたしました。
12mmのMDFにマルーンカラーにしています。
この木枠の良い所は「放熱」が素晴らしいと言う事です。
真空管「6RA8」と「6BQ5」を使った事がある方はお分かりと思いますが、この2つともに熱は凄まじい程出ます。「冬はストーブの代わりになるかも?」と言うくらいです。
以前から思っていたのですが、純正の木枠の場合、背面だけの放熱なのでかなり網部分が熱くなり中に熱が籠ってしまいます。(今まで、SQ38Dは本機で7台目の使用、うち6RA8が5台、6BQ5が2台です。)
それで、次のように放熱の穴を開けました。
・真空管6BQ5の上に4個、12AX7と12AU7の上に7個。
・天板のトランスの上に3個
・下板に大きな穴3個、中くらいの穴6個
※上記の穴を開けましたので放熱は十分だと思います。
※聴き終わったら、画像のアルミの網をお付けしますので、小さい埃は通すと思いますが埃避けにお使いください。(気休め程度)
インシュレーターは「タカチ」のアルミ削り出しインシュレーター新品です。
※背面に付いているRCAキャップおよびバナナプラグ対応のL字アダプターは付属いたしませんので、ご注意願います。
整備は、各接点の洗浄、真空管の脚およびソケットの汚れ落としおよび埃の除去などです。あと、アンプビルダーの友人からハンダ状況などを見て貰いましたが大丈夫との事でした。
使用時間ですが、私は他にもアンプがありますので20時間程度です。前所有者様の使用時間は不明ですが使用僅少で殆ど使用していなかったとの事でした。
組立後2年しか経過していませんので、他のSQ38D(1964年当初の物、1998年復刻版、また、良く見かける分解修理したSQ38)を購入するのであればこちらの方が良いと思います。
部品頒布価格のみで260,400円。専門のプロに組立を依頼すると、特に専門知識が必要とされる特別のアンプなのでプラス5万円~10万円程度はするかと思います。
こちらのアンプは末永く安心してお使いになれると思います。
どなたか必要な方、入札願います。
発送はゆうパックの120サイズ(東京まで1,830円)の予定です。
出品物は本体と「無線と実験」(1999年12月号)冊子、アルミの網です。
ご入札される方は自己紹介欄とマイナスの評価は必ず見てください。マイナスの評価はそれなりの理由があるものが殆どです。
(2025年 1月 31日 20時 55分 追加)自作の「木枠」ですが、自身が木工もしていますので、精度は良いです。純正木枠の欠点は十分に放熱されない事です。