商品に1番近いと思う出品カテゴリーを借りました。
戦前は陸王と並んで日本の軍隊に使用されていた、くろがね号と言う日本内燃機社製の三輪自動車の出品です。当時は多く生産された車体の様ですが、この様な形で現存する物はもう数台しか無いのではないかと言う前オーナー及びお仲間からのお話でした。
このオークションは、画像の三輪自動車「くろがね号」を、私自身が先日現地に出向いて撮影した画像1-2に映っている状態のまま、岩手県盛岡市に有る前オーナーの仕事場にて、現状有り姿渡しのまま手渡す約束のオークションです。
古い岩手ナンバーが残って居ますが、書類を紛失している為、この三輪自動車のナンバーかどうかは確証が得られません。書類再発行の為のお手伝いは出来る限りさせて頂きますが、再発行されるかどうかはお約束出来かねます。年式はフレーム番号から、1937年式だと考えています。
現在80歳を超えられた前オーナーとそのご友人は、同じく永年の陸王のマニアでもあり、その方々から伺った話によると、陸王はもっぱら日本陸軍に使用され、「くろがね」は海軍で使用される事が多かったとの事です。
前オーナーが小学校の頃(1950年代)から知って居た三輪自動車で、1970年代初頭に念願叶ってオーナーになったとの事でした。元々は官公庁で使用されて居た三輪自動車の様です。
サイドカーを含む「くろがね」を製造していた日本内燃機(株)は1932年設立との事なので、その頃既に設立されていた、日本ハーレーダビットソンモーターサイクル(株)(話がくろがねから逸れますが、陸王内燃機(株)の前身企業は、三共製薬が正規にアメリカのハーレーダビットソン社からライセンスを買って設立した日本ハーレーダビットソンモーターサイクル社です。私は実際に日本国産と謳われた日本ハーレーダビットソンモーターサイクル社製の1934年式の自動三輪車を販売した経歴が有ります。)が製造して居たフラットヘッドエンジンから強く影響を受けたエンジンだと私は考えて居ます。
Vツイン750ccのエンジンはくろがねオリジナルのガーターフォークが装着された車体前方を向いて取付されており、シャフトドライブで前進3速バック付きミッションを駆動して居ます。画像の通り運転席の横に座席が1つ設けられて居ますので、2人乗り登録なのだと思います。エンジンには陸運局で打たれた職権打刻が残っています。
20年程前までは、荷台もオリジナルのまま残されておりましたが、(当時の画像有り)前オーナーが大きな自動車整備及び鈑金工場の会長と言う事もあり、荷台については鈑金及びレストアが施されました。エンジンは同時に手入れが行われたものの、オリジナルのまま残されています。エンジンはそのレストア時以来掛けていない様子ですが、始動自体はさして手間は掛からないと思います。
当店の本業はビンテージハーレーダビットソンの販売及び修理ですが、インディアンモーターサイクルや、ハーレーダビットソンのFヘッドモデル(通称オホッツバルブ、Jモデルエンジン)やフラットヘッドのVモデル、陸王サイドバルブモデル全般なども条件が合えば下取り検討させて頂きますので、お問合せください。
具体的に入札を検討頂ける方には、私が撮って来た画像及び動画をお見せ出来ますが、非常に高額な取引になる為、特に遠方など特別な場合を除いて、事前に実車をご確認頂いた方からのご入札のみを有効とさせて頂きます。
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