1956年生まれ、米国はイリノイ州シカゴのサウスサイド出身のジャズサクソフォニストにして作曲家でもあり、なによりも究極の複雑系ポリリズミックジャズロックアンアンブルとも言えるファイブエレメンツの創設者にしてこのコンボの特異なリズムアプローチに吸い寄せられるように集結していった様々な演奏者達による実験場のような様相も呈していた、謂わばM-Baseムーブメントなるものの爆心点そのものだったスティーブコールマンのメインプロジェクト、スティーブコールマンアンドファイブエレメンツによる通算12作目。オリジナルリリースは外資大メジャーのフランスBMGからCD盤のみのリリースだったもので、LP盤は存在せず。編成はウティーブコールマン(アルトサックス、ゴング、クラベス、ヴォーカル)を中心にベース、ドラムス、木管セクション、金管セクション、ハーモニカ、エレクトロックギター、中国琵琶、バスーン、などなどを含めた総勢13人にも及ぶちょっとしたビッグバンドにも匹敵する布陣。いずれの演奏者もさほど有名ではないながらも、個性的なテクニシャンを揃えていて、例えば Monica Ellis(バスーン)はクセナキスの96年の室内楽作品集にも参加していた人で、現代音楽アンサンブルの Imani Winds の創設メンバーでもあり、元々はアカデミック音楽シーンの演奏者ながらも、本作のような先鋭的なジャズシーンにも出没しているという異才。ファイブエレメンツの古くからのメンバーで、ピンクフロイドのデイヴィッドギルモアとよく混同される、その名もデイヴィッドギルモア(エレクトリックギター)もソロアルバムではやはり複雑系ジャズロックの傑作級を残している人。デレクベイリーとのディユオによる著名作を残している中国人の琵琶奏者、Min Xiao-Fen(中国琵琶)、説明不要の大物ゲイリートーマス(テナーサックス)、上記の Imani Winds も、アンサンブルとして数曲にゲスト参加するなどなど、注目どころだけでもこの状態なので、要は単なるバカテクというだけではスティーブコールマンの音楽ヴィジョンを体現するには無理筋なので、それ以上の何かを付け加えられるという異能演奏者ばかりが集結しているのは当然の成り行き。で、内容としては、リズムの基本構造自体は初期のアルバムからはさほどの変化は無いとはいえ、ジャズファンクの痕跡はより抽象度を増している結果として、例えばスティーブライヒのフェイジングパターンのようなミニマルミュージック的なテクスチャーの顕現したジャズロックビート~ジャズファンクビートへと異化しているような印象。これを土台に上記の数多くのインストゥルメンツがフラクタル状にそれぞれループしながらもズレていき、さらにアンサンブル全体へと波及しながらさらに全体としてズレていくといった様相を呈し、このリズムアプローチはプログレ文脈のポリリズムとも根本的に異なっているので、例えばジェントルジャイアント、ディシプリンクリムゾンは言うに及ばず、さらに謎々異次元スリップビートのメシュガー、或いは解析不能の四次元偶数拍、ティポグラフィカなどとも全く違う立脚点からやって来た複雑系リズムという感じで、はたして一体全体これは何拍子なのか?って数えるのがほとんど不可能なほど。で、恐るべきはこの上にピアノやサックス、木管セクション、ブラスセクションなどなどの旋律楽器群がドンピシャでちゃんと乗っかっちゃって、全体としてはオーケストラルに展開していくという超神業。これを一体どうやって演奏しているのか?ってな感じの進退の窮まった一撃。必聴!!! STEVE COLEMAN AND FIVE ELEMENTS-the ascension to light(BMG)
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