伝統的なサルトリアーレの手法を継承し、常に革新的な技術と時代を反映させた新しい発想で進化し続けているイタリアを代表するクロージングブランド「BOGLIOLI（ボリオリ）」。1890年代に創業し、100年を超える歴史の中で、ドーヴァー、Kジャケット、コートなどの名品を生み出し、それに甘んじることなく新モデルの開発に邁進しています。

ご紹介するのは、エンジニアードガーメンツを手掛ける鈴木大器氏の弟であり、自身もts(s)というブランドを率いている鈴木卓爾氏とのコラボレーションラインT.SUZUKIで作られたモデルを復刻した「OG050Q」になります。ドーヴァーに代表される軽い仕立てのテーラードジャケットを得意にしているボリオリですが、こちらのOG050Qは一見テーラードジャケットっぽく見えるものの、よく見るとヴィンテージのワークジャケットがベースになっており、襟を立てるとシューティングジャケットのような姿に変身します。ウエストの絞りが強すぎない程よいゆとりのあるシルエットで、袖もカジュアルな筒袖仕様になっているので、かっちりした印象はほとんどなく、インコなどのドレスパンツはもちろんジーンズやチノパンといったカジュアルパンツにもばっちり合います。ワークやミリタリーに精通した鈴木卓爾氏らしいポケットデザインや、インラインでは見られないホーン素材の飾り釦など見応え十分でして、いい意味でボリオリらしくないドメブランドのような雰囲気が漂っています。ボリオリが誇るイタリア指折りのテーラリング技術と鈴木卓爾氏のファッションセンスが上手く融合した、なんとも興味深い一着だと思います。アルニスのフォレスティエールのような、ワークとドレスの中間を突いたようなデザインが実に見事です。現在このモデルは展開されていないのですごく希少だと思います。

素材には、厳選されたアイリッシュリネンを原料にしたツイル生地を採用。さりげないスラブ感のあるワークテイストのツイル生地ですが、えっこれがリネンなの！？と疑ってしまうような滑らかな質感でテロンとした落ち感があり、涼しくありながらも美しいシルエットを楽しむことができます。リネン＝夏というイメージがありますが、この生地は薄手ではなく少し肉があるので春や秋の着用に適しています。ボリオリの伝家の宝刀とも言える製品染め（ガーメントダイ）が施されており、はじめから何年も着込んだような味のある風合いを楽しめることもポイントです。この独特の風合いはイタリアブランドでなければ表現できないと思います。本当に味付けが上手いです。

色は「サンドベージュ」になります。その名のとおり“砂”のような、グレーがかった明るいベージュです。黄色みが抑えられているので野暮ったさがなく、コーディネートしやすいと思います。

サイズは「50」になります。
肩幅46、胸幅56、袖丈66、着丈71
普段イタリアサイズ50、日本サイズXLを着用している方にお勧めします。
※着丈は襟を含めずに採寸した数値になります。

モデル／OG050Q
表地／リネン100%
袖裏地／コットン50%・キュプラ50%
色／サンドベージュ
サイズ／50
付属品／ブランドタグ、予備ボタン
状態／新品未使用
参考上代／135,300円（税抜123,000円）

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