
袋に入れて暗所保管していたので経年の割にはダメージも少ないかと思います。
よろしくお願いいたします。
この90年代ヒップホップCD4枚セットは、当時のシーンを象徴するアルバムが揃っており、R&Bテイストのメロウな作品から、ハードコアなストリートヒップホップまで多彩なラインナップ。黄金期のサウンドを存分に堪能できる内容となっています。それぞれのアルバムについて詳しく解説します。
1枚目(上左):Puff Daddy 『Forever』 (1999年)
Puff Daddy(現Diddy) の2ndアルバム。ジャケットはシンプルな白地に銀のロゴが施された洗練されたデザインで、彼のブランド力を強調するビジュアルになっています。
Puff Daddyは、Bad Boy Recordsの創設者 として90年代のヒップホップシーンを牽引し、ノトーリアス・B.I.G.のプロデューサーとしても知られています。本作は、前作『No Way Out』の成功を受け、さらなる豪華なプロダクションが施されたアルバム。
代表曲 「PE 2000」 は、Public Enemyの「Public Enemy No. 1」をサンプリングし、クラブ映えするアレンジが施されたトラック。他にも、「Satisfy You」 (feat. R. Kelly) や 「Best Friend」 など、メロウで感情的な楽曲も収録。
全体的にラグジュアリーなサウンド が特徴で、Puff Daddyのプロデューサーとしてのセンスが光るアルバム。
2枚目(上右):Puff Daddy & The Family 『No Way Out』 (1997年)
Puff Daddyのデビューアルバムであり、90年代のヒップホップ史に残る傑作。ジャケットには、Puff DaddyとBad Boyファミリーのメンバーが写っており、まるでギャング映画のワンシーンのようなビジュアル。
このアルバムは、The Notorious B.I.G.の死後にリリース され、その追悼の意味も込められた作品。特に代表曲 「I’ll Be Missing You」(B.I.G.に捧げられた楽曲)は、ポリスの「Every Breath You Take」をサンプリングし、大ヒットを記録。
また、バウンシーなビートが特徴の 「It’s All About The Benjamins」 や、B.I.G.をフィーチャーした 「Victory」 など、アルバム全体を通してBad Boyサウンドの魅力が詰まっています。
Puff Daddyのプロデュース能力が際立ち、90年代ヒップホップを語る上で外せない名盤。
3枚目(下左):Profyle 『Nothin’ But Drama』 (2000年)
Profyle は、90年代後半から2000年代初頭にかけて活動したR&Bグループ。このアルバムは彼らの2ndアルバムで、ジャケットはミリタリー風の衣装をまとった4人のメンバーが印象的。
この作品は、R&Bとヒップホップのクロスオーバーが進んでいた時代の流れを反映しており、滑らかなボーカルとラップの融合が魅力。特にヒットした 「Liar」 は、キャッチーなメロディと洗練されたプロダクションが光る1曲。
また、「Damn」 や 「Every Little Thing」 などのスロージャムも秀逸で、90年代R&Bの美学が詰まった作品 となっています。JodeciやDru Hillのようなグループが好きな人にはたまらない1枚。
4枚目(下右):Sticky Fingaz 『Blacktrash: The Autobiography of Kirk Jones』 (2001年)
OnyxのメンバーであるSticky Fingaz のソロデビューアルバム。ジャケットはストリート感のあるデザインで、彼のハードコアなラップスタイルを象徴するようなビジュアルになっています。
このアルバムは、単なるヒップホップアルバムではなく、映画のようなストーリー仕立てのコンセプトアルバム となっており、1曲ごとに物語が進行する構成が特徴的。
代表曲 「Money Talks」 は、ダークでヘヴィなビートが際立ち、彼のラップがストーリー性を持って展開する。他にも 「State vs. Kirk Jones」 など、アルバム全体を通してリリシズムと社会的メッセージが色濃く表現されている。
ストリートのリアルな視点を持つハードコア・ヒップホップの名作 で、Onyxのファンには必聴の作品。
総評
このセットは、90年代後半のヒップホップ/R&Bシーンの多様性を反映したラインナップ となっており、メロウなR&Bからハードコアなストリートヒップホップまで、幅広いサウンドを楽しめる構成。
Puff Daddyの2作品 は、Bad Boy Recordsの黄金期を象徴し、豪華なプロダクションとスタイリッシュなサウンドが魅力。
Profyleのアルバム は、90年代後半のR&Bシーンを代表する作品の一つで、スムースなボーカルワークを堪能できる。
Sticky Fingazのソロアルバム は、ストリートのリアルな世界観を反映した、物語性の強いコンセプトアルバム。
ヒップホップとR&Bの交差点を感じられるセットで、90年代のサウンドを深く楽しみたい人にとって非常に魅力的なコレクション!