基本情報|Release Information
レーベル:Atlantic
品番:P-5177-8A
フォーマット:2LP, Gatefold, Stereo
国:Japan
リリース年:1975
タグ:Jazz, Contemporary Jazz, Live Recording, MJQ, Japanese Pressing, Farewell Performance
作品の解読|Decoding the Work
舞台は1974年11月25日、ニューヨーク、リンカーンセンター――。
"The Last Concert"と題されたこの録音には、Modern Jazz Quartetが積み重ねてきた音楽的思想と内省の集積が、その夜の時間ごと刻まれている。John Lewis(p)、Milt Jackson(vib)、Percy Heath(b)、Connie Kay(ds)という、最も安定したカルテット編成による、事実上の「終演」。
だがそれは「別れ」ではなく、「形式の完成」であった。
クラシカルな構築美、ブルースの魂、即興の自由を、高度な対話性と均整で結晶化させた彼らの演奏は、単なる演目の再演ではなく、ひとつひとつが"更新された記憶"として立ち上がる。「Django」「Bags' Groove」「Skating in Central Park」など、長年のレパートリーが新たな熱を帯びるさまは、時間と音楽の関係を問う一種の哲学的実践とも言えるだろう。
録音はエイヴリー・フィッシャー・ホールでの一発ライヴ。プロデュースにイルハン・ミマログル、エグゼクティヴはネスヒ・アーティガンというAtlantic黄金体制。会場の音響特性を生かした音場設計は、ライヴ録音でありながらスタジオ盤のような奥行きを感じさせ、特にJacksonのヴィブラフォンが空中に溶けるように響く。日本盤は1975年のWarner-Pioneer盤(P-5177-8A)で、音質、ジャケット再現性、付属資料の豊かさすべてにおいて非常に高水準。
帯、補充注文票、日本語解説インサートも残存し、本盤はアーカイヴとしても貴重な一枚。これは「録音された演奏」ではなく、「去り際の様式化された沈黙の記録」でもある。
状態詳細|Condition Overview
メディア:NM(未使用級の極美盤)
ジャケット:EX(表面に軽度の汚れあり/全体は良好な保存状態)
付属品:帯、インサート、補充注文票完備
支払と配送|Payment & Shipping
発送:匿名配送(おてがる配送ゆうパック80サイズ)
支払:!かんたん決済(落札後5日以内)
注意事項:中古盤の特性上、微細なスレや経年変化にご理解ある方のみご入札ください。完璧な状態をお求めの方はご遠慮ください。重大な破損を除き、ノークレーム・ノーリターンにてお願いいたします。