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1990年 118P 付図1枚 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
1995年兵庫県南部地震は私達に都市直下型地震の恐ろしさを思い知らせた。 そして、安全性を 無視して膨張した現代都市と経済性や利便性を追求した都市生活のもろさをも露呈させた。阪 神・淡路大震災は神戸市とその周辺に未曾有の地震災害を発生させ、地域社会に悲惨な大変動を もたらした。その深刻で多様な被害状況について,原因や地域性が明らかになりつつある。また, 地震の直接的原因となった野島地震断層は大地を引き裂く貴重な証人だが,地震前に要注意と指 摘されていた。活断層の性質や地震災害との関係については未解明な部分が多い。にもかかわら ず、不確かな説明や理解がなされている。
4回目の1月17日を迎えた。また!まだ?,地震災害かと思われる方も多いであろう。あの 日、京都付近では約1400戸が被害を受け,多数の家庭や職場でさまざまな被害と不安や不便,出 費があったであろう。しかし,この経験は遠い過去のこととして忘れ去られていく。1995年地震 は近代京都が初めて経験した震災である。この災害の実態を記録し,その地域性と原因を明らか にすること,そこから災害の教訓を学び, 次世代へ伝えていくことは大切な作業ではないか。 そ れが防災の文化というものではないのか、と思う。
地震防災の今日的課題の一つは、近い将来に予想される直下型地震に対する実用的, 実践的な 対策を実行すること, 市民と行政が地震災害についての科学的認識をもち、被害を最小限におさ えるための行動をおこすことである。 本書は 1995年震災以来, 京都周辺地域について自然地理学の立場からおこなった, 地震災害発 生の地域性とその原因の解明, 被害軽減のための震災危険度評価の結果を要約したものである。 地震災害についての本研究の視点は,地域の総合的な地震環境を明らかにすることにある。 とく に、地形の性質とその形成過程を追及し, それを鍵として災害に対する地域ごとの危険度を評価 地図上に表現することに力を注いだ。 その情報を理解しやすい形で提供することを目的とし ている。 つぎに、本書の構成と内容を紹介しておこう。
第1章は, 震災直後に実施した, 京都周辺の被害状況調査の結果と,被害集中地域の地形,地 質 地形改変など発生要因を明らかにする。 第2章では,地域の地震環境を明らかにし, 将来の 地震発生時の災害危険地域を指摘する。 その結果は付録の縮尺3万分の1 『京都盆地の地震災害 危険度マップ』に表現した。 そして, マップを利用するために必要な読み方を具体的にのべる。 第3章はマップに示された災害危険地形の分布地域とその性質を説明する。 第4章には震災軽減 のための提案を要約した。
中古品ですので傷・黄ばみ・破れ・折れ等経年の汚れはあります。表紙小傷、小汚れ。ご理解の上、ご入札ください。もちろん読む分には問題ありません。526533S |