種別：太刀 銘：国綱（粟田口） 時代：鎌倉 長さ：81.2ｃｍ 反り：3.0ｃｍ 元幅：33.9ｍｍ 元重：8.2ｍｍ 先幅：22.9ｍｍ 先重：5.6ｍｍ 重量：951ｇ（刀身のみ） 付属品：白鞘、白鞘袋、折紙（福永酔剣）伝来書（本阿弥忠信）箱 粟田口国綱は、粟田口派の代表工の一人で、特に天下五剣の一つである名物鬼丸国綱の作者として有名です。 国綱は、俗に粟田口六兄弟と呼ばれる国友、久国、国安、国清、有国などと共に粟田口国家の子と伝わっています。古書の記述によれば、国綱は時の執権北条時頼の招きで鎌倉で鍛刀したと伝わっていて、鎌倉鍛冶の実質的な祖である新藤五国光の父或いは師という説もあります。前述の通り、国綱は鬼丸国綱の作者として非常に有名ですが、その在銘作は非常に少なく数口に留まるといわれています。 本太刀は、稀少な粟田口国綱の在銘作で、箱書きや鞘書、折紙、伝来書の記述によると寛政四年に薩摩藩主島津斉宣が十一代将軍徳川家斉から下賜された一口です。 姿は、鎬造、庵棟、身幅広く、重ね厚く、鋒中鋒となり、表裏に棒樋をき流している。鍛えは、板目に杢目交じり、肌立ち、地沸付き、地景入り、淡く映り立つ。刃文は、直刃調に浅く湾れ、小乱やほつれなど交じり、足、葉よく入り、金筋、砂流し頻りにかかり、帽子は直ぐにやや掃きかける。茎は生ぶ、目釘孔横に「国綱」の二字銘が切られている。粟田口国綱らしい雄大な体配を呈した作で、ヒケや鍛え、錆などは僅かに見られますが、一キロ近い重量が示すように非常に健全です。徳川将軍家から島津家に伝わったことも頷ける、覇気に満ちた粟田口国綱の傑作です。 －－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－ 出品者は、刀剣愛好家ではありますが、プロではございませんので、ご質問をいただいても適切な回答が出来ない場合がございます。 主に、自らの所蔵品に加えて、知り合いの方から預かりました御品物を出品しております。 出品している商品を画像でご判断していただき、ノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。 また、撮影で使用している刀枕や刀掛けなどは出品物に含まれません。 ※付属品がある場合は。本文中に記載いたします。 ※寸法は手測りの為、誤差につきましてはご容赦ください。 落札後、二十四時間以内に取引情報入力、二日以内の御入金、御品物が届き次第速やかな受取連絡をお願い申し上げます。 刀剣類・火縄銃などを落札された方は、購入受取後、銃砲刀剣類所持等取締法に基づき、二十日以内に各都道府県の教育委員会への所有者変更届出が必要になります。