廃盤
9CD
モーツァルト:
ピアノ協奏曲全集
ビルソン(フォルテ・ピアノ)、
ガーディナー指揮
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
1983-88年デジタル録音。
本格的なフォルテピアノ演奏のパイオニア、マルコム・ビルソンによるレコーディングで、その後に続く古楽器を使用した協奏曲録音に先鞭をつけた画期的な全集として既に定評を得ているものです。
演奏家としてだけでなく、古鍵盤楽器の研究者としても名を知られるビルソンだけに、奏法はもちろん楽器の調律、調整にまで及ぶという深い学識と経験がに じんだ豊かな内容が秀逸、18世紀の慣習に従い、オーケストラのトゥッティ部分でもピアノが通奏低音のように合奏を支える演奏法が採用され、作曲当時の作 品の実相をじかに聴きとることができることもポイントですが、ガーディナーの優れたバランス感覚を有する伴奏も手伝って、単なる学究的な成果にとどまらな い今日的な美感を備えていることも見逃すべきではないでしょう。
コンチェルト23曲と2つのロンドを収録。初期4曲が含まれないかわり、全集に収録されるケースが少ない3台のピアノのための第7番と、2台のピアノの ための第10番が収められ、ロバート・レヴィン、メルヴィン・タンと、いずれ劣らぬフォルテピアノ奏者の競演が聴かれるという点も、この全集の大きな魅力 となっています。
なお、第27番のカデンツァでは、同じ主題を持つ歌曲『おいで、いとしのツィターよ』K.351が弾かれています。
モーツァルト:
・ピアノ協奏曲第5番ニ長調 K.175
・ピアノ協奏曲第6番変ロ長調 K.238
・3台のピアノのための協奏曲変ホ長調 K.242(第7番)
・ピアノ協奏曲第8番ハ長調 K.246
・ピアノ協奏曲第9番変ホ長調 K.271『ジュノム』
・2台のピアノのための協奏曲ヘ長調 K.365(第10番)
・ピアノ協奏曲第11番ヘ長調 K.413(387a)
・ピアノ協奏曲第12番イ長調 K.414(385p)
・ピアノ協奏曲第13番ハ長調 K.415(387b)
・ピアノ協奏曲第14番変ホ長調 K.449
・ピアノ協奏曲第15番変ロ長調 K.450
・ピアノ協奏曲第16番ニ長調 K.451
・ピアノ協奏曲第17番ト長調 K.453
・ピアノ協奏曲第18番変ロ長調 K.456
・ピアノ協奏曲第19番ヘ長調 K.459
・ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466
・ピアノ協奏曲第21番ハ長調 K.467
・ピアノ協奏曲第22番変ホ長調 K.482
・ピアノ協奏曲第23番イ長調 K.488
・ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491
・ピアノ協奏曲第25番ハ長調 K.503
・ピアノ協奏曲第26番ニ長調 K.537『戴冠式』
・ピアノ協奏曲第27番変ロ長調 K.595
・ロンド ニ長調 K.382
・ロンド イ長調 K.386
マルコム・ビルソン(フォルテピアノ)
使用楽器:
フィリップ・ベルト製作(1977年、アントン・ヴァルター製(1780年頃)のレプリカ)
K.491、K.595のみ:デレク・アドラム製作(製作年不詳、アントン・ヴァルター製(製作年不詳)のレプリカ)
ロバート・レヴィン(フォルテピアノ:K.242、K.365)
使用楽器:フィリップ・ベルト製作(1978年、製作者不詳のモーツァルト使用楽器のレプリカ)
メルヴィン・タン(フォルテピアノ:K.242)
使用楽器:デレク・アドラム製作(製作年不詳、アントン・ヴァルター製(製作年不詳)のレプリカ)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
録音時期:1983-88年
録音方式:デジタル(セッション)
コンディション良好。
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