
自宅保管の品です。中身は大変美品ですが古いものですので、表紙など若干の経年変化はございます。画像にもありますように、背表紙上部に小さな破れがございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。
コラムは誘う 小林信彦
今、必見の人と作品は?爆笑問題、木村拓哉、志ん朝、ディカプリオ、トラヴォルタ。古今東西、エンタテインメントのことなら、この一冊におまかせあれ。主要作品名インデックスもついて、最新ビデオ・ガイドとしても役に立つコラム81。
目次
タランティーノの名がすたる「フォー・ルームス」
噂の映画「兄とその妹」
B級SF映画「グランド・ツアー」
1996年の正月に想う
ビリー・ワイルダー監督の処女作登場
ワイルダーの「異国の出来事」が公開されなかった理由がわかった!
キャプラ監督の「最後の秀作」を見て
横山やすしの死をめぐって〔ほか〕
登場する方々
萬屋錦之介 榎本健一 黒澤明 森卓也
仲代達矢 溝口健二 成瀬巳喜男 小津安二郎
古今亭志ん朝 浦山桐郎 吉永小百合
和泉雅子 大竹しのぶ ショーンコネリー
志茂田景樹 小堺一機 田中裕二 爆笑問題
太田光 青田昇
マーティンスコセッシ 川島なお美 森田芳光
渡辺淳一 松原智恵子 宍戸錠 石原裕次郎
三船敏郎 伊丹十三 小林旭 ディカプリオ
ジェームスディーン 森繁久彌 岸部一徳
藤山直美 白川由美 佐川満男 藤山寛美
河合美智子 石田ゆり子 木村拓哉 伊東四朗
國村隼 三宅裕司 フランキー堺
ウディアレン ビリーワイルダー
横山エンタツ 市川右太衛門 月形龍之介
マキノ雅弘 菅野美穂 SMAP 古谷一行
吉田照美 渥美清 伴淳三郎 スピルバーグ
松山千春の歌で泣いた
草彅剛 京本政樹 ニールサイモン
中村錦之助 中村時蔵 中田ラケット 桂三枝
松岡昌宏 大塚寧々 笠智衆 井伏鱒二
三谷幸喜 佐藤B作
中森明菜 江角マキコ 安室奈美恵 山田洋次
佐藤蛾次郎 長山藍子 テニスホッパー
堺正章 ジョージ川口 ニコラスケイジ
ジョニーデップ ロバートデニーロ
シャロンストーン 萩本欽一 ショーンペン
工藤夕貴 西川きよし 勝新太郎
横山やすし タランティーノ 周防正行
黒木瞳 ポランスキー 近藤芳正 西村雅彦
江國滋 春風亭柳橋 古田新太 古内東子
室田日出男 川谷拓三 香取慎吾
中谷美紀ほか多数
レビューより
1960年代から70年代の小林信彦さん。その的確で、時に辛辣な批評の冴え。良いものは徹底的にホメる。一方でクダラナイものはそのクダラナさ加減を容赦なく剔抉する。あの切れ味。
小林信彦さんのコラム・シリーズはいずれもうっかり手にとったが最後、途中で止めることができなくなるという恐ろしい本だ。それこそ『コラムにご用心』。原稿用紙四枚という制約を逆手にとって、その形式がうちに秘めた可能性を思う存分活用し、とても濃密な情報と蘊蓄と見識を、もはや名人芸ともいうべき軽妙な文章にほどよくブレンドして、サービス精神たっぷりに読者に提供する。読者はすっかり満足し、良質のエンタテインメントを堪能したあとあの充足感と余韻を覚えるのだが、そこにほんの少しだけ不満が残る。もうちょっと浸っていたかった。こうして読者は、小林信彦の術中にはまっていく。最後の頁にたどりついてしまうのが恐ろしくなるのである。