これは傑作。東欧ハンガリー出身のハードロックとヘヴィプログレの変異体、ロコモーティブGTの72年リリースとなる2作目。オリジナルLP盤のリリースはハンガリーのPepitaからでこちらの再発CD盤はHungaroton Gong Megaからの92年版。そもそもがこのバンド、ハンガリーのプログレ系としては最も知名度のあるビッグネーム、Omegaの核心だったガボールプレッサー(オルガン、ピアノ、ビブラフォン)とヨーゼフラウス(ドラムス)の2人を中心に結成されたという経緯で、オメガが最もプログレ色を強めていた時期、70年代初頭の絶頂期に分裂したという意味では恐らくは音楽性の相違からという線が最も容易に想像できるところではあるものの、では両者の音楽性に顕著な違いがあるのか?といえばさほどあるわけではないというのが実相。あえて比較すればオメガのほうがアートロック手法のブルースロック~オルガンサイケ的なセンスを断捨離できずにハードロックとプログレッシブロックを取り込み、ロコモーティヴGTの方はこの手順をすっ飛ばして当時の最先端だったハードロックとプログレッシブロックの折衷スタイルへと急転直下にシフトさせたという印象は感じられるところ。で、本作に参加している他のメンバーといえばこれも驚くばかりで、ハンガリーのセミラミスなんて評価もある、Skorpioのメンバーでベーシストのフレンレイスカロリー、オルガンジャズロック系のSyriusのメンバーでギタリストのタマスバルタを含めた4人編成というわけで、このメンツを見ただけでもこの当時のハンガリーロックシーン屈指の腕利き4人が集結したスーパーグループ的な立ち位置だったという所以。内容はといえば、このメンバーにしてこの音楽性はそのものズバリで、第二期ディープパープル、イタリアンヘヴィプログレ、ジャーマンオルガンハードプログレのエッセンスを折衷したような、70年代初期型ロックの粋を集めたような逸品。LOCOMOTIV GT-ringasd el magad(hungaroton)
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