Erika 4です。
ドイツのSeidel&Naumann社製ポータブルタイプライターです。英語だけでなくドイツ語、フランス語も打てます。ダブルシフト方式により、印字バーに3種類の文字が刻印されています。CORONA3、UNDERWOOD 3BANK同様、貴重な種かと思います。またCORONA3同様、タイプライターを折りたたんで収納します。
シリアルナンバーからすると1927年頃の品だと思われます。およそ100年前の逸品ですので、感慨深いです。
経年劣化、欠損による動作不良がありましたので、できる限り分解し不具合を直しました。清掃し、潤滑油を塗布し、タイプが打てるようにメンテナンスしました。
錆、塗装剥がれ、傷、汚れなどあります。作為的には創れない使いこなれたレトロな感じをそのまま活かしています。ただ錆、傷などの進行を抑えるため錆止め剤を塗布しています。
キーボタン上のトレードマーク・ロゴはオリジナルですが、キーボタン下の文字はラベルを作成し、貼付しています。
キャリッジを動かす純正ワイヤーは経年劣化により切れるリスクが大きいため、長く使用できるように金属の代替品新品ワイヤーに交換しています。
ノブの亀裂、ヒビを接着剤とパテ埋めで補修、塗装しています。
用紙送り部のゴム材、土台の保護材は劣化のため、市販の新品・代替品に交換しています。
全ての動作で問題ないことを確認しました。長時間使用しておりませんので不具合リスクもありますが、通常のタイプ操作はスムーズです。タイピング終了音、チーンという音もでます。
インクリボンは純正シュプールに巻き直し、セットしています。印字は若干不鮮明な文字がありますが、判別はできます。印字状態は画像をご確認ください。インクリボンの交換は、市販のシュプールは使用できませんので、純正シュプールにリボンを巻き直すことになります、ご承知おきください。面倒かもしれませんが、その分愛着がわくと思います。
ハードケースは、傷や痛み、剥がれなど目立つ個所は修復しています。蝶番にて開閉をスムーズにしています。ケース取っ手は欠損のため、新品の代替品・合皮材取っ手を取り付けています。外部はひび割れ、剥がれが目立ちましたので、革修復材の黒と茶色で補修し、使いこなれなレトロな感じにしています。内部は樹脂用保護・艶出し剤を塗布しました。全体的に落としきれない錆、傷、汚れなど使用感は、かなりあります。
商品到着後、すぐに使用できます。キーボタンや各レバーの操作、リボン交換方法など自作の簡易的な操作説明書をお付けします。全ての説明ではございませんが、初めての方でも使い勝手はよろしいかと思います。
またインテリア、オブジェとしてもご利用できます。
実働品ですが、年代ものですので経年劣化による不具合があるかもしれません。
以上、ご理解の上、ご購入をお願いいたします。神経質な方は、ご購入をご遠慮ください。
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