図録本 ワイン展 ぶどうから生まれた奇跡 公式ガイドブック
国立科学博物館 編集
読売新聞社 発行
2015年 初版
約30x18x1.2cm
ハードカバー
141ページ
フルカラー
※別刷の訂正表付き
ワインが出来上がるまでの工程、歴史など、ワインの背景にある物語をテーマに、ワインの奥深い世界を知る、国内初の大規模展覧会「ワイン展」図録本。
ワインの原料であるブドウの多様性や栽培方法などについて解説するほか、
破砕、発酵、圧搾、熟成など、ワインがつくられる過程を体験展示で紹介。
美しく飾られた古い酒器などの貴重な資料でワインの歴史をたどるとともに、
色や香り、ワイングラスの形などの解説をはじめ、著名な画家が描いたアートラベル、歴史的価値の高いボトルなどを通じて、「飲む」だけにとどまらないワインの魅力に迫る内容。
まず「ブドウ属とは」にはじまり、ワインとは、ワインの成分、ワイナリーでの工程、古代オリエントから日本までのワインの歴史、ワインラベル(エチケット)の読み方、ヴィンテージチャート(フランス、イタリア、スペイン、アメリカ、オーストラリア、日本)ワインのアロマホイール図、様々なワイン、シャンパーニュグラスやワインを楽しむための酒器の名品、おいしいワインの飲み方など、ワインの楽しみ方まで、
カラー写真資料、ワイン愛好家必携の知識情報満載、内容充実の公式ガイドブック。
【主催者あいさつより】
ワインは、今や世界中で愛され、我が国でもたくさんの銘柄が店頭に並び、気軽に楽しむことのできる飲み物です。しかし、ワインができあがるまでの工程や私たちにとって身近な存在となるまでの歴史など、その背景にある物語は、意外と知られていません。
本展は、私たちを魅了してやまないワインを、多彩な資料と映像で、科学的、歴史的、かつ文化的な視点から解き明かしていく展覧会です。
会場では、ワインの原料であるブドウの多様性や栽培方法などについて解説するほか、破砕、発酵、圧搾、熟成など、ワインがつくられる過程を体験展示で紹介します。また、美しく飾られた古い酒器などの貴重な資料でワインの歴史をたどるとともに、色や香り、ワイングラスの形などの解説をはじめ、著名な画家が描いたアートラベル、歴史的価値の高いボトルなどを通じて、「飲む」だけにとどまらないワインの魅力に迫ります。
ブドウと酵母菌が出会い生まれた“奇跡”の飲み物ワイン。この展覧会が、ワインの奥深い世界を楽しむだけでなく、ワインを生み出した自然の恵みの大切さを考え、あわせてそこに隠された人類の叡智と工夫を知っていただく機会となれば幸いです。
最後になりましたが、開催にあたり、貴重な資料の貸し出しをご了承くださいました諸機関、所蔵者の皆様をはじめ、ご後援、ご協賛、ご協力を賜りました関係各位に厚く御礼を申し上げます。
【目次より】
ワインの世界へようこそ
ワインとは
ワインの種類
第1部 ワイナリーに行ってみよう
ブドウの多様性
ブドウ畑の1年
ワインができるまで
除梗・破砕
発酵
圧搾
貯蔵・熟成
出荷(瓶づめ)
コラム 貴腐ワイン
コラム パスツール、パスツーリゼーション、酒石酸
第2部 ワインの歴史
世界のワイン歴史:西アジアで生まれた奇跡の雫
ワインの誕生:ブドウからワインへ
コラム 酔っ払ったノア
ワインの誕生:身近なワイン
ワインの高級化:神に捧げる器
コラム ワインとビール
ワインの高級化:王権を誇示する器
ワインの広がり:地中海を渡ったワイン
コラム ワインと医療
ワインの広がり:シルクロードを伝ったワイン
日本のワインの歴史
コラム 甲州ワインの生みの親、「土屋龍憲」と「高野正誠」
コラム 日本ワインブドウの父「川上善兵衛」
コラム 日本人とお酒
第3部 ワインをもっと楽しむ
色と香りを楽しむ
気になるワイン成分
ワインをおいしく飲むには
コラム シャンパーニュグラスの変遷
ワイン美術を楽しむ
ワインの現在
ワインと私 田崎真也
あとがき