唐代 杜甫 「絶句」より、
「江碧鳥逾白
山靑花欲然
今春看又過
何日是歸年」
鐵舟居士書
読み下しますと、
江(こう)碧(へき)にして、鳥逾(いよいよ)白し
山靑(あお)くして花然(もえ)んと欲す
今春(こんしゅん)看(みすみす)又過ぐる
何(いずれ)の日か是(これ)歸年(きねん)ならん
意味は、
川は碧色で、鳥の白さが際立って見える。
山は青々と茂り、花はまるで燃えるように咲き誇っている。
今年の春もみるみるうちに過ぎていってしまう。いつになったら故郷に帰れる年が来るだろうか。
となります。
この詩は、自然の美しい情景を背景に、故郷に帰りたいという杜甫の焦燥感を歌った詩です。
前半の自然描写と後半の抒情の対比が特徴的ですね。
「江碧」と「鳥(逾)白」とは句中の対となっていて、「碧」というのは現代で言うエメラルドグリーンです。
こちらの作品の状態ですが、 表具は年代によりだいぶくたびれており、上部には数カ所裏からの簡易補修、下部には破れ後がございます。
本紙は表具上部から続く連続したシミが中部付近まであり、全体に薄ヤケがございます。
鉄舟45歳春に揮毫された作品です。
画像で状態をよくご確認なさってからのご入札をお願いします。
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山岡鉄舟真筆保証いたします。
当方35年程、山岡鉄舟を収集、研究し続け贋作は直ぐに見抜ける自信を持っております。落款や印章が無くても真作はすぐに分かる心眼を持っているつもりですので、鉄舟作品収集初心者の方も安心してご入札なさってください。
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勿論、悪意は無いのでしょうが、鉄舟さんの書の事を全く理解しておらず、巧妙につくられた印が一致していると勘違いして(それも良く見ればわかるのですが)、それだけを頼りにこれは本物だという勘違いでご出品なさっているのだと思います。
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今回も鉄舟作品のみ、掛軸7点を出品しております。
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