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【書道】肥後の墨美 編著: 松本雅明 花岡興輝 荒木精之 1976年 ☆細川月翁 徳富蘇峰 日遙 寒巌義尹 加藤清正 秋山玉山 草野潜渓
【書道】肥後の墨美 編著: 松本雅明 花岡興輝 荒木精之 1976年 ☆細川月翁 徳富蘇峰 日遙 寒巌義尹 加藤清正 秋山玉山 草野潜渓 [浏览原始页面]
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書道】肥後の墨美 編著: 松本雅明 花岡興輝 荒木精之 1976年 ☆細川月翁 徳富蘇峰 日遙 寒巌義尹 加藤清正 秋山玉山 草野潜渓

商品説明
「肥後の墨美」

出版社名 熊本日日新聞社
発行年月 1976年5月 初版
360ページ
約 35×28×5cm
定価 52,000円(税込み)
重量 約4kg

布張り上製 大型本(帙入)
モノクロ・カラー写真図版
肥後の書風に影響を与えた、先人の書蹟を網羅的に紹介。
全作品の解説、全書家の伝記を掲載した大著。

(はじめに 松本雅明)

本書はできるかぎり肥後の先人のすぐれた書蹟を探索し、その遺芳を辿ることにつとめたものである。それは奈良朝からはじめて、近代にわたるもので、110人、190点に及んでいる。なかには、博捜したにもかかわらず所在不明のもの、搬影不可能なものも数点あったが、それは企休の意義を弱めるものではないと思う。
書蹟の選択は人により好みを異にするところがあるが、本書は、もっともよくその特徴をあらわすものを選んだ。
もちろんここにあげる書蹟は肥後特有で、肥後一国内でその系譜がたどれるというのではない。古代の木簡や写経にしても、古代の書の持つ普遍性がつよくあらわれているし、古代・中世の僧侶においても、都で修業し、もしくは宋・元に渡航して、その思想や書風の影響をつよく受けているからである。
鎌倉・南北朝・室町の在地の武将たちには、個性や地方的特色がみられるが、それにもまして時代的・中央的なものの影響は著しい。
近世になって加藤清正・小西行長・日遥・日真の書には烈しい自我があらわれ、日遥の書には宋元禅林とともに、郷国朝鮮の書風がみられる。細川家では、藤孝(幽斎)やガラシャ夫人は直接肥後とはかかわりがないが、幽斎の文学・芸道はその後の肥後の文化に大きな影響を及ぼすし、ガラシャ夫人は泰勝寺に祀られ、人倫の鑑とされてきたので、本書に収めることにした。
肥後の書風に大きな影響を及ぼしたのは、陽明学の故に寛文九年(1669)に肥後を去った北嶋雪山で、彼は長崎で文徴明流の明の書風を学び、それは江戸で細井広沢らの門人を生んだが、肥後にもまた深い影響を与えた。ことに宝暦四年(1754)に藩学時習館が創建されるころから、時習館学派ともみられる文人たちが輩出し、藩主重賢、宇上支藩主興文(月翁)をはじめ、秋山玉山・片岡朱陵・薮孤山・米田松洞・村井見朴・蒲池崑山・草野潜溪らの人々があらわれ、まさに肥後のルネサンスの観を呈した。その書風は変化しながらも幕末までつづいたとみてよい。
しかし中央に出て儒学を学ぶ人、新しい国学にひかれて本居宣長の門をたたく人、諸国を遍歴する僧侶、新時代に眼を開く勤皇家などが出て、書風も多彩で変化多いものとなる。僧豪潮のように独歩し、自らの境地をひらいた人もいる。
明治以後になると、多様性はさらに顕著で、中国明・清の書風のみならず、王羲之いらいの書風をとり、それを混淆して自家のものとしている。
沈痛なもの、雄勁なもの、流麗なもの、華麗なもの、独歩するもの、など多士済々である、ことに中央で活躍した人々が多いのも特徴である。
このようにみると、肥後の書は何かといわれたとき、答えようがないと思われる、しかし南国の剛健で温暖な山野、湿潤で成長力の烈しい自然にはぐくまれた気性は、書風のなかにも自ずから垣間みられる気がする。それは本書をひもとかれる人々の、それぞれの個性によって受けとめられるであろうと思い、本書を編集したしだいである。
編集について云えば、ある先哲の一時代の書のみを認めて、他を偽物として斥ける人がある。個人の数十年の歩みのなかには、さまざまな変化や発展のあとがあるはずである。したがって本書では後者の立場をとり、前者の偏狭さをとらなかったことを特記したい。


●古代
張安
江田船山古墳出土大刀銘(国宝)
平城宮出土木簡
葦北郡 養老七年
飽田郡 天平三年
平城宮出土益城郡の木簡・陳内廃寺瓦銘
建部君足国 写経 天平十五年(重文)
建部君虫麻呂 天平勝宝六年(重文)
弉善 浄水寺南大門碑
薬蘭 浄水寺燈楼台碑
●鎌倉時代
俊 勧縁疏(国宝)泉涌寺 付法状(国宝)
相良長頼 寄進状案 寄進状
竹崎季長 置文(重文) 寄進状
尼妙阿
譲状 慶応義塾大学(相良文書)
寒巌義尹
伽藍草創偈(重文)大慈禅寺(熊本県保管)
願文(重文)大慈禅寺(熊本県保管)
大渡橋供養記(重文)大慈禅寺(熊本県保管)
画像自賛(重文)大慈禅寺(熊本県保管)
一行書 大慈禅寺(熊本県保管)
上島惟頼
着到状 熊本大学付属図書館(阿蘇文書)
軍忠状 熊本大学付属図書館(阿蘇文書)
宇洽(阿蘇)惟平
契状
●南北朝時代
菊池武重
起請文 寄合衆の内談の事(重文)菊池神社
寄進状(重文)広福禅寺
大智 大智禅師
契状(重文)広福禅寺
譲状(重文)広福禅寺
一行書 広福禅寺 一行書
尼慈春
置文(重文)広福禅寺
菊池武士
起請文(重文)広福禅寺
請文(重文)広福禅寺
菊池武光
書状(重文)菊池神社
乙阿迦丸起請文(重文)
懐良親王
仏舎利相伝状(重文)
恵良(阿蘇)惟澄
重申状
名和顕興
書状
天草種国
請文(重文)
●室町時代
菊池重朝
書状(重文)
河尻実昭
申状
鹿子木寂心
書状
阿蘇惟豊
感状
志岐麟泉
書状
相良義陽
書状
甲斐宗運
書状
細川藤孝(幽斎)
書状 永青文庫
歌書
歌書
城親賢
書状(重文)
天草鎮尚
書状
●近世前期
加藤清正
書状 本妙寺
書状
書状
書状
小西行長
書状
書状
書状
細川忠興(三斎)
覚書
書状
振舞相伴覚書
書状
細川ガラシャ
消息
消息
日真
法華経曼荼羅
細川忠利
歌書扇面
書状
松井興長
書状
宮本武蔵
書・戦気
書状
日遥
一行対幅 本妙寺
日収
書状
常楽寺縁起
春山
詩書
鉄眼
書・山
書・隠元和尚末後(末期)の句
西山宗因
連歌
北嶋雪山

詩書
屏風 六曲一双
詩歌寄書屏風
住江滄浪
詩歌
藪慎庵
詩書
大梅
詩書 大慈禅寺
一行書
大塚退野
詩歌書
加々美鶴灘
書簡
水足博泉
菊池古城記
●近世中期
細川重賢
詩対幅
一行書
一行書
俳句
細川興文(月翁)
一行書
一行書
画賛(玉山画)
詩書
詩書
堀巣雲(勝名)
一行書

秋山玉山
飲中八仙長巻
富士賛
詩書
書状
詩書
片岡朱陵
詩書
詩書
秋興長巻

一行対幅
西依成斎
一行対幅
伊形霊雨
詩書
蒲池崑山
詩書
富田大鳳
詩書
草野潜溪
屏風
米田松洞
詩書対幅
「不窺」の書
藪孤山
詩書
詩書
古屋昔陽
詩書
境野凌雲
一行書
高本紫溟
詩書
詩書
歌書
渋江松石
一行書
村井琴山
語録書
文暁
詩書
嵯峨朝来
詩書
天中
青松書
曇花書
珍牛
国歌賛
詩賛
●近世後期
帆足長秋
萬葉和歌集筆写本
豪潮
詩書(二曲一双)
富士画賛
歌書
寒山画賛
一行対幅
書・一枝春
相良頼徳
狂歌
長瀬田廬
歌書(本居翁添削)
歌書
辛島塩井
詩書
松崎慊堂
詩書
池辺丹陵
詩書
和田厳足
歌書
宮部鼎蔵
「孝忠」の書
中島広足
歌書
歌書
歌書
月田蒙斎
詩書
詩書
林桜園
歌書
歌書
木下い村
詩書
詩書
松村大成
詩書
横井小楠
詩書
城野静軒
詩書・飲中八仙
詩書
太田黒伴雄
歌書
歌書
加屋雲堅
歌書
詩書
池辺吉十郎

栃原東皐
詩書
●近代
岡松甕谷
詩書
東野(永孚)
扁額

井上梧陰(毅)
扁額「読書楽」
詩書
竹富清嘯
詩書
行徳拙軒
詩書
佐々克堂(友房)
詩書
上肥樵石

池辺三山
蒼海公論詩四首

池辺義象
歌書
竹添井々
詩書
詩書
宮崎滔天
書簡
鳥居素川
書簡
狩野君山(直喜)
詩書
古城坦堂(貞吉)
書「送落合東郭帰郷序」
松崎鶴雄
詩書
徳富蘇峰
詩書
詩書
「肥後の書・人と遺芳」松本雅明
伝記・解説
松本雅明
花岡興輝
荒木精之
年表
所蔵者名
あとがき


状態:昭和51年のとても古い本です。画像のものがすべてです。
外観は通常保管によるスレ、経年並ヤケ程度、
本文は目立った書込み・線引無し、
問題なくお読みいただけると思います。(見落としはご容赦ください)


<絶版>オークションにも滅多に出ない、貴重な本です。
手放す方も少ないのか、過去10年間で2度しかにも出品されていない貴重資料。
古本・ユーズド品にご理解のある方、この機会にぜひ宜しくお願いいたします。

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当方、素人であるため、汚れや傷等を
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