1946年生まれ、フィンランドはヘルシンキ出身のジャズ系サックス奏者で、元来はシベリウス音楽院でヴァイオリンを専攻したことから出発し、サイケ系のブルースセクションにも在籍していたという経歴もその後の音楽性に影響を与えていて単なるジャズ的な求道者という枠内には収まっていない音楽性はそういう所以があったということで、その後フィンランドジャズシーンの渦中では最も著名な存在となるエーロコイヴィストイネンの率いるジャズロックバンド、ミュージックソサイエティー名義としては73年発となる唯一のアルバムがこちら。この後2006年には再編復活作として2作目がリリースされはするものの、そちらはパーマネントな活動ではなく、あくまでアニヴァーサリー的な立ち位置だったので本作を唯一作として捉えても間違いのないところ。オリジナルLP盤のリリースはフィンランドRCA・Victorからで、こちらの再発CD盤はフィンランドWarner Musicから24ビットリマスター、見開きデジパック装丁でリリースされていたもの。ジャケットの絵柄はオリジナルに忠実なものの、色の配色が変更になっていて、この辺は好みを分けるけれどもこのブルーを基調にしたカラーリングも充分に良い出来栄え。編成はエレクトリックベース2人、ドラムス4人、エレクトリックギター2人、フェンダーローズピアノ3人、パーカッション4人、木管、トランペット、トロンボーン、中心は各種サックスをマルチに操るエーロコイヴィストイネンによるジャズロックオーケストラみたいな大編成。内容はいわゆるエレクトリックマイルス以降のジャズロック路線を基軸にしてジャズファンクセンスが巧妙に仕掛けられてもいる70s純正ユーロピアンジャズロックといった音楽性で、奇数拍やポリリズムにフォーカスするよりも例えばマイルスのビッチェズブリューを彷彿とさせるカオスティックなドープ感で煽り出したような灼熱の演奏がピークに向かって収斂していくようなそのドキュメント。という意味ではコンテンポラリージャズ的な洗練感はここには無く、ひたすらヘヴィに昇天していくだけという恐るべきこのアンサンブルの乗りは、リズム面に着目するならむしろクラウトロックのほうに近似値があって、さらに横揺れアフロビート的な6拍子の解釈としては現代のエチオピアジャズ系やアフロビート系とは似て非なる恐るべき根源性はまさに唯一無比。EERO KOIVISTOINEN-wahoo(warner)
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