大粒のサフィリーンカボションを使用したネックレス。
華やかなカラーで、赤みがかったディープブラウンにブラウンとブルーが混ざったようなグリーンがかったブルーが浮かび、同時に深いストレートブルーが見えて来ます。
周囲はピンクを帯び、光の当たり方によっては時に鮮やかなバイオレットブルーの揺らめきが広がりますが、これはサフィリーンならではのドラゴンズブレスの炎にも似た輝きです。
ドラゴンズブレスも、サフィレットと同時期から作られるようになった金属を溶融させて特殊効果を出すアートガラスで、初期のものは色変わりも炎のような模様のないシンプルなカラーチェンジガラスや、それに箔を散らしたものだったりと、けっこうバリエーションがあります。
ドラゴンズブレスとサフィレットが混ざったガラス、ベルリンガラスのサフィレット、ウランガラス様のサフィレット、森林ガラスのサフィレット等、アンティークサフィレットにも色々な種類のサフィレットがありますので、これもドラゴンズブレスタイプのサフィリーンかも知れません??
また、ヴィンテージのマシンカットの大粒サフィリーンのステーションネックレスにもウランガラス様のアップルグリーンに蛍光するものがありますが、このサフィリーンは森林ガラスで、ブラウンとグリーンが混ざった色に蛍光しますので、原材料がドイツ近辺由来というのは間違いありません。
白い背景ではほぼ全面がブルーに抜け、縁周りはブラウン、中央にかけてピンクやパープル、グリーンブルーやバイオレットブルーが見えます。
透明感がありみずみずしいのですが、色素が抜けたような水っぽい色のサフィリーンではなく、きらめきの中にみっしり色の詰まった濃厚タイプ。
身に着けた時にも全面ブルーに抜ける時もあり、上下左右・裏側、どこから見ても見飽きることのないガラスです。
この色でこのサイズ、この形はほとんど市場に出て来なくなっています。
アンサイン物もあるホワイティングアンドデイビス(Whiting & Davis、アメリカのコスチュームジュエリーブランド。フレーム入りのイヤリング・ネックレス・ブローチ・リングのパリュールを商品化。ブレスレットもあったような?)のサフィリーンと同じオーバルカボションカットで18×13mmですが、そちらは色がベーシックなブラウン&ブルーで、マット仕上げです。
同社は濃色のオクタゴン、ファセットカットのペンダントも出しています。
イエローゴールドカラーの台座と少し大きめのリンクチェーンで、明るいコスチュームジュエリーらしさとヴィンテージ感を感じられるネックレスになっていると思います。
◆ガラス
サイズ 18 × 13 mm
形状 オーバル
カット カボション
特殊効果 蛍光(森林ガラス)
◆チェーン
約40cm
デッドストックのチェーンに、新品の貴和製作所製のアジャスターと丸カンを取り付けています。
若干色の違いがあります。
◆台座と丸カン
貴和製作所製
新品
状態は概ね良好です。
僅かな擦れや下部の縁周りのバリのようなギザっとした細かいチップはありますが、目立つ傷・欠けはなく美品。
ツルンとしていて綺麗です。
台座は未使用ですが、元々のムラが多少あります。
ガラスがわずかに動きますが、外れません。
この状態から動かすと(※爪を締めて固定等)ガラスが欠けたり、割れたりする場合がありますのでご注意下さい。
何かありましたらご質問下さい。