基本情報|Release Information
沈黙と圧力の臨界点で編まれる、音響構造としてのコンパイル
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レーベル: Geophone
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品番: GPH19
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フォーマット: 12" Vinyl, EP
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国: USA
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リリース年: 2013年3月12日
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タグ: Techno, Hypnotic, Minimal, Experimental, Cross-Border Collaboration
作品の解読|Decoding the Work
Mike Parker主宰のGeophoneが提示するコンパイル形式の美学。『GPH19』は、構成・配置・強度のすべてにおいてミニマリズム以後のキュレーション論を体現している。
A面には、Voices From The Lake(Donato Dozzy & Neel)による「Reptilicus」。深く潜行するようなロー・フリークエンシーと揺らぐテクスチャが交錯し、時間の実体を溶解させるような催眠音響が展開される。彼らの中でも特に引力のあるトラックであり、トランスという制度の再編を聴く者に迫る。
B面冒頭には、Mike Parkerの「Mnajdra」をShiftedが再構築。原曲の螺旋構造を踏襲しながら、粒子の密度を再調整し、硬質なブロック状のグルーヴへと翻訳したこのバージョンは、空間性を極端に絞った結果としての冷たさを持つ。
そして最後に登場するのは、Stanislav Tolkachevによる「Heartbeat」。この一作のみが、明らかに異なる軌道で振動している。
不規則に配置されたパルスと、破綻寸前の構造感が特徴的で、制御と逸脱の閾をかろうじて保つ知覚の実験のように響く。抑制され、しかし常にどこかが壊れかけているこのトラックは、「ミニマリズム以後の錯乱」としてのテクノの極北を垣間見せる。
音響的文脈・レーベル的文法・国境を越えた構造的交錯。GPH19は、単なるヴァリアス・アーティスト盤というよりも、記譜なき設計書としてのコンパイルである。
収録曲|Tracklist
A1. Voices From The Lake Reptilicus (8:44)
B1. Mike Parker Mnajdra (Shifted Remix) (7:19)
B2. Stanislav Tolkachev Heartbeat (5:47)
状態詳細|Condition Overview
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メディア: EX(やや擦り傷)
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スリーブ: プレーン
支払と配送|Payment & Shipping