-- B10955 宣経寺日慶彩鳳舞丹霄一行：真作

特定の作者の作品としている場合は、「真作」あるいは「模写」と明記します。なお、「真作」とする場合、万が一「真作」でなかった際には返品を受けます。

B10955 宣経寺日慶彩鳳舞丹霄一行：真作
B10955 高さ：177.7センチ　横径(軸先含む)：37.2センチ　
状態：シミ少々あり。紙本・肉筆。合箱。
本紙サイズ　縦径：94.6センチ　横径：27.0センチ
掛け軸／掛軸／禅語「彩鳳舞丹霄（さいほうたんしょうにまう）」
『聯燈會要』の「成都府昭覺克勤禪師」章に「師同佛鑑佛眼。侍五祖於亭上。夜坐。歸方丈。燈已滅。祖暗中云。各人下一轉語。鑑云。彩鳳舞丹霄。眼云。鐵蛇橫古路。師云。看脚下。祖云。滅吾宗者。克勤爾。」（師、佛鑑、佛眼と、亭上に五祖に侍し、夜坐、方丈に帰るに、灯已滅す。祖、暗中に云く、各人一転語を下せと。鑑云く、彩鳳、丹霄に舞う。眼云く、鉄蛇、古路に横たわる。師云く、脚下を看よ。祖云く、吾宗を滅する者は、克勤のみ。）とある。
『禅林句集』の注には「正宗贊圓悟章」とあり『五家正宗贊』を挙げる。『五家正宗贊』の「圓悟勤禪師」章には「師一日同懃遠侍東山。夜坐欲歸。月黑。山令各下一轉語。懃曰。彩鳳舞丹霄。遠曰。鐵蛇橫古路。師曰。看脚下。山曰。滅吾宗者。克勤耳。」（師、一日、懃と遠と東山に侍し、夜坐帰らんと欲す。月黒く、山、各一轉語を下せと令す。懃曰く、彩鳳、丹霄に舞う。遠曰く、鉄蛇、古路に横たわる。師曰く、脚下を看よ。山曰く、吾宗を滅する者は、克勤のみ。）とある。
『皇明名僧輯略』に「徴三人之語。還有優劣也無。若道無優劣。五祖何以恁麼道。若道有優劣。什麼處是優劣處。」（三人の語を徴するに、還って優劣の有りやまた無しや。若し道に優劣なくば、五祖何を以ってか恁麼にいう。若し道に優劣あらば、什麼の処これ優劣の処か。）とある。
彩鳳；五色の羽をもつ鳳凰。丹霄；澄み切った大空。
懃遠；佛鑑慧懃と佛眼清遠。----五色の鳳凰が丹霄（真っ赤な大空）を悠々と舞っている。壮大なおめでたい情景。（慶事）
「彩鳳」は、五色の羽を輝かせながら舞う鳳凰で、天下太平の時代に出現する瑞鳥とされています。また、「丹霄」は雲一つない大空を意味します。澄みきった大空に色鮮やかな鳳凰が舞うという、まことに美しく、天下太平、平穏無事を表すおめでたい情景を表現した語句。
一六世日慶現住職・武内好晴(一七世）　寛永五年（一六二八）に、蓮心寺三世円雄院日格の弟子鷲仙院日陽により、城下新町に創立。師日格を開山とし、日陽は二世となる。旧の山号は広布山、洪福山とも称したが、天明九年（一七七二)に檀徒の陽成院妙儀の功により、その法号から妙儀山と改称（追号）した。　天明三年(一七八三)落雷で堂宇焼失、寛政元年（一七八九）大水害に偶う。一三世日苗の代に本堂、妙見堂、庫裡などを修復した。一四世日円は本堂・書院を新築し、境内地を拡張するなど中興と仰がれた。そののち昭和二〇年（一九四五）戦災により堂宇を焼失したが，一六世日慶の代に、戦後の都市計画により現在地に移転した。二八年から本堂、妙見堂などの復興が行なわれ、五六年には宗祖七〇〇遠忌事業として境内地を整備、書院の増改築をなす。平成三－五年現住日芳代、境内地を拡張し庫裡新築。平成十七年整備。現在に至る。境内には水徳浄行堂、水子観音像がある。

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（2022年 12月 7日 14時 40分追加）

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