ブラームス
(ブルーノワルター1500)シリーズ
交響曲第4番ホ短調作品98
DRUNO WALTER
ブルーノワルター指揮
ニューヨークフィルハーモニック
最もブラームスらしいブラームス
宇野功芳
ワルターはブラームスの「第四」を三回録音してい
るが、それは次の通りである。
OBBC交響楽団(1934年)
ニューヨークフィル(1951年)
のコロンビア交響楽団(1959年)
これらの中で断然光っているのは1959年のステレオ
盤だ。通常のブラームス演奏法、つまり部厚いドイツ
ロマン色でぬりつぶす方法を極力避け、曲想の変化に
従って比類のない繊細な感受性を発揮し、あらゆる多
彩な表情を見せた最もみずみずしい名演なのである。
BBC響によるSPはスケールの大きさや深味に乏
しく、立派さに欠けるとはいえ、いかにも人間的な親
しみを感じさせる表現で、音楽各部の意味をかなり強
調した解釈を見せていた。
その点、ニューョークフィルとのモノーラル盤は
最もスケールが大きく、重量感に富み、ブラームスら
しいドイツロマン派的な色合いでー貫させた演奏で
ある。ステレオ盤とSP盤はモーツァルト風な感性に
よってブラームスを捉える、という点に共通性があり、
それがぼくなどには好ましかったわけだが、本当のブ
ラームス党はいまだにこのニューヨーク盤を第一に挙
げているようである。
テンポは全体としてかなり遅く、ワルターは曲の中
に完全に没入し、共感しつくして指揮をとっている。
豊かで大きく、うねるようなダイナミックを持ち、し
かも表面は柔かくて幻想的である。アンサンブルやリ
ズムがきりりと冴えず、ティンパニも弱くて、みずみ
ずしい新鮮さには乏しいし、深い精神の挟りにも欠け
るが、崩れ落ちるような趣きと、こってりした味わい
が独特で、とくに第2楽章冒頭のホルンを、遅いテン
ポと情緒たっぷりなテヌート効果で吹かせるやり方な
ど、いつ聴いても巧いと思う。
楽曲解説
門馬直美
交響曲第4番ホ短調作品98
このブラームス最後の交響曲は、第3交響曲の翌18
84年、6月末にウィーンの西南のシュタイヤーマルク
地方のミュルツツーシュラークに避暑のために落ちつ
いてから本格的に着手された。しかし、この滞在中に
全曲を完成することはできず、第1と第2楽章だけが
書きあげられた。その翌年夏に、ブラームスは、のこ
りの楽章を仕上げるために、やはり同じ土地にきて作
曲に没頭し、やっと全曲を完成したのだった。ブラー
ムスは、この土地が気に入っていたし、面倒をよくみ
てくれる人たちもいて気楽に毎日をすごせるというこ
ともあったし、また書きはじめた大作を他の土地で書
き続けるのもいやだったので、2年続けてこのミュル
ツツーシュラークにきたのだった。そして、前年の84
年夏には、交響曲のほかに歌曲その他も作曲していた
が、翌85年になると、他のものにはほとんど手をださ
ず、交響曲の完成だけに集中していた形だった。こう
したことをみると、これほどの規模の、しかも充実し
た交響曲となると、ブラームスの創作のテンポという
のもだいたい想像できよう。つまり、もっと規模の小
さい第2、第3交響曲は、ほぼひと夏で書きあげられ
ているのである。それと同時に、ひと夏で2楽章ずつ
ということだったので、第2交響曲や第3交響曲の場
合のような、いわば速筆で書き流しのようにして進め
るということよりも、もっと入念に思考し、稿を重ね
るという方法をとったのも当然だった。こうした結果
が、この第4交響曲の特質となってあらわれたことは
いうまでもない。
初演は、1885年10月25日に、マイニンゲンの宮廷劇
場で、ブラームス自身の指揮によりおこなわれた。マ
イニンゲンの管弦楽団は、1880年以来、ハンスフォ
ンビューローを主席指揮者としていて、このビュー
ローの精力的で献身的な努力により、ヨーロッパでも
折紙をつけられるォーケストラになったのだった。し
かも、ビューローは、熱烈なブラームス支持者で、そ
のために、1881年に必要なときにはいつでもこのオー
ケストラを作品のテストに使ってくれて差支えないと
ブラームスに申し出ていた。こうして、81年のピアノ
協奏曲第2番、83年の第3交響曲は、初演前にこの管
弦楽団で試みに演奏された。マイニンゲンの公爵も、
ブラームスの良き理解者になっていた。このような事
情て、第4交響曲は、マイニンゲンで初演されること
になったわけである。そして、ぜいたくなほどに、完
全な練習を重ねることができたためもあり、評判がよ….
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