RUSH - ELECTRIC LADYLAND STUDIOS 1974 FM BROADCAST(1CDR)
Electric Ladyland Studios, New York, NY, USA 5th December 1974 STEREO SBD
ニール・パートと合流し、初の全米ツアーに乗り出した1974年のRUSH。その放送音源を収めたライヴ・アルバムが登場です。
そんな本作に収められているのは、2つのステレオ・サウンドボード。大定番でもある「1974年12月5日エレクトリック・レディランド・スタジオ」のFM放送をメインに、名物番組“Don Kirshner’s Rock Concert”をボーナス追加した1枚です。「1974年」と言えば、ニール加入でロック史上最強のトリオが誕生した運命の時期。当店では、可能な限りの名作でアーカイヴしておりますので、まずは当時の活動概要から本作のポジションに迫ってみましょう。
・2月4日~23日:カナダ(8公演)
《3月1日『RUSH』発売》
・3月18日~5月17日:カナダ#1(31公演)
・5月18日:イーストランシング(米国初公演)
・5月19日~7月25日:カナダ#2(38公演)
《7月29日:ニール・パート加入》
・8月14日~12月22日:北米(72公演)←★ココ★
これが1974年のRUSH。7月末にニールが加入し、その後に初の本格的な全米ツアーを開始。本作の2音源は、どちらもその「北米」レッグの中で収録されました。さらに日程をフォーカスして、当店コレクションとの位置関係も確認しておきましょう。
●「北米」レッグの詳細
・8月14日~24日(10公演)
*8月26日『CLEVELAND 1974: PRE-FM MASTER』
・8月27日~10月9日(28公演)
*10月16日:DKRC出演 ←★本作ボーナス★
・10月17日~23日(7公演)
*10月24日『MASSEY HALL 1974』
・10月25日~11月16日(18公演)
*11月19日『SEATTLE 1974』
・11月20日~27日(4公演)
*11月28日『WHISKY A GO GO 1974』
*12月5日:エレクトリック・レディランド ←★本作メイン★
・12月6日~29日(9公演)
【最強トリオの初期衝動が溢れ出す放送サウンドボード】
……と、このようになっています。メインのエレクトリック・レディランド音源は「北米」の終盤、ボーナスのDKRC出演はその約2ヶ月前にあたるステージでした。
まずメインのエレクトリック・レディランド音源ですが、そのクオリティはさすが長年愛されてきた大定番。あくまでヴィンテージ・サウンドボードなので「オフィシャル級」と呼ぶかは迷うものの、ベスト・マスターからCD化された鮮度は抜群です。そして、通常コンサートとは違うスタジオ・ライヴ感が素晴らしい。音響を自在にコントロールできるスタジオだからこそ、バランス良く各楽器が分離しており、ゲディ・リーのベースや絶唱、アレックス・ライフソンのギターの切れ味、ニールのドラムの妙技も細部の微細部までくっきりハッキリ。逆にスタジオ・ライヴは観客のいない白々しさが欠点になりがちですが、1974年のRUSHにその心配はない。最強トリオ結成の手応えを十分に噛みしめたテンションはバカ高く、観客がいようといまいと音楽そのものが彼ら自身を駆り立てているのがよく分かります。
一方、ボーナスのDKRC音源もベスト・マスター。TV出演の音声落としだけに一歩譲るクオリティではありますが、だからこそ当時の放送を直に聴いているようなリアリティも宿っています。
【『夜間飛行』ポテンシャルが炸裂するスタジオ・ライヴ】
そんな放送サウンドボードで描かれるのは、初期RUSHの精髄となる灼熱の生演奏。プレス名盤『CLEVELAND 1974』にないレパートリーもポイントですので、比較しながら整理してみましょう。
●閃光のラッシュ(5曲)
・Finding My Way(*)/In The Mood(*)/Need Some Love/Here Again/Working Man
●その他(4曲)
・夜間飛行:Best I Can(*)/Anthem(★)/Fly By Night(★)
・カバー:Bad Boy(ラリー・ウィリアムズ)
※注:「*」印はボーナスのDKRC音源でも聴ける曲。「★」印はプレス名盤『CLEVELAND 1974 PRE-FM MASTER』になかった曲。
「Anthem」「Fly By Night」など、『CLEVELAND 1974』にはなかった『夜間飛行』ナンバーも登場している。『夜間飛行』のレコーディングは“1974年12月”に行われており、本作は完全に同時期。本作は、「もう1つの2ndアルバム」とでも言えるスタジオ・ライヴなのです。
プレス名盤『CLEVELAND 1974: PRE-FM MASTER』が黄金トリオのスタート地点を伝える“始まりの一枚”なら、本作は苛烈な全米ツアーを駆け抜けた彼らの“経験の一枚”。今まさに『夜間飛行』を生み出そうとしていたバンド・ポテンシャルが生演奏だからこそのテンションで爆発する1枚。どうぞ、心ゆくまで存分にお楽しみください。
★「1974年12月5日エレクトリック・レディランド・スタジオ」のFM放送音源をメインに、名物番組“Don Kirshner’s Rock Concert”をボーナス追加したステレオ・サウンドボード録音。プレス名盤『CLEVELAND 1974』になかった「Fly By Night」「Anthem」も収録され、進化する初期RUSHが脳内侵入してくるスタジオ・ライヴアルバムです。
(62:34)
Electric Ladyland Studios, New York, NY 5th December 1974
01 Finding My Way
02 Best I Can
03 In The Mood
04 Anthem
05 Need Some Love
06 Fly By Night
07 Here Again
08 Bad Boy
09 Working Man
Don Kirshner’s Rock Concert 16th October 1974
10 Best I Can
11 In The Mood
12 Finding My Way
Geddy Lee - Lead Vocals, Bass Guitar, Bass Pedals
Alex Lifeson - Lead Guitar, Backing Vocals
Neil Peart - Drums, Percussion
STEREO SOUNDBOARD RECORDING
Shades 2603