英Columbia SAX5281/82 初出SC 2LP クレンペラー マーラー 交響曲第9番 両翼配置で聴く感動のマーラーを最高の音で ノイズ皆無の極美品
英Columbia SAX5281/5282 (Semi Circle) Stereo 2LP。
マーラー:交響曲第9番
オットー・クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団。
(録音:1967年2月、ロンドン、キングズウェイ・ホール)
クレンペラーによるマーラーの交響曲第9番です。
定評あるクレンペラーのマーラーの中でも極めつけの感動的名演と言われる演奏です。
その力演はいつもながら年齢を忘れさせるかのような力強さがみなぎりますが、その音楽は老境に達したクレンペラーだけがなしえる深い感動に満ちています。
クレンペラーの録音の聴きどころはもちろんその素晴らしい演奏なのですが、クレンペラーを聴く場合もう一つの楽しみがあります。クレンペラーが好んで採用したいわゆる「ヴァイオリン対向配置」(あるいは古典配置)で配置されたオーケストラが持つ独特の音の表現とその結果としてのまた違った色彩を楽しむことができることです。
「ヴァイオリン対向配置」では第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンがオケの左翼と右翼に分離して配置し、チェロは中央、コントラバスは中央やや左側、そしてヴィオラはチェロと第2ヴァイオリンの間である中央右に位置するという具合です。この配置では第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリン左右からはっきり分離して聴こえてくるため、従来は第1ヴァイオリンがすべてやっているだけと思っていたパートが実は二つのヴァイオリン群のかけあいで出来上がっていたということが初めてわかり、そのかけあいの面白さにびっくりします。これまで耳にタコができるほど聴いてきた音楽を、対向配置の広がりのある立体的な音を通じて新たな発見をしながら楽しむことができます。このマーラーの9番は第1楽章の冒頭が平和感に満ちた穏やかな弦楽合奏で始まりますが、左右両側から聴き手を包むように流れ出てくるヴァイオリンの美しさに最初の一秒で魅せられてしまうとともに「第2ヴァイオリンがこんなに活躍していたんだ」ということに感心します。その後も右側から明瞭な音で重要なパートを演じる第2ヴァイオリンの存在にその重要さをつくずく思い知らされ、第2ヴァイオリンというものを尊敬するようになります。
この交響曲で感動が極みに達する終楽章まで左右両翼から出てくるヴァイオリン群の美しさは続き、この音楽をいっそう立体的に描き出します。もしスコアをお持ちでしたらぜひスコアを見ながら聴いてみてください。楽しさが倍増します。
1967年の録音で、ロンドン、キングズウェイ・ホールでのすばらしい響きの中で捉えられたその音は美しさに溢れています。大変広いfレンジとDレンジをもった鮮明で溌剌としたその音はオーディオ的にも全く古さを感じさせません。英ColumbiaのSAX盤の定番の一つとして求められ続けてきたことがその音の良さを証明しています。
ここに出品するのはLP愛好家垂涎の的となっているこのレコードの最高峰品として絶対の人気を誇るオリジナル盤SAX5281/5282の初出初版であるセミサークル・レーベル盤の最初期プレス品です。(このレコードにB&Sはありません。このセミサークルが初出オリジナルです。)
本品はすばらしい極美品です。(2枚セットで同一オーナーが所有していたペア品です。)
レコードは盤もレーベルも新品のようなぴかぴかの極美品です。(唯一第1面に1cmほどの傷と第2面に極細ヘアラインが見えますが、音に出るものではありません。)
全面検聴でもノイズ皆無という特級コンディションでした。
(このように素晴らしいコンディションですが、私のところでは特にクリーニングはしておりません。とにかく元が素晴らしい盤ですので、ディスク・ユニオンの「レコクリン」などでクリーニングすればレコード特有の小さなピチプチなどもない究極の盤になることでしょう。)
優秀なSNを持つ初版SAX盤から、目の前がぱっと晴れて鮮明無比の音でオーケストラのすべての楽器が粒立ちよく輝いて鳴る「あのSAXの音」が溢れ出て出てくる様は言うまでもなく最高です。
ジャケットも素晴らしい極美品です。高光沢仕上げされた正面はピカピカに輝き、裏面も真っ白、周囲のスレも完全皆無で背文字もぴきぴきです。(製造上のことで仕方ありませんが、2枚目(5282)の取り出し口側が少し斜めに裁断されており、下側がほんの少し狭くなっています。(本品は空気の乾燥したドイツで使用、保存されてきた品ですので、基本的にシミ、カビ、カビ臭などはありませんが、唯一レコードの出し入れ時に指が触れていた取り出し口にほんの少しの点シミが見られます。)
ヴァイオリン対向配置のオケで演奏されるマーラーをオリジナル初版SAX盤の死ぬほど良い音でお楽しみください。大きな感動とともに新たな発見があるでしょう。
この超名盤を特級コンディションの極美品で入手できるチャンスです。どうぞお見逃しなく。
重量:492g (これに梱包材重量を足した総重量が送料の対象となります。)
安心してお求めいただける良質の品物の提供を第一に考えて出品しております。
音楽鑑賞に差し支えるような瑕疵のあるレコードは最初から出品しないようにしておりますが、レア盤などで瑕疵の存在にもかかわらず出品意義があるような場合には、その状態を明記して出品しています。
当方で出品するレコードはほとんどすべてが空気の乾燥したドイツで使用、保存されてきた品ですので、特別な表記がない限りジャケットにありがちなカビ、シミ、カビ臭などは一切ありません。
盤(外見を含む)の状態に関しては、検聴を行った盤に関して気が付いた点だけを書くようにしていますが、ノイズの出方や再生状態などは再生装置によって違い、その感じ方はきわめて主観的なものですので聴き手によって違います。またすべてのノイズを聴き取ることも書くこともできず、聴き逃しや見逃しもあるかもしれません。コンディションの説明はあくまで「大体の目安」とお考えください。(レコード特有の散発ノイズや盤質雑音などに関しては特に書きません。)
いかにきれいな品であっても中古LPは中古LPで、50-70年前の古い品も多くあります。
レコードにはノイズがあるのは普通とお考えいただき、ノークレーム、返品なしという前提をご了承いただいた上での入札をお願いいたします。
なお、古いレコードはたとえ新品でも長い年月の間に材料内成分の析出などにより小さなピチプチ雑音が出ることがあります。レイカの「バランス・ウォッシャー」やディスク・ユニオンの「レコクリン」などでクリーニングすればこれらが取り除かれてより美しい音を楽しむことが出来ますのでお聴きになる前のクリーニングをおすすめします。また、当方ではモノ・レコードはモノ専用カートリッジで聴いております。モノLPをステレオ・カートリッジで聴きますとモノ信号の再生に必要な水平方向の動き以外に垂直方向の動きも拾ってしまいますのでモノ・レコード本来の音が再生できないだけでなく、不要なノイズや雑音を拾うことにもなりますので、モノ・レコードはモノ専用カートリッジで再生されますことをお勧めします。
未開封新品においては中身のチェックができない未開封品であるがゆえのリスク(製造上の瑕疵、ソリ、カビ、ボックスセット内のクッション用スポンジの経年分解による粉汚れなど)もあり得ることをご承知おきください。(交換や返品はできません。)
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発送は基本的にゆうパック(おてがる版)となります。
LPの場合、ほとんどが80サイズでの発送となりますが、複数枚の品物をご落札頂いた場合でもある程度の厚さまで同一料金で送れます。(それ以上になりますとその厚さによってサイズが変わり、料金が上がってゆきます。)複数落札の場合は必ずオークション終了後すべてのアイテムを「まとめて取引」にして取引を始めてください。そうでないとのシステム上各商品に別々に送料がかかってしまいます。なお、後からの落札品で「まとめて取引」にできなかったアイテムを後から同梱にすることはシステム上できなくなりましたので、その場合は各取引ごとに送料をお支払いください。